更新日: 2021.09.29 その他老後

シニアは孫のために10万円以上使っている? シニア世代のお金の使い方調査

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

シニアは孫のために10万円以上使っている? シニア世代のお金の使い方調査
最近のシニアは、旅行にグルメにアクティブなイメージです。スマホを使いこなし、子どもや孫とLINEをしたり、SNSをしている人もいます。
 
ソニー生命保険株式会社は、2021 年8 月、全国の50 歳~79 歳の男女に対し「シニアの生活意識調査」を実施し、1000 名の有効サンプルの集計結果を公開しました(※)。 シニア世代はどんなことに興味があるのか、孫にいくら使っているのかなど聞いていますので、早速見ていきましょう。
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シニアの楽しみの1位は「旅行」。1ヶ月あたり2.4万円の出費

全国のシニアに現在の楽しみを聞いたところ、1位は「旅行」(44.6%)、2位「テレビ/ドラマ」(36.0%)、3位「映画」(26.7%)、4位「グルメ」(25.4%)、5位「読書」(24.2%)となりました。「健康」は昨年の26.6%から18.8%と7.8 ポイントダウンし、「子ども/孫」は23.3%から15.1%と8.2 ポイントの大幅ダウンでした。コロナ禍で孫と会えなくなっていることがうかがえます。
 
現在の楽しみを「旅行」と回答した人に、旅行に対する1 ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は2.4 万円でした。コロナ禍で旅行を控えていると思われましたが、意外と行っているようです。また、現在の楽しみを「グルメ」と回答した人では、平均支出額は1.6 万円となりました。昨年の1.3 万円から0.3 万円増加しました。 出かけられない代わりに、お取り寄せやデリバリー等を楽しむ人が増えたのかもしれませんね。
 

コロナ禍で孫と一緒に外食したり、レジャーに行くことが減少

また、現在の楽しみを妻・夫・恋人といった「パートナー」と回答した人に、パートナーに対する1 ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は約2.0 万円でした。昨年の1.3 万円から0.7 万円の大幅増です。おうち時間が増え、愛情が深まったのかもしれませんね。
 
孫がいる人に、この1年間で、孫のためにどのようなことにお金を使ったか尋ねると、1位「おこづかい・お年玉・お祝い金」(71.6%)、2位「おもちゃ・ゲーム」(39.3%)、3位「一緒に外食」(38.3%)、4位「衣類などファッション用品」(33.5%)、5位「本・絵本」(24.9%)でした。
 
そのうち「衣類などファッション用品」は昨年の26.6%から6.9ポイントアップしました。一方、ダウンしたのは「一緒に外食」(8.3ポイント)、「一緒に旅行・レジャー」(7.5ポイント)で、重症化リスクを懸念して祖父母と会うことを自粛したことがうかがえます。
 
この1年間で、孫のための出費をした人に、孫のために使った金額を尋ねると、「5万円~10万円未満」が24.7%と最も多く、平均額は104,682円でした。昨年の平均額11万2715円から8033円減っています。孫に会えなくなったので、使うお金も減ったようです。
 
新型コロナウイルスが収束したら、孫としたいことは、1位「外食」(51.1%)、2位「旅行」(39.0%)、3位「公園で遊ぶ」(36.4%)、4位「会話」(28.8%)、5位「山・海で遊ぶ」(25.2%)でした。早くコロナが収束して孫と遊びたいでしょうね。
 

最近ではシニア層もスマホを使いこなす

最近ではシニア層でもスマートフォンを利用している人が多いです。そこで、日頃スマートフォンで行っていることを聞いたところ、1位は「通話」と「メール」がいずれも71.2%で、3位「インターネット検索」(56.5%)、4位「ニュース閲覧」(55.5%)、5位「天気予報チェック」(54.0%)でした。
 
昨年と比べて「天気予報チェック」が5.4ポイント、「写真撮影」が6.2ポイント、「電卓」が5.2ポイント、「時間確認(時計代わり)」が8.0ポイントと、5.0ポイント以上アップしました。スマートフォンは1台でさまざまなことに利用できるので、カメラや時計を持たなくてもすみます。
 
以上の結果から、イマドキのシニアはスマホを使いこなし旅行やグルメを楽しむアクティブな人が多いようです。孫と遊ぶのはコロナが下火になるまで少し我慢が必要かもしれませんね。
 
※ソニー生命保険株式会社「シニアの生活意識調査2021」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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