えっ!ローンの審査が通らない?信用情報は大丈夫?第三者信用情報機関って

配信日: 2018.12.29 更新日: 2019.01.10

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えっ!ローンの審査が通らない?信用情報は大丈夫?第三者信用情報機関って
クレジットカードを申し込んだり、携帯端末を割賦払いにしたりすると、第三者信用情報機関に情報が登録されることはご存じでしょうか?
 
今回は、どのような情報が、どのぐらいの期間、保存されているのかご紹介します。
 
大堀貴子

Text:大堀貴子(おおほり たかこ)

CFP(R)認定者 第Ⅰ種証券外務員

2008年南山大学法学部法律学科卒業後、大手証券会社で、営業として勤務。主人のタイ赴任がきまり、退社。3年間の在タイ中、2人をタイで出産、子育てする。本帰国後、日本で3人目を出産。現在、3人の子育てと長女の国立小学校受験に奮闘中。子供への早期教育の多額の出費、住宅ローン、子供の学資資金、また老後資金準備のため、いろいろな制度を使って、資産運用をしています。実際の経験を踏まえた、お金に関する、役立つ情報を発信していきたいと思います。

第三者信用情報機関とは?

信用情報機関は国内に3社あります。
 

・(株)CIC

主にクレジットカード会社が加盟している信用情報機関で、クレジットカード会社が共同出資している民間の機関です。登録されている主な情報は、携帯の割賦料金(携帯端末代金の分割支払い)、クレジットカードの支払い状況・キャッシング・リボ払い・カードローンの契約状況や遅延履歴などです。
 

・(株)日本信用情報機関(JICC)

消費者金融会社、クレジットカード会社、金融機関、信販会社、保証会社、リース会社が加盟しており、信用情報を照会する必要のある会社全ての業態を網羅しています。登録されている主な情報は、クレジットカードやローンの契約内容や支払い状況、利用残高などの取引事実などです。
 

・全国銀行協会全国銀行個人信用情報センター

名前の通り加盟会社は銀行で、民間の銀行はほとんどが加盟しています。
 
登録されている主な情報は、ローンやクレジットカードの取引情報や返済状況、延滞や完済の事実、保証を受けていることまたは連帯保証人になっていることなどです。
 
3社の違いは、加盟会社(クレジットカード会社や消費者金融など)が異なることですが、3社同士で提携しているため、照会の求めがあった場合は信用情報が互いに提供されます。
 
この信用情報は、一定期間保存されます。例えば、クレジットカード会社は新規のカードやローンの申し込みがあった場合、照会した信用情報を基に無理のない契約かどうか、支払い能力があるかどうかを判断し、ときにはクレジットカードやローンの新規申し込みを断ることがあります。
 
また、これら3社に登録されている信用情報は、それぞれの会社にいつでも開示請求をすることができます。自分にはどんな情報が登録されているのか不安な場合は、登録内容を見てみるとよいでしょう。
 

信用情報の保存期間

クレジットカード保有期間中は、常に契約状況などが保存されています。また、ローンやリボ払い状況、携帯端末割賦代金支払い状況も常に保存されています。過去に遅延などの事実があった場合は、一定期間が過ぎれば情報が消えます。
 

■6ヶ月保存されるもの

・カード新規申し込みの事実は6ヶ月間
6ヶ月以内に複数枚のクレジットカードを新規申し込みすると審査に通らないことがあります。
 

■5年間保存されるもの

・カード支払い額・残債額・入金額・入金履歴
・カード支払い延滞・保証履行・破産等の有無(支払い契約期間終了後から5年間)
 

信用情報の登録の目的は消費者を守るため

この3社の信用情報機関の信用情報登録は、クレジットカード会社が支払い遅延などにより損失を被らないため、情報を照会するという意味合いがもちろんあります。
 
しかし、基本はクレジットカードのリボ払いやローン、キャッシングで際限なくお金を借りたり、収入に見合わない利用方法をしたりしないよう、消費者を守るための制度です。
 
クレジットカードやローンの審査が通らなかった場合は、信用情報開示請求をし、債務や支払い遅延の有無を確認しましょう。もし債務や支払い遅延があった場合には、早く返すように努力し、返済が終了していても信用情報の保存期間の5年間は支払い能力を超えた債務を抱えないように努力することが大事です。
 
Text:大堀 貴子(おおほり たかこ)
CFP(R)認定者 第Ⅰ種証券外務員

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