更新日: 2024.06.21 住宅ローン
うちのローンは多い? 少ない? 年代別の住宅ローン残債をチェック!
本記事では、住宅ローン残債に関する調査の結果を紹介します。また、早く住宅ローンを完済する方法も確認していきましょう。
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
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1世帯当たりの住宅ローン残債はいくら?
一般社団法人投資信託協会(東京都中央区)が2023年1月に行った、「投資に関するWeb調査」(調査対象:20~69歳の男女1万人)によると、1世帯当たりのローン残債は、全体平均で約1544万円となっています。また、「住宅ローン残債はない」と答えた人の割合は全体の61.3%、「分からない・答えたくない」という人の割合は16.9%でした。
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年代別で異なる住宅ローン残債
住宅ローン残債は、世帯の年代によって異なります。同じ調査から、各年代の平均住宅ローン残債も確認していきましょう。
全体平均:1543万9000円
20代:1256万9000円
30代:2086万5000円
40代:1715万3000円
50代:1266万2000円
60代:992万円
年代別に住宅ローン残債を比べると、最もローンが多く残っているのは30代の世帯です。30代は住宅を購入する家庭が多く、「まだ住宅を購入してローンを組んだばかりなので残債が多くなる」と考えられます。
一方、最もローンが少ないのは、60代の世帯です。こつこつとローンを返済し、定年退職する人も増えてくる60代には、ローンの大部分を返済し終わっている人も多いと考えられます。
30代で住宅を購入し、ローンが2000万円以上残っている人のなかには、「果たして返済が終わるだろうか?」とプレッシャーを感じている人もいるかもしれません。しかし、「毎月・毎年いくら返済する」など定期的に返済していけば、場合によっては60代の頃までに住宅ローンを完返済することも可能なので、計画的にローンを返済していきましょう。
住宅ローンを早く完済する方法
住宅ローンは借金なので、少しでも早くローンを完済したほうが、払わなければならない利子を減らすことができます。ローンの負担を減らすためには、繰り上げ返済がおすすめです。今から実践できる、住宅ローンを早く完済する方法をチェックしていきましょう。
1. ボーナスで繰り上げ返済
2. 資産運用で繰り上げ返済
一番やりやすい方法は、ボーナスを使って繰り上げ返済を行うことです。
2024年夏のボーナスは、どのくらい支払われたでしょうか。特に使い道が決まっていない場合などには、ボーナスをローンの返済に充てましょう。夏と冬のボーナスを毎回繰り上げ返済に充てれば、場合によってはローン完済が数年早くなる可能性もあります。
また、手元の資金を資産運用で増やし、繰り上げ返済を行う方法もあります。仮に毎月5万円ずつ積立投資していた場合、投資元本は1年間で60万円になります。
さらに大きな金額を元手資金として長期的に資産運用を行っていれば、お金が大きく増える可能性があります。あらかじめ「資産が100万円に達したら、繰り上げ返済を行う」などのルールを決めておくと、確実に早期返済を実行することができるでしょう。
ボーナスや資産運用を賢く活用しながら、ぜひ繰り上げ返済に挑戦してみてはいかがでしょうか。
まとめ
皆さんの家庭と、日本の平均住宅ローン残債を比べると、自分のローンは多いのか、それとも少ないのか、客観的に知ることができます。そして、少しでも支払わなければならない総額を減らすために、本記事で紹介した内容を参考にしながら、自分にできることはないか考えてみましょう。
出典
一般社団法人投資信託協会 2023年度投資に関するWeb調査(投資に関する1万人アンケート)報告書の公表について
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
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