執筆者: 齋藤里香
今回は面接試験で好印象を持たれる自己紹介について、解説していきます。ぜひ参考にしてください。
【看護師転職者向け】面接での自己紹介について
面接の冒頭では、「まず、簡単にあなたの自己紹介をしてください」と言われることも少なくありません。しかし、改めて自己紹介と言われると、どのように答えてよいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。アタフタしないためにも、ポイントを押さえて、自分らしく回答できるよう、準備しておきましょう。
自己紹介と自己PRの違い
ときどき、自己紹介と自己PRとをごちゃ混ぜにして理解している方がいます。面接の中で両方とも尋ねられることもあるので、ここで一度整理しておきましょう。
まず、自己紹介とは初対面の方へのあいさつという意味も込めて、自分自身について簡単に話すことです。例えば、氏名、所属、専門分野、趣味など。ハキハキとした大きな声で話し、相手に自分自身を印象付けましょう。
一方、自己PRとは自分自身の長所や強みをアピールすることです。応募先の職場の様子を把握して、いかに転職先で自分が必要な人材であるかという点を述べます。この際にはこれまでの経験を踏まえて、自分の強みなどと関連付けて述べるとよいでしょう。
自己紹介で伝えるべきこと
実際に、看護師の転職者向けの面接試験において、自己紹介で伝えることは以下の点です。
- 氏名
- 最終学歴
- 現在の所属先(勤務先)
- 職務経歴・働いていた期間
- 保有資格
そのほか、時間的にゆとりがある場合には、専門スキルや面接への意欲などについて触れてもよいでしょう。
好印象を与える自己紹介の心構え
自己紹介で話すことは一見、ありきたりなことのように思いがちです。しかしだからこそ、人によって差がつくのです。機械的に話さず、相手に自分のことを知ってもらいたいという気持ちが伝わるように、丁寧に話すようにしましょう。
特に、看護師は患者の心に寄り添う存在ですから、コミュニケーション能力が求められます。明るさや温かみのある雰囲気を出せると、面接担当者に好印象を与えられるでしょう。
よい自己紹介の回答例
一般的に、自己紹介は1~3分程度で収まるように、簡潔に話すことが大切です。「~分以内で話してください」と時間指定をされることもありますが、そうでないときには長々と話さないように注意しましょう。
また、面接担当者によっては自己紹介の内容から後の質問内容を考える人もいますので、曖昧なことは答えないようにしなければなりません。
自己紹介での注意事項
看護師は医師や患者とのパイプ役でもあるため、円滑なコミュニケーションがとれることが大切です。そのため、面接は人物重視の傾向にあります。したがって、自己紹介ではネガティブな印象を持たれることだけは避けましょう。
NGな自己紹介の回答例
氏名とあいさつだけの自己紹介は不適切です。自分自身がどのような人間か相手に伝わるように、最低限の情報は伝えましょう。
その後、別の病院に勤務したこともありましたが、お給料が安いため、もっと労働に見合った職場にうつりたいと考え、御院を応募させていただきました。本日はよろしくお願いいたします。
これまでの職場の悪口や労働条件に関する不満などネガティブな情報を盛り込んだ自己紹介はしないようにしましょう。ネガティブな情報は相手に好感が持ってもらえるように、ポジティブな内容に言い換えること。「不満を持ちやすい人」か、「プラス思考の人」かどちらがよいかは一目瞭然ですね。
こうした態度は人柄が出るものです。面接担当者は看護師としてふさわしい人間かどうかを判断していることを念頭において、話すようにしてください。
看護師転職を成功させる自己紹介のコツ
看護師転職のための面接試験では、好印象を与えるためにも自己紹介で差別化する必要があります。いわゆる「印象づけ」のためにあるのが自己紹介と考えてよいでしょう。転職先で必要な人材であると判断してもらうためにも、ポジティブで明るい印象を与えられるようにふるまうことが大切です。
一度、自己紹介文を紙に書いてみてから、何回も声に出して練習してみてください。できれば、家族や友人など第三者に聞いてみてもらって、フィードバックをもらうとよいでしょう。そして、面接試験では自信を持って丁寧に答えるようにしましょう。「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるような自己紹介を心がけることが大切です。
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