「スマートウォッチで心電図記録!?」離れて暮らす親の「介護」。IT化はどう役立つ?

配信日: 2022.06.06

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「スマートウォッチで心電図記録!?」離れて暮らす親の「介護」。IT化はどう役立つ?
離れて暮らす親の介護は通常の介護に比べてかなりの負担を要するものになります。読者の中にも実家の親の介護に四苦八苦している方もいらっしゃることでしょう。介護はIT化によってその負担を軽減することができます。今回はIT化によって介護の負担がどう軽減していくのか解説していきます。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

介護のIT化とは

介護のIT化とは、電子機器などを通じて介護の効率化と負担軽減を図ることをいいます。人手不足が叫ばれる介護業界の現場では、IT化が進んでいます。このIT化、実は介護業界の現場だけではなく、個人が自宅で親の介護をする場合にも推し進めることが可能です。
 
IT化と聞くとすごく難しいように思うかもしれませんが、家電量販店などで購入できる機器については簡単な設定と設置だけでできることもあり、個人が離れて親の介護をする遠隔介護にも十分にIT化ができるようになっています。
 

親の介護のIT化を進めるメリット

介護のIT化を進めることで、介護にかかった心身の負担を軽減することができます。人によっては「たったこれだけの費用で、こんなに介護の負担が軽減されるの!?」と驚かれることもあるかもしれません。
親の介護の負担に悩んでいる場合は、次のような機器を導入することで少ない費用で介護の負担を大きく減らすことができます。
 

スマートウォッチ

離れた親の介護に活用したいのがスマートウォッチです。スマートウォッチは、スマートフォンの機能を絞り、腕時計型に小型化したような時計です。
 
スマートフォンと連携させることで、スマートウォッチから電話をかけたり、電話に出たりすることができます。また、製品にもよりますが、着用しているだけで、その人の心電図や位置情報、歩数など体調や行動に関する情報を読み取り、離れた場所からでも体調や1日の変化を確認することができます。
 
取り外しの少ない腕時計型なら紛失する可能性も少なくなるため平時の見守りから、緊急時の連絡までこなせる優れものです。価格も安価なものなら1万円以下、Apple Watchなら2万円台で購入することができ、遠隔介護においてはぜひ導入しておきたい一品です。
 

スマートリモコンとスマートスピーカー

スマートリモコンとは、家にあるテレビやエアコン、照明といった、家中にあるリモコン操作ができる機器を離れた場所でスマートフォンから操作できるようにする機器です。これがあれば、離れた場所から自分が親に変わってエアコンを操作し、親が熱中症で倒れてしまうといったことを防ぐことができます。
 
また、製品によっては事前に設定することで決まった時間に起動するといったタイマー機能や人が部屋から出たら電源を切るといった機能を使うこともできます。スマートリモコンの人気シリーズである、Nature Remoシリーズなら、6000円から1万円前後で導入することができます。
 
また、スマートリモコンと併せて導入したいのがスマートスピーカーです。スマートスピーカーとスマートリモコンを連携させれば「電気つけて」と行いたい操作を声に出すだけで電気をつけたり消したりすることができます。これなら、寝たきりの方やリモコン操作が危うくなってきた方でも家電製品を扱うことができます。
 
また、製品によっては「〇〇って何だっけ?」と問いかけることで音声にてその答えを返してくれる機能や、あらかじめ登録した今日の予定を教えてくれる機能を持っているものもあり、高齢で物忘れが激しくなってきている方でも安心できる機能が備わっています。
 
Google社のNest Miniなら現在4000円程度でスマートスピーカーを導入することができます。1万円から1万4000円程度でこれだけのことができるとなれば、コストパフォーマンスとしてはかなり優秀といえます。
 

遠隔介護もIT化で負担が減らせる

親と離れて介護する遠隔介護は通常の介護よりも負担を重く感じることがあります。しかし、IT化を進め、スマートウォッチやスマートリモコンなど、離れていても親の様子を知れたり、サポートできる機器を導入したりすることで、その負担を大きく減らすことができます。
 
費用負担も1万円前後でできるものも多く、少ない支出で大きな安心と負担の軽減を実現することができます。離れて暮らす親の介護に悩んでいる方は、一度介護のIT化について考えてみてください。
 

出典

Apple Apple watch
Nature 株式会社 
Google Nest Mini
 
執筆者:柘植輝
行政書士
 

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