更新日: 2021.12.22 その他老後

孫がいると出費が増える…老後にかかる生活費以外の支出とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 新井智美

孫がいると出費が増える…老後にかかる生活費以外の支出とは?
老後にかかる費用は生活費だけではありません。暮らしを豊かにするため、また将来に備えるためにもお金が必要です。また、孫がいればその分さらに出費が増える可能性もあります。
 
今回は、老後にかかる生活費以外の支出について主なものを挙げながら紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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住まいの修繕・リフォーム・建て替えなどの費用

住まいに関する費用は老後も発生し続けます。賃貸物件に住んでいるなら月々の家賃が、持ち家に住んでいて住宅ローンがまだ残っているなら月々ローンの返済が発生します。
 
なお、住宅ローンを完済していれば月々発生する住宅費はなくなり、定期的な支払いは毎年の固定資産税や都市計画税のみとなります。ただし、住宅は建てたらそれで終わりというわけではありません。
 
住んでいるうちに家のあちこちに傷みや劣化が発生し、修繕が必要になることもあるでしょう。また、老後の暮らしに合わせて家をリフォームすることになる可能性もあります。
 
家の修繕・リフォームは程度にもよりますが、数百万単位の費用がかかることもあり得るため大きな出費です。そのほか、娘・息子家族などと同居するため、二世帯住宅に建て替えるという人もたびたび見られます。
 
また、娘・息子家族が住宅を購入する際、購入費用を援助する人も。住まいに関しては突発的な修繕などが発生することもあるので、余裕を持って費用を確保しておきたいところです。
 

医療費

高齢になると若い頃より医療費がかさむ傾向にあります。体のあちこちに不調が出たり、疾患に見舞われたりなど、身体に関するさまざまなトラブルを想定しておく必要があります。
 
また、入院や手術などを行わなければならない場面、定期的な通院をしなければならない場面なども増えるでしょう。70歳以上の医療費負担は1割と少ない割合であるとは言え、医療を利用する頻度が高くなるので医療費用はかさみやすくなります。
 
高額療養費制度を利用することで医療費を抑えることはできますが、制度の対象外となる費用もあるので注意が必要です。
 

介護費用

ゆくゆく自分たちの介護にかかってくる費用も見込まなければなりません。具体的には介護に必要な機器・設備などを整えるための費用、介護ヘルパーさんなどを依頼する費用、介護施設に入居する費用などです。
 
なお、施設に入居するとなれば毎月の生活費を含む施設の利用料がかかります。金額は施設によりますが、入居時に数百~数千万円、毎月の利用料が10~30万ほどかかることも珍しくありません。
 
かなり大きな金額なので利用するならしっかり資金計画を立てなければならないでしょう。
 

孫に関する費用

孫がいる場合、孫に関する出費も考えられます。例えば孫が生まれたときには出産祝いを渡します。ベビーカー・ベビーベッドなど赤ちゃん用の高額アイテムを購入しプレゼントする祖父母もよく見られます。
 
誕生日や初節句、七五三など節目のお祝いにもお金やプレゼントを贈るのが一般的です。お正月にはお年玉も欠かせません。また、保育園・幼稚園の入・卒園や小・中・高校・大学の入学・卒業などにもお祝いは付きものです。
 
なお、孫の習い事や塾代、進学費用などを援助している祖父母もいます。現代は大学進学する子どもも珍しくなくなり、教育に高額な費用がかかる傾向にあるため、祖父母の援助を受けている家庭も少なくないのです。
 
そのほか、孫が遊びに来たときどこかに出掛けたり、おもちゃ・洋服を買ってあげたり、お小遣いをあげたり、こまごましたお金もかかるでしょう。孫がかわいくてついついあれこれとお金をかけたくなるという祖父母は多いものですが、総額にするとかなり大きな出費になります。
 

生活費以外でかかる老後のお金を把握し将来に備えよう

老後は悠々自適に生活したい、そう考えている方は多いでしょう。しかし今回紹介した通り、老後にもさまざまな費用が発生します。安心して老後を迎えるためには、生活費以外の費用も含め、老後に必要なお金をしっかり把握し、できる限り早いうちから備えておくことが大切です。
 
ぜひこの記事を参考に、自分の老後について具体的に考えてみてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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