【フラット35】先月「2.71%」だった金利が、6月「3.21%」に急上昇! もし「5000万円×35年」で借りる場合、たった1ヶ月差で“負担”はどれだけ増える? 返済額の変化を試算
住宅購入を検討している人の中には、たった1ヶ月で金利が大きく上昇したことで、どれくらい返済負担が変わるのか気になる人もいるかもしれません。住宅ローンは借入額が大きく返済期間も長いため、わずかな金利差でも家計への影響は小さくありません。
本記事では、フラット35の金利上昇の概要と、35年固定金利で5000万円を借りるケースを参考に、返済額の変化を試算します。
FP2級、日商簿記3級、管理栄養士
フラット35の金利はどれくらい上がった?
住宅金融支援機構によると、借入期間21年以上35年以下、融資率9割以下、新機構団信付きの場合のフラット35の最低金利は、2026年6月が3.21%となりました。同じ条件における2026年5月の最低金利は2.71%であり、わずか1ヶ月で0.5ポイント上昇しています。フラット35の最低金利が3%台となるのは、近年では珍しい水準といえるでしょう。
背景には、日本国債の利回り上昇などを受けた長期金利の上昇があります。フラット35の金利は長期金利の影響を受けるため、長期金利が上昇すると借入金利も上がりやすくなります。
今回公表された金利は、新規借入時に適用される金利です。
そのため、今回の金利上昇の影響を受けるのは、主にこれから住宅ローンを借りる人となります。住宅購入を検討している人は、今回の金利水準を前提に、資金計画を見直すことが必要です。
金利上昇で返済額はどれくらい増える?
5000万円を35年の元利均等返済、ボーナス払いなしで借りるケースを想定し、5月と6月の金利差による返済額の変化を試算してみましょう。試算結果は次の通りです。
・金利2.71%の場合:毎月の返済額約18万4000円、総返済額約7746万円
・金利3.21%の場合:毎月の返済額約19万8000円、総返済額約8330万円
月々の返済額の差は約1万4000円で、年間では約16万8000円の負担増となります。総返済額の差を見てみると、約584万円にものぼります。住宅ローンは借入額が大きく、返済期間も30年以上に及ぶことも一般的です。
そのため、「0.5%くらいなら大した差ではない」と感じても、長期間では数百万円単位の差になることがあります。住宅購入を検討するときは、借入可能額だけで判断するのではなく、将来の教育費や老後資金も考慮したうえで、無理なく返済できる金額を考えることが重要です。
将来にわたって無理なく返済できるか確認しよう
フラット35の最低金利は、2026年5月の2.71%から6月は3.21%へ上昇しました。5000万円を35年で借りる場合、毎月の返済額は約1万4000円増え、総返済額では約584万円の差が生じる試算です。住宅ローンは金利のわずかな違いでも、長期間でみると家計に大きな影響を与える可能性があります。
住宅購入を検討するときは、現在の金利水準での返済計画を正しく把握し、将来にわたって無理なく返済できる資金計画を立てましょう。
出典
独立行政法人住宅金融支援機構 【フラット35】借入金利の推移(最低〜最高)令和5年4月から
執筆者 : 東雲悠太
FP2級、日商簿記3級、管理栄養士

