看護師でキャリアアップを目指す方法!役立つ資格もご紹介 |ファイナンシャルフィールド

看護師でキャリアアップを目指す方法!役立つ資格もご紹介

終更新日: 2024.03.05 公開日: 2020.12.06

戸谷恵理

執筆者: 戸谷恵理

国家資格キャリアコンサルタント、第一種衛生管理者 ACCN会員、キャリアコンサルティング協議会所属
大手人材派遣業界にて7年3ヶ月 キャリア相談4000人以上 職業訓練校の就職支援キャリアコンサルタント 公的機関でのキャリアコンサルティング、就労支援 キャリアコンサルタント養成講座のサブ講師 新卒・中途の採用代行としても各企業のご支援   人事労務管理知識も生かしたご相談業務  
看護師でキャリアアップをしたいと考えている方向けに今回は、看護師のキャリアアップにはどんな方法があるのか、キャリアアップに役立つ資格についてご紹介します。資格の内容や、資格取得の条件、試験の流れや合格率など、詳しくご紹介いたしますのでぜひ参考にしてください。

看護師のキャリアアップとは?主に方法は3つ!

  まずは、看護師としてキャリアアップするにはどうしたら良いのか、主な方法を3つご紹介します。

【キャリアアップ方法①】勤続年数を重ねる

  どの仕事でも同じかもしれませんが、看護師は特に勤続年数ごとに着々と収入も増え、キャリアアップしていく傾向にあります。同じ職場に長く勤めていると、自動的に収入がアップするシステムになっているところが多いのです。

また、経験も積めますので、転職をする際にも経験年数で給料が決まるところもあります。そのため、同じ職場で勤続年数を増やすのはもちろん、看護師としての経験年数が評価される場合もあるのです。

【キャリアアップ方法②】昇進する

  病院や診療所など、組織の中で管理職を目指すのも良いでしょう。多くの看護師がいる組織では特に、看護管理者が必要となってきます。看護師から看護管理者になると、仕事の対象者が患者に加えて看護師も追加されます。

大きな病院は特に、ただでさえ忙しい看護師なのに、その看護師たちの管理もしなくてはならないのですから、仕事量はさらに多くなります。ただし、看護管理職には「看護主任」→「看護師長(福看護師長)」→「看護部長(副看護部長)」とさらなるキャリアアップが待っています。

責任も大きくなりますが、収入もアップしていきますので、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。

【キャリアアップ方法③】資格を取得する

  資格を持っていることで、自分の知識と技術の証明になります。看護師になったからと満足するのではなく、さらなるステップアップを目指して専門看護師や認定看護師などの資格取得を目指す方が増えています。

資格取得の条件に実務経験であったり、研修や授業のための時間の確保、受験費用など考えなくてはならないこともあります。しかし、休職や奨学金制度などを使って資格取得をしている方は多くいますので、いつからでも資格取得が遅いということはありません。

看護師のキャリアアップに役立つ資格3つ!

  看護師のキャリアアップにおすすめな資格を4つご紹介します。

【役立つ資格①】専門看護師

  専門看護師について詳しく見ていきましょう。

◆13の専門看護分野

専門看護師(CNS : Certified Nurse Specialist)は、13の専門看護分野において専門性の高い能力があると、日本看護協会が認めた看護師という証明になります。

1.がん看護
2.精神看護
3.地域看護
4.老人看護
5.小児看護
6.母性看護
7.慢性疾患看護
8.急性・重症患者看護
9.感染症看護
10.家族支援
11.在宅看護
12.遺伝看護
13.災害看護

◆6つの役割

専門看護師は以下の6つの役割を果たします。
1.実践:個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。
2.相談:看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。
3.調整:必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。
4.論理調整:個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決を図る。
5.教育:看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。
6.研究:専門知識及び技術の向上並びに開発を図るために実践の場における研究活動を行う。
引用:公益社団法人 日本看護協会

◆資格取得の条件

1.看護師の免許を取得
2.看護系大学院修士課程修了者+※所定単位(総計26単位か38単位)を取得
3.実務経験5年以上、うち3年間以上は専門看護分野の実務研修
※詳しくは日本看護系大学協議会参照

資格取得の条件で大きな壁となるのが、大学院に2年間通うことです。必須条件ですので、大学院へ通っていない方は今から大学院へ通う必要があります。その場合、在職中の方であれば、休職か退職の道を選択するしかありません。

◆認定試験の流れ

4.書類審査、簿記試験
5.専門看護師認定証交付・登録
6.5年ごとに更新

専門看護師の認定試験に合格しても、その後の実務経験や専門分野の研究に問題があれば、資格更新ができない場合もあり、資格を取得したら終わりではなくその後も専門看護分野で活躍することが求められた資格となります。

◆専門看護師の合格率

2018年の第28回専門看護師認定審査の実施において、300名の申請があり、一次審査を通過したのは257人、二次審査を通過し合格したのは196人となっています。合格率は76.3%となり試験そのものはそこまで難しくはないものの、やはり大学院に2年間通うという条件が大きな壁となりそうです。

