住宅ローンアドバイザーってなに? 概要から資格取得までの流れを解説
配信日: 2020.02.04 更新日: 2020.07.03


執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
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住宅ローンアドバイザーとは?
住宅ローンアドバイザーとは、一般財団法人住宅金融普及協会が創設・運営している資格です。住宅ローンアドバイザーとして認定されることで、住宅ローンについて専門的な知識を身に着けたことの証明になります。住宅ローンの専門家として、住宅ローンに関するアドバイスや情報提供を行うことができます。
FPと住宅ローンアドバイザーの違い
FPと住宅ローンアドバイザーとの違いは、専門性にあります。一般的にFPは住宅ローンにとどまらず税金や資産運用、保険などお金にまつわる事柄全般について取り扱う専門家です。
それに対して、住宅ローンアドバイザーは住宅ローンに特化した専門家です。また、FPの資格は国家資格です。一方、住宅ローンアドバイザーは民間資格となっています。
住宅ローンアドバイザー取得のメリット
住宅ローンアドバイザーを取得することで、住宅ローンについて専門的かつ正確な知識を無理なく身に着けることができます。さらに、名刺などにも有資格者として記載できるため、対外的にアピールすることもできます。
特に、金融機関や住宅関係の会社において、お客さまから相談を受ける立場にあるような方に効果を発揮するでしょう。
なお、有資格者として登録することで、一般財団法人住宅金融普及協会のホームページ上に名前や連絡先を掲載することができます。そのホームページを見た方から相談の依頼がくることもあるようです。それだけでなく、住宅ローンアドバイザーの資格取得を通じて得た知識は自身が住宅ローンを組む際にも生かすことができます。
住宅ローンアドバイザーになるためのステップ
住宅ローンアドバイザーの資格取得には年齢や実務要件などはなく、基礎編と応用編の講習を受講して効果測定に合格し、その後登録することで完了します。講習にはAコースとBコースがあります。どちらのコースで講習を受けても内容に違いはないのですが、受講場所と費用が異なります。
Aコースは、Web上で講習を受講するもので費用は2万2000円(消費税10%を含む)となっています。費用も抑え目で、自宅で自分の生活リズムに合わせ受講できるという点が魅力です。
Bコースは受講会場にてDVDの視聴による受講となり、費用は2万6400円(消費税10%を含む)となります。BコースはAコースより割高なうえ、受講日に合わせて自身のスケジュールを調整しておく必要があります。
どちらのコースを選んだとしても基礎編と応用編の講習を受けることは変わりません。また、どちらのコースで講習を受けたとしても、各講習の受講後に行われる効果測定については試験会場にて受験する必要があることに注意してください。
効果測定(応用編)に合格するには40問中29問以上正解かつ計算問題に10問中6問以上正解する必要があります。とはいえ、効果測定の難易度は劇的に高いというものではなく、2019年に行われた第一回目の効果測定では最終的に82.9%の方が合格しています。
無事効果測定に合格し、最後に登録(登録料1万円+消費税)すると、晴れて住宅ローンアドバイザーとなります。なお、本資格は3年ごとに更新が必要です。(更新料1万円+消費税)
住宅ローンアドバイザーに相談したい場合はどこにいく?
一般財団法人住宅金融普及協会のホームページでは、誰でも無料で住宅ローンアドバイザーの有資格者を探すことができるようになっています。
そこに記載されている住宅ローンアドバイザーの電話番号やメールアドレスからコンタクトを取り、相談することができるのです。また、金融機関や住宅会社の窓口で相談したり、各種相談会に参加することで住宅ローンアドバイザーに相談できる可能性があります。
まとめ
住宅ローンアドバイザーは住宅ローンの専門家です。住宅ローンアドバイザーの資格を取得してみたい方や実際に相談したいという場合は、一度一般財団法人住宅金融普及協会のホームページを確認してみるとよいでしょう。
出典 一般財団法人 住宅金融普及協会
執筆者:柘植輝
行政書士
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