去年大学に入学した娘が“留年”してしまった!多子世帯向けの「授業料支援制度」を利用中ですが打ち切りでしょうか?その場合、「他の奨学金」も利用できなくなるのでしょうか?

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去年大学に入学した娘が“留年”してしまった!多子世帯向けの「授業料支援制度」を利用中ですが打ち切りでしょうか?その場合、「他の奨学金」も利用できなくなるのでしょうか?
多子世帯向けの授業料支援制度を利用していた娘が留年し、支援が打ち切りになると言われると、家計への影響は大きいでしょう。高等教育の修学支援新制度では、家計基準だけでなく、学業成績や修学状況も確認されます。
 
留年した場合、支援の停止や廃止につながることがあります。ただし、事情によっては扱いが変わる場合もあるため、まずは大学の奨学金窓口で、打ち切りの理由と今後の可能性を確認することが大切です。
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授業料支援は多子世帯でも学業要件を満たす必要がある

高等教育の修学支援新制度は、授業料や入学金の減免、給付奨学金などによって、経済的に進学を支える制度です。2025年度からは、多子世帯の学生に対する授業料等減免が拡充され、所得制限なく一定額まで支援が受けられる仕組みが始まっています。(図1参照)
 
図1

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出典:文部科学省 令和7年度からの奨学金制度の改正(多子世帯の大学等の授業料等無償化)に係るFAQ p.1
 
ただし、多子世帯であれば、どのような状況でも支援が続くわけではありません。制度では、学ぶ意欲や修学状況も確認されます。単位の取得状況が悪い、出席が少ない、留年したといった場合には、支援の停止や廃止の対象になることがあります。
 
留年は、大学で定められた進級条件を満たせなかったということです。そのため、支援制度上も「学業が順調ではない」と判断されやすくなります。大学から「打ち切り」と言われた場合は、まず、それが停止なのか、廃止なのかを確認しましょう。停止や廃止のほかに警告という区分もあり、基準が細かく決められています。
 
停止であれば、一定期間支援が止まるものの、成績が回復すれば再開の可能性が残る場合があります。廃止の場合は、その支援を続けることが難しくなります。
 
JASSOの公式HPには「学業成績が著しく不良で、やむを得ない事由がない場合は、併せて支給済みの給付奨学金の返還を求めます。」との記載もあります。まずは、言葉だけで判断せず、正式な通知内容を確認することが重要です。
 

病気や災害などやむを得ない事情がある場合は相談する

留年した理由によっては、大学に事情を説明することが大切です。たとえば、病気、けが、災害、家族の介護、心身の不調など、本人の努力だけでは避けにくい事情があった場合です。
 
制度上、学業成績が基準を満たさない場合でも、災害や傷病などのやむを得ない事情が考慮されることがあります。必ず支援が復活するとは限りませんが、何も説明しなければ、単に学業不振として扱われる可能性があります。相談するときは、口頭だけでなく、診断書、通院記録、大学への相談履歴、欠席理由が分かる資料などを用意しましょう。
 
また、留年後にどのように単位を取り戻すかも重要です。次の学期で何単位取るのか、卒業までどれくらい遅れるのか、学部やゼミの条件はどうなるのかを確認します。支援の復活が難しい場合でも、今後の学費計画を立てるために必要です。
 

打ち切られた場合でも他の支援や学費の相談先はある

多子世帯向けの授業料支援が打ち切られた場合でも、すぐに退学しか選択肢がないわけではありません。大学には、授業料の分納や延納、独自の奨学金、家計急変時の支援制度がある場合があります。まずは学生課や奨学金窓口で、利用できる制度を確認しましょう。
 
JASSOの貸与型奨学金を利用する方法もあります。給付型と違い返済が必要ですが、学費を一時的にまかなう手段になります。無利子の第一種奨学金、有利子の第二種奨学金があり、家計や成績の基準があります。借りる場合は、卒業後の返済額も必ず確認しましょう。
 
また、親が学費を一括で払えない場合は、大学に分納や延納を相談できることがあります。期限を過ぎてから相談するより、支払いが難しいと分かった時点で早めに連絡するほうが対応してもらいやすいです。
 
娘本人とも、今後の学び方を話し合いましょう。なぜ留年したのか、同じことを繰り返さないために何を変えるのかを確認します。授業の取り方、アルバイトの時間、生活リズム、メンタル面の相談先など、学費以外の対策も必要です。
 

まとめ

多子世帯向けの授業料支援制度を利用していても、留年すると支援が停止または廃止になる可能性があります。制度は家計だけでなく、学業成績や修学状況も見ているためです。まずは大学からの通知を確認し、停止なのか廃止なのか、再開の可能性があるのかを窓口で確認しましょう。
 
病気や災害、心身の不調など、やむを得ない事情があった場合は、資料をそろえて大学に相談することが大切です。継続して支援を受けられるとは限りませんが、事情が考慮される可能性があります。
 
支援が打ち切られる場合でも、大学独自の奨学金、授業料の分納や延納、JASSOの貸与型奨学金など、別の方法を検討できます。大切なのは、打ち切りと言われてすぐにあきらめることではありません。娘本人、保護者、大学窓口で早めに話し合い、卒業までの現実的な計画を立て直しましょう。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) 公式HP
文部科学省 高等教育の修学支援新制度
文部科学省 令和7年度からの奨学金制度の改正(多子世帯の大学等の授業料等無償化)に係るFAQ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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