住宅ローン「残債3000万円」に、ボーナス50万円で“繰り上げ返済”したい! 夫は反対しますが、変動金利なので“金利0.5%アップ”で「返済200万円増」なのにナゼ? デメリットを確認

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住宅ローン「残債3000万円」に、ボーナス50万円で“繰り上げ返済”したい! 夫は反対しますが、変動金利なので“金利0.5%アップ”で「返済200万円増」なのにナゼ? デメリットを確認
近年は日銀の金融政策の変更などを背景に、住宅ローン金利が上昇傾向にあります。変動金利型住宅ローンを利用している人の中には、「ボーナスを繰り上げ返済に回したほうがよいのでは」と考える人もいるでしょう。繰り上げ返済には、利息負担を軽減できるメリットがある反面、手元資金が減るというデメリットもあります。
 
本記事では、住宅ローン残債3000万円のケースを例に、金利上昇による影響や、ボーナス50万円を繰り上げ返済にあてるべきかについて解説します。
東雲悠太

FP2級、日商簿記3級、管理栄養士

金利が0.5%違うと返済額はどれくらい変わる?

はじめに、金利上昇による影響を試算してみましょう。今回は、住宅ローン残債3000万円、残期間25年、元利均等返済を前提に、今後の金利が1%だった場合と1.5%だった場合で、返済額の違いを比較します。
 

・1.0%の場合:毎月の返済額は約11万3000円、総返済額は約3392万円
・1.5%の場合:毎月の返済額は約12万円、総返済額は約3599万円

 
金利0.5%の違いで、毎月の返済額は約7000円、総返済額は約207万円増える計算です。わずかな金利差に見えますが、返済期間が長い住宅ローンでは、家計への影響が小さくありません。
 
そのため、ボーナスを繰り上げ返済して少しでも利息負担を減らしたい、と考える人もいるでしょう。繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に住宅ローンの元金を前倒しで返済することです。その結果、その後に発生する利息を減らして、総返済額を抑える効果が期待できます。
 
繰り上げ返済には、返済期間を短縮する「期間短縮型」と、毎月の返済額を減らす「返済額軽減型」があり、一般的には期間短縮型のほうが利息軽減効果は大きいとされています。
 

結局ボーナスは繰り上げ返済にあてるべき?

繰り上げ返済には、総返済額を抑える効果が期待できる一方で、ボーナスを全額繰り上げ返済へ回すことが、必ずしも最善とは限りません。主な理由として、手元資金が減ることが挙げられます。
 
例えば、子どもの教育費や住宅設備の修繕費など、今後まとまった支出の発生を控えている世帯もあるでしょう。また、病気やけがなどの思わぬ出費や、転職や失業などの急な収入減に備える生活防衛資金の確保も重要です。手元資金に余裕がない状態で繰り上げ返済を行うと、急に現金が必要になったときに困る可能性があります。
 
もちろん、繰り上げ返済には利息軽減効果があります。しかし、残債の一部を繰り上げ返済したからといって、今後の金利上昇による影響を完全に抑えられるわけではありません。家計全体の状況をふまえ、繰り上げ返済によって得られる効果と将来必要となる資金を比較しながら判断することが大切です。
 

家計の状況をふまえて繰り上げ返済をすべきか判断しよう

残債3000万円、残期間25年の住宅ローンを前提に、今後の金利が1.0%と1.5%の場合で比較すると、総返済額は約207万円増える計算になります。そのため、ボーナスを活用して繰り上げ返済を検討すること自体は自然な考え方です。
 
しかし、繰り上げ返済には手元資金が減るというデメリットもあります。教育費や生活防衛資金など、将来必要となるお金とのバランスを考えながら、繰り上げ返済を検討しましょう。
 
執筆者 : 東雲悠太
FP2級、日商簿記3級、管理栄養士

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