300万円の「フリード」を“現金一括”で購入予定です。夫は「ローン借りて、その分オルカンで運用すれば得」と言いますが、利息もありますし“下落も不安”です。本当に得なんですか?

配信日: 2026.05.16
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300万円の「フリード」を“現金一括”で購入予定です。夫は「ローン借りて、その分オルカンで運用すれば得」と言いますが、利息もありますし“下落も不安”です。本当に得なんですか?
車の購入を検討する際、現金一括にするか、それともローンを組むかで悩む人は多いのではないでしょうか。中には、「ローンを組んで手元資金を投資に回したほうが得」と考える人もいるかもしれません。
 
本記事では、300万円のフリードを現金一括で購入する場合と、ローンと投資を組み合わせた場合の損得を数字で確認しつつ、注意点や向いている人の特徴について解説します。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

ローンを組むと総支払額はいくら?

まずは、ローンを利用した場合のコストを確認してみましょう。仮に300万円を金利3%・5年(60回)で返済すると、総支払額は約323万円となります。つまり、利息として23万円ほど多く支払うことになります。
 
現金一括で購入すればこの利息は発生しないため、ローンを組むとおおよそ23万円の差が出る点はまず押さえておきたいポイントです。
 

300万円を運用したらどうなる?

次に、ローンで購入し、手元に残った300万円を運用して得られる利益を考えてみましょう。仮に300万円を全世界株式(いわゆるオルカン)で5年間、年率10%で運用できたと仮定すると300万円は約483万円になります。年率5%で運用した場合は、約383万円です。
 
なお、利益には原則として約20%の税金がかかりますが、税金を考慮してもローンの利息(約23万円)を大きく上回るリターンが得られる可能性があります。
 

数字上は「ローン+運用」が有利に見えるが……

ここまでの数字だけを見ると、ローンを組んで投資したほうが得と感じるかもしれません。しかし、投資のリターンはあくまでも過去の実績や期待値であり、将来も同じように増える保証はありません。
 
株価が下落すれば、元本割れになる可能性もあります。特に投資期間が短いほど価格変動の影響を受けやすい点にも注意が必要です。また、オルカンは海外資産を含むため、為替の影響を受けます。
 
つまり、利息は確実に支払う必要がある一方で、投資の利益は不確実という構造になっています。
 

見落としがちな「心理的負担」

もう1つ重要なのが、心理的な負担です。ローンを抱えながら投資を続ける場合、「もし損をしたらどうしよう」という不安を感じる人は少なくありません。特に相場が下落した局面では、冷静に投資を続けることが難しくなるケースもあります。
 
本来、長期投資では値動きに一喜一憂せず継続することが重要ですが、ローンという固定負担があると、その難易度は上がるといえるでしょう。
 
一方、現金一括で購入するメリットは明確です。まず、利息が一切かからないため、確実にコストを抑えられます。また、毎月の返済がないため、家計管理がしやすく、精神的な安心感も得られます。
 
特に、今後の収入や支出に不安がある場合は、確実性を重視する選択として現金一括は合理的といえるでしょう。
 

それでも「ローン+運用」が向いている人

とはいえ、全ての人に現金一括が最適というわけではありません。例えば、長期投資に慣れていて価格変動に動じない人や、余裕資金で運用できる人であれば、「ローン+運用」という選択肢も現実的です。
 
また、ローンの金利が低く、運用の期待リターンとの差が大きい場合は、合理的な判断となるケースもあります。
 

まとめ

300万円の車を購入する際、「ローンを組んで投資に回す」という選択は、数字上は有利に見える場合があります。しかし、投資には不確実性があり、必ずしも想定通りに増えるとは限りません。
 
一方、現金一括であれば利息がかからず、確実にコストを抑えることができます。重要なのは、期待リターンだけで判断するのではなく、自分のリスク許容度や家計の状況、心理的な負担も含めて総合的に考えることです。
 
どちらが正解かは人によって異なり、自分に合った選択をすることが大切といえるでしょう。
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

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