【役立つ資格②】認定看護師

  認定看護師について詳しく見ていきましょう。

◆21の認定看護分野と19の新たな分野

  認定看護管理者(Certified Nurse Administrator)とは、管理者として優れた資質を持ち、創造的に組織を発展させることができる能力を有すると認められた者をいいます。

引用:資格認定制度 | 日本看護協会 » 認定看護管理者

【21分野:2016年度で教育修了となります。】
1.救急看護
2.皮膚・排泄ケア
3.集中ケア
4.緩和ケア
5.がん化学療法看護
6.がん性疾痛看護
7.訪問看護
8.感染管理
9.糖尿病看護
10.不妊症看護
11.新生児集中ケア
12.透析看護
13.手術看護
14.乳がん看護
15.摂食・嚥下障害看護
16.小児救急看護
17.認知症看護
18.脳卒中リハビリテーション看護
19.がん放射線療法看護
20.慢性呼吸器疾患看護
21.慢性心不全看護

【2020年度から教育開始となります。】
1.感染管理
2.がん放射線療法看護
3.がん薬物療法看護
4.緩和ケア
5.クリティカルケア
6.呼吸器疾患看護
7.在宅ケア
8.手術看護
9.小児プライマリケア
10.新生児集中ケア
11.心不全看護
12.腎不全看護
13.生殖看護
14.摂食嚥下障害看護
15.糖尿病看護
16.乳がん看護
17.認知症看護
18.脳卒中看護
19.皮膚・排泄ケア

◆3つの役割

認定看護師は以下の3つの役割を果たします。
1.実践:個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。
2.指導:看護実践を通して看護職に対し指導を行う。
3.相談:看護実践を通して看護職に対し指導を行う。
引用:公益社団法人 日本看護協会

◆資格取得の条件

1.看護師免許の取得
2.実務研修通算5年以上
3.実務経験のうち3年以上は認定看護分野での実務研修
4.認定看護師教育機関に入学し修了
5.認定看護師認定審査

認定看護師は研修を修了しなければなりません。A課程認定看護師教育機関は、特定看護師研修を組み込んでいない教育機関で、2026年度で教育を終了します。2020年からは、B課程認定看護師教育機関で特定行為研修を組み込んでいる教育機関で教育が開始となります。

5の認定看護師認定審査の後、認定看護師認定証を交付、登録となります。

◆研修に詳細

【A課程認定看護師教育機関(2026年度で終了)】
●開講期間:6ヶ月以上1年以内
●時間数600時間以上
●方法:集合教育


【B課程認定看護教育機関(2020年から開始)】
●開講期間:1年以内
●時間数:800時間程度
●方法:集合教育


2020年から教育が開始となるB課程認定看護教育期間は、特定行為研修区分別科目を1~3区分程度含み、この時間とは別に特定行為区分別科目の実習時間があります。

【役立つ資格③】認定看護管理者

  認定看護管理者について詳しく見ていきましょう。

◆受験の資格条件と流れ

認定看護管理者(Certified Nurse Administrator)は、管理者として優れた資質を持ち、創造的に組織を発展させることができる能力を有すると認められた者をいいます。 引用:日本看護協会

1.看護師免許の取得
2.実務経験が5年以上
3.いずれかの要件を満たす
①認定看護管理者教育課程サードレベルを修了
②看護系大学院で看護管理を専攻し修士号を取得しており、修士課程修了後の実務経験が3年以上
③師長以上の職位で管理経験が3年以上あり、看護系大学院で看護管理を専攻し修士号を取得
④師長以上の職位で管理経験が3年以上あり、大学院で管理に関連する学問領域の集合を取得
1.書類審査・筆記試験
2.認定看護管理者認定証交付・登録
3.5年ごとに更新

◆各教育課程の受講要件

①看護師免許を取得
②看護師免許を取得後、実務経験が5年以上


ここまでは全ての教育課程共通になります。

【ファーストレベル】
③管理業務に関心がある
【セカンドレベル】
③認定看護管理者教育課程ファーストレベルを修了、または看護部長相当の職位にある、または副看護部長相当の職位に1年以上就いている
【サードレベル】
③認定看護管理者教育課程セカンドレベルを修了、または看護部長の職位にあるまたは、副看護部長相当の職位に1年以上就いている


看護師でキャリアアップしたいなら!資格取得もおすすめ

  この先、看護師としてキャリアアップを目指したいなら、勤続年数を積む、昇進をする、資格取得をするなどが、キャリアアップの方法として挙がります。看護師は特に、勤続年数を積むことで自動的に収入がアップする傾向が高いです。また、転職の際にも勤続年数は武器になるでしょう。

また、昇進は大きな病院では特に、管理職としてのさらなるステップアップがあるので、やりがいもあります。そして、自分の知識や技術の証明になる資格取得は、学歴や実務経験なども必要になります。

そう考えると、看護師の仕事は勤続年数や実務経験を積むことでキャリアアップにつながっていくと考えて良いでしょう。そして受験資格を得たら、資格取得をし、さらなるステップアップが待っています。

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