更新日: 2024.03.01 住宅ローン
【定年後のローン返済】もうすぐ定年ですが、家の「建て替え」をしたいと思っています。「ローン」を組むのは難しいでしょうか?
定年退職を迎える60代で大きな出費が発生することは、老後の生活資金に不安が残ります。そこで今回は、シニア世代が住宅の建て替えやリフォームをする場合に、ローンが組めるのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
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60歳以上でもローンは組めるの?
60歳以上になって、住宅の建て替えやリフォームを検討されている方もいらっしゃるでしょう。
住宅金融支援機構と提携している金融機関が取り扱う「リ・バース60」は、60歳以上の方でも利用できる住宅ローンです。住宅の建築や購入、リフォーム資金などに使えます。なお、生活資金や投資用物件の取得資金には利用できないため、注意が必要です。
住宅金融支援機構が提示する「リ・バース60」の利用条件は、以下の通りです。
●借入申込日現在で満60歳以上(満50歳以上60歳未満も利用できますが、融資限度額が異なる)
●年間返済額および年間支払額の合計額の割合が、以下の基準を満たしている(全ての借り入れを含む)
年収400万円未満:30%以下
年収400万円以上:35%以下
●借り入れの申し込みにあたり、取扱金融機関のカウンセリングを受けた
上記の条件を満たせば、60歳以上でもローンを組むことができます。
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ローンの返済方法
60歳以上でローンを組む際に不安なことは、毎月の返済額です。
「リ・バース60」では、毎月の支払いは利息分だけになるため、通常の住宅ローンと比べて毎月の返済額が少なくて済みます。元金は、契約者が亡くなったときに、相続人が一括で支払う仕組みです。建物を売却することで、残った債務を返済する必要がなくなるというプランもあります。
状況に応じて、適切な返済方法は異なります。事前にご家族と、返済方法について話し合っておくと安心です。
ローン返済のパターン例
60歳以上でも住宅ローンを借りられることが分かりましたが、実際には毎月どれほどの額を返済するのかが、イメージが湧かないという方もいらっしゃるでしょう。今回は自宅のリフォームを例に、返済額を見てみましょう。
リフォーム工事費が500万円、担保評価額(住宅・土地)が1000万円、変動金利が年3.0%で、担保評価額の50%を融資上限とした場合を想定すると、融資額は500万円となり、毎月のローン返済は1万2500円です。一般的な住宅ローンを利用すると、融資額500万円で返済期間が20年、変動金利年1.0%、元利均等返済という条件の場合、月の返済額はおよそ2万3000円になるようです。
一般的なローンよりも、経済的負担を軽減できるといえるでしょう。もちろん、リフォーム代が上記の例よりも高くなれば、返済額は多くなりますので注意が必要です。
60歳以上でも住宅ローンは借りやすい
60歳以上でも、住宅ローンを借りて、自宅の建て替えやリフォームは可能であることが分かりました。毎月の返済額は、一般の住宅ローンと比較して安く抑えられるといわれていますが、借りる金額によっては、負担が大きくなる可能性もあります。
自分たちが毎月いくら返済できるのかを、事前に金融機関へ相談してもよいかもしれません。
出典
住宅金融支援機構
リ・バース60
ご利用条件
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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