仕事を辞め「奨学金の返還」が間に合いそうにありません。返還が遅れ続けた場合、具体的にどのようなことが起こるのでしょうか?

配信日: 2024.10.08

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仕事を辞め「奨学金の返還」が間に合いそうにありません。返還が遅れ続けた場合、具体的にどのようなことが起こるのでしょうか?
奨学金を借りていた人の中には、仕事を辞めて収入がなくなり毎月の返還が難しくなってしまったという人もいるでしょう。返還が何ヶ月も滞ってしまった場合に、どのようなことが起こるのか気になるものです。本記事では、奨学金の滞納でどのような問題が発生するかを解説し、返還が間に合わないときの救済措置を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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奨学金を滞納すると最終的に差し押さえが行われる

奨学金の返還が遅れ続けると、ほかの借入金やローンと同じように、最終的には財産の差し押さえまで発展する可能性があります。1ヶ月滞納すると、郵便や電話による通知と督促が行われます。
 
このタイミングでは、翌月に2ヶ月分の引き落とし手続きが行われるのみだといわれています。ただし2ヶ月連続で滞納すると、契約者だけではなく連帯保証人にも通知が送られ、督促が行われます。翌月には3ヶ月分の引き落とし手続きが取られ、延滞金が加算されます。
 
なお、3ヶ月以上滞納し続けると、ブラックリストとも呼ばれる信用情報機関への登録が行われるといわれています。また、滞納が9ヶ月を過ぎると、債権回収が民間業者に委託され、裁判所を通した支払い督促が行われるようです。最悪の場合には、奨学金の一括返還が求められ、対応できないと財産差し押さえの措置が取られる可能性があります。
 

奨学金の返還を滞納するとブラックリストに登録される

ここからは、ブラックリストに登録されることのデメリットについて解説します。
 

クレジットカードを作れなくなる

ブラックリストに登録されると、新たなクレジットカードを作成しにくくなる可能性があります。クレジットカードを作成する際には、支払いが滞らない人物であるかどうかをチェックするために審査が行われます。その際ブラックリストに登録されていると信用が失われ、審査に通りにくくなる場合があるのです。
 

カーローンを組めなくなる

ブラックリストに登録されている状態だと、カーローンの審査に影響をおよぼす可能性もあります。カーローンの契約では、金融機関が申込者の支払い能力をチェックするために信用情報を参考にします。
 
ブラックリストに登録されていると、信用力が低いとみなさ、審査に通りにくくなる可能性があるのです。ブラックリストに登録されている状態でカーローンを組みたい場合には、頭金を多めに用意したり、価格の低い車に変更したりするなどの対応が必要です。
 

保証人になれなくなる

ブラックリストに登録されると、家族や友人がローン契約する際などに、保証人になれなくなるといわれています。保証人になる際は、契約者の代わりに支払いを行える経済力の有無をチェックされるため、金融機関からは高い信用が求められるようです。そのためブラックリストに登録されていると分かれば、保証人として認めてもらえなくなる可能性があります。
 

奨学金の返還が間に合わないときの対応方法

奨学金の返還が難しくなってしまったら、まずは日本学生支援機構に相談しましょう。日本学生支援機構では、減額返還制度や返還期限猶予制度などの救済制度が用意されています。
 
日本学生支援機構によると、減額返還制度とは、災害や傷病、その他やむを得ない理由により返還が困難になった場合に利用でき、月々の返還額を減額し負担を減らせる制度です。一方、返還期限猶予制度とは、一時的に返還が難しい状況に陥ってしまった場合に、毎月の返還を一定期間延期できる制度です。
 
ただし、救済制度を利用するためには、申請者が決められた条件を満たしている必要があります。まずは自分が対象者としての条件を満たしているか確認することが大切です。
 

まとめ

奨学金を滞納し続けると、最悪の場合ブラックリストに登録されたり財産を差し押さえられたりする可能性があります。またブラックリストに登録されると、ローンが組めなくなったり、クレジットカードが作れなかったりするなど、生活に支障をきたすこともあるでしょう。
 
日本学生支援機構では、奨学金の返還が困難な人に向けて救済制度を設けているため、奨学金の返還で困っている人はぜひ確認してみてください。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構 月々の返還額を少なくする(減額返還制度)
独立行政法人日本学生支援機構 返還を待ってもらう(返還期限猶予)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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