更新日: 2022.01.11 セカンドライフ

セカンドライフの仕事探し~年齢不問や高齢者歓迎の仕事~

執筆者 : 藤井亜也

セカンドライフの仕事探し~年齢不問や高齢者歓迎の仕事~
長年、飲食店を経営していた筆者の叔父が、今年の4月に店を閉じました。この2年間は新型コロナの影響で飲食店だけでなく、さまざまな業種が影響を受けたと思います。
 
70歳を超えている叔父の再就職にあたっては、年齢不問や高齢者歓迎の仕事を探して、何とか新たな職に就くことができました。少子高齢化の日本では、高齢者の労働力はとても重要です。
 
人生100年時代ともなると、いかに健康寿命や働ける時間・期間を延ばせるかがポイントとなってきます。働くことで生活費を得るだけでなく、社会とのつながりにより体や心の健康にもプラスになるかもしれません。
藤井亜也

執筆者:藤井亜也(ふじい あや)

株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。

<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)

<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定

高齢者の就業率

総務省は敬老の日に合わせ、2015年の国勢調査を基にした高齢者の人口推計を公表しました。65歳以上の人口は3640万人、総人口に占める割合(高齢化率)は29.1%、つまり総人口の約3割が65歳以上ということです。
 
政府は「生涯現役社会」を目指しており、高齢者の就業率は25.1%となり、4人に1人が就業していることになります。働き方は、パートやアルバイトなど非正規の職員・従業員が7割を超え、理由については「自分の都合のよい時間に働きたいから」が最も多くなりました。
 
公的年金だけで生活するには苦しい時代です。少しでも預貯金等を減らさないように仕事をしてカバーしている方も多くいらっしゃいます。現役時代とは異なり、フルタイムでの就業は体力的に難しいケースもあり、非正規や時短勤務などでの働き方が生活や体の状況に合っているのかもしれません。
 

セカンドライフの仕事探し

今回、叔父の再就職先を見つけるにあたり、やはりインターネットを活用しました。当初はハローワークへ行き、求人一覧から電話などをしていたのですが、高齢者歓迎の仕事はかなりの人気で、すぐになくなってしまいました。
 
そこで、インターネットで求人を検索し「年齢不問」や「高齢者歓迎」「時短勤務」などのキーワードで絞り込むことで、多くの求人情報を見ることができました。パソコンなどになれていない高齢者の方も多いため、お子さんや友人などでインターネット検索ができる人のサポートが必要だと感じました。
 
叔父はホテルの夜の受付の仕事に就くことができました。1日おきで、マイカー通勤可能という叔父の希望に合った仕事です。少しパソコンを使うようなので、今は一生懸命、使い方を覚えているそうです。
 
勤務先のホテルでは駐車場の見回りや清掃など、他にも高齢者歓迎の仕事があります。人事担当の方と相談しながら自分に合う仕事を決めることもできるそうです。
 
人口減少が問題となっている日本では、こうした高齢者の労働力や女性の労働人口増加を推進しています。時短勤務や通勤のしやすさなど、各企業のアピールポイントに書かれていますので参考にしてみてください。
 

最後に

セカンドライフに入り、家の中で1日を過ごすという方もいらっしゃるでしょう。歩いたり、人と話したりすることも少なくなるので、体の不調だけでなくメンタル面も低下してしまう可能性があります。
 
ただし、女性は友人などとランチやお茶をしたり、趣味を楽しんだりと家庭外でのコミュニティーを持っていることがあります。セカンドライフの時間の使い方はこれまでとはあまり大きく変わらないかもしれません。
 
セカンドライフは健康寿命を延ばすことも重要です。短い時間でも働くことで心身の健康促進や収入アップにつながるかもしれません。以前よりも年齢不問や高齢者歓迎の仕事は増えてきていますので、ご自身に合った仕事や生活スタイルをぜひ探してみましょう。
 
出典
総務省「統計からみた我が国の高齢者 -「敬老の日」にちなんで-」令和3年9月19日付
 
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

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