マイホームを購入し、変動金利で住宅ローンを組みました。金利上昇のニュースが出ていますが、返済額へ影響が出るのはいつ頃ですか?
ただし、変動金利型の住宅ローンは、金利が上がったからといって翌月からすぐ返済額が増えるわけではありません。多くの金融機関では、返済額が急激に変わらないよう一定のルールが設けられています。
この記事では、変動金利の仕組みや返済額へ影響が出るタイミング、今後に備えてできる対策についてわかりやすく解説します。
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目次
変動金利の住宅ローンはすぐに返済額が増えるわけではない
変動金利型の住宅ローンは、市場金利の動きに合わせて適用金利が見直されるタイプのローンです。一般的には半年ごとに金利が見直されるケースが多く、金融機関によっては毎年4月と10月など、あらかじめ見直し時期が決まっています。
ただし、ここで注意したいのは、「金利の見直し」と「毎月返済額の変更」は別という点です。多くの変動金利型住宅ローンでは、金利は半年ごとに変わっても、毎月の返済額は5年間据え置かれる「5年ルール」が採用されています。
例えば、2026年に金利が上昇したとしても、すぐに毎月の返済額が増えるとは限りません。返済額自体は契約時や前回見直し時のまま維持され、実際に毎月の返済額が変更されるのは、5年ごとの見直し時になるケースが多くみられます。
そのため、ニュースで「住宅ローン金利が上がった」と報じられても、直後に家計へ大きな影響が出るケースは多くありません。まずは自分の住宅ローン契約内容を確認し、どのようなルールが適用されているのか把握することが大切です。
返済額が増えるタイミングは「5年ルール」で決まる
変動金利型住宅ローンでは、「5年ルール」が返済負担を急激に増やさない役割を果たしています。これは、金利が上昇しても毎月返済額は5年間変わらないという仕組みです。
しかし、返済額が変わらない間も、実際にはローン金利は上昇している可能性があります。その場合、毎月返済しているお金のうち、利息の割合が増え、元本の減り方が遅くなります。
例えば、以前は毎月10万円の返済のうち、利息が2万円、元本が8万円だったとします。金利上昇後は、同じ10万円でも利息が4万円となり、元本返済は6万円に減る場合があります。つまり、返済額が据え置かれていても、ローン残高の減少ペースは鈍くなる可能性があるのです。
そして5年後の返済額見直し時に、新しい金利を反映した返済額が再計算されます。このタイミングで毎月返済額が上がる可能性があります。
ただし、多くの金融機関では「125%ルール」も設けられています。これは、返済額が見直される際も、前回の返済額見直し時の1.25倍までしか増やせないという仕組みです。
つまり、これまで毎月8万円返済していた場合、次回見直し後の返済額は最大でも10万円までに制限されます。このルールにより、急激な返済負担の増加を防いでいます。
ただし、返済額の上昇が抑えられても、その分だけ返済期間後半に負担が残る可能性があります。金利上昇が続く場合は、総返済額が大きく増える点にも注意が必要です。
金利上昇に備えて今からできる対策
変動金利型住宅ローンを利用している場合、将来の金利上昇リスクに備えておくことが重要です。特に、家計に余裕がない状態だと、数万円の返済増加でも大きな負担になる可能性があります。
まず取り組みたいのは、現在の返済額を基準に家計を見直すことです。固定費を整理し、毎月少しでも貯蓄を増やしておけば、将来的な返済額アップにも対応しやすくなります。
また、余裕資金がある場合は、繰り上げ返済を検討する方法もあります。繰り上げ返済とは、毎月返済とは別にローン元本を前倒しで返済することです。元本が減れば、その後に発生する利息も少なくなるため、将来的な金利上昇の影響を軽減しやすくなります。
さらに、固定金利への借り換えを選択肢として検討する人もいます。固定金利は変動金利より当初の金利が高い傾向がありますが、返済額が一定で将来設計を立てやすい点がメリットです。
ただし、借り換えには手数料や諸費用もかかります。そのため、金利タイプごとの特徴を理解したうえで、自分の収入状況や将来計画に合った選択をすることが大切です。
変動金利は仕組みを理解して冷静に対応することが大切
変動金利型の住宅ローンは、金利が上昇してもすぐに毎月返済額へ反映されるわけではありません。多くの場合は、半年ごとの金利見直しと、5年ごとの返済額見直しという仕組みによって、急激な負担増を抑えています。
ただし、返済額が変わらなくても、内部的には利息負担が増えている可能性があります。将来的に返済額が上がることも十分考えられるため、現在のうちから家計管理や貯蓄を意識しておくことが重要です。
住宅ローンは長期間にわたる支払いになるため、金利のニュースだけで過度に不安になる必要はありません。まずは自身の契約内容を確認し、返済ルールや見直し時期を把握したうえで、無理のない対策を進めていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
