「住宅ローン事前審査」に落ちました。“勤続15年・借金なし”で一度も延滞したこともありません。現在45歳ですが、やはり年齢も関係しているのでしょうか?

配信日: 2026.05.28
この記事は約 4 分で読めます。
「住宅ローン事前審査」に落ちました。“勤続15年・借金なし”で一度も延滞したこともありません。現在45歳ですが、やはり年齢も関係しているのでしょうか?
「勤続年数は長いし、借金もない。延滞したこともないのに、なぜ住宅ローンの事前審査に落ちたのだろう」と不安に感じている人もいるかもしれません。
 
住宅ローンの事前審査では、申込者が思っている以上にさまざまな項目が確認されるため、一見すると問題がなさそうな人でも、審査に通らないケースがあります。
 
そこで本記事では、住宅ローンの事前審査で銀行が見ているポイントや、審査に落ちたときに確認したいことについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

住宅ローン事前審査は勤続年数や延滞歴だけで決まらない

住宅ローンの事前審査において、「長く働いている」「借金がない」「延滞したことがない」という点は、たしかにプラスに見られやすい要素です。ただし、それだけで審査に通るとはかぎりません。
 
銀行は、申込者が将来にわたって無理なく返済できるかを総合的に判断します。国土交通省の「令和7年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」でも、金融機関は完済時年齢、健康状態、借入時年齢、年収、勤続年数、返済負担率、担保評価などを重視していることが分かります。
 
つまり、勤続15年で信用情報に問題がなくても、希望する借入額が年収に対して大きい場合や、完済時の年齢が高い場合は、審査で慎重に見られる可能性があります。
 

銀行が事前審査で確認している主なポイント

銀行が特に確認するのは、返済負担率です。返済負担率とは、年収に対して年間のローン返済額がどれくらいを占めるかを示す割合です。例えば、年収500万円の人が年間150万円を返済する場合、返済負担率は30%です。この割合が高いと、生活費や教育費、車の維持費などに使える資金が少なくなります。
 
銀行は、現在の返済能力だけでなく、「将来も無理なく返し続けられるか」まで確認します。借金がない場合でも、住宅ローンの希望額が大きいと返済負担率は上がり、審査で慎重に見られる可能性があります。
 
また、健康状態も重要です。多くの住宅ローンでは、「団体信用生命保険」への加入が必要になります。これは、返済中に契約者が亡くなった場合などに、保険金でローンが完済される仕組みです。健康上の理由で加入できないと、金融機関は貸し倒れのリスクを慎重に見るため、住宅ローンの審査に影響する場合があります。
 
さらに、購入する物件の担保評価も見られます。担保評価とは、万が一返済できなくなったときに、その物件にどれくらいの価値があるかを銀行が見るものです。築年数が古い物件や再建築が難しい物件、相場より価格が高い物件などは、希望額どおりに借りられないことがあります。
 

借金なしでも事前審査に落ちることがある理由

「借金なし」と考えていても、銀行側では別の見方をすることがあるので注意が必要です。例えば、クレジットカードのキャッシング枠、リボ払い、スマートフォン本体の分割払い、自動車ローンなどは、審査上の確認対象になり得ます。
 
本人が延滞をしていないつもりでも、信用情報に登録されている内容に誤りがある場合や、過去に解約したカード情報が残っている場合もあります。信用情報は、CICや全国銀行個人信用情報センターなどで本人開示ができます。
 
ただし、信用情報を確認しても、審査に落ちた理由が必ず分かるとはかぎりません。銀行は、審査基準を細かく公表していないためです。そのため、まずは信用情報、借り入れ希望額、物件価格、返済期間、自己資金の額を順番に見直しましょう。
 

住宅ローン事前審査に落ちたら条件を見直して再申し込みしよう

事前審査に落ちても、住宅購入をすぐにあきらめる必要はありません。まずは、借り入れ希望額を下げる、頭金を増やす、返済期間を調整する、ほかの金融機関に相談するなど、条件を調整して再申し込みを検討しましょう。
 
特に効果が出やすいのは、借入額を下げることです。物件価格を少し抑える、諸費用の一部を自己資金でまかなう、共働きの場合はペアローンや収入合算を検討するなどの方法があります。ただし、家計に負担が大きすぎる組み方は避けるべきです。審査に通ることだけでなく、購入後も安心して返済できる水準を保つことが大切です。
 
勤続年数や延滞歴に問題がなくても、住宅ローン審査ではさまざまな項目が見られます。落ちた理由を一つに決めつけるのではなく、年収と借入額のバランス、返済負担率、物件や信用情報の内容を整理することで、次の審査に向けた対策が見えてきます。焦らず条件を整えて、無理のない住宅購入を目指しましょう。
 

出典

国土交通省 令和7年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書
一般社団法人全国銀行協会 本人開示の手続き
株式会社シー・アイ・シー(CIC) 情報開示とは
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 yumobile
FF_お金にまつわる悩み・疑問