更新日: 2022.06.17 その他老後

60代以上で副業している人は20代よりも多い! シニアが副業選びに考慮すべきポイントとは

60代以上で副業している人は20代よりも多い!  シニアが副業選びに考慮すべきポイントとは
自由な働き方が広がっている現在では、メインの仕事とは別に副業を持つ人も増えてきています。副業というと若い人がスキルアップや生活費の補填のために行うイメージがあるかもしれませんが、実は60代以上のシニア層でも副業を始める人が増えているのです。
 
今回は、シニアが副業を始める際に考慮すべきポイントについて解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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60代以上で副業している人は12.6%

図1は、厚生労働省の「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」内で副業している人の年齢構成を示しているものです。
 
図1

 
出典 :厚生労働省「第132回 労働政策審議会安全衛生分科会(令和2年8月19日)副業・兼業に係る実態把握の内容等について」
 
男女計の結果をみると、60代以上で副業している人は12.6%となっており、20代の11.3%よりも多い結果となりました。特に60代以上の男性については、副業している人が20.3%となっており、5人に1人が副業している状況です。20代男性で副業している人は4.7%であるため、圧倒的にシニア層の方が多いことが分かります。
 
これは定年退職後に収入が減少したため、減少分を補う目的として副業を始める人が増えていると考えられるでしょう。また、「体が元気なうちは働いていたい」と考えているシニア層も多いのかもしれません。
 

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シニアの副業はやりがいや収入を重視しよう

シニアが副業を始めるにあたって、どのような点を考慮すればよいのでしょうか。まずは、これまで長年培ってきたスキルや経験を活かせる副業を選ぶことが大切です。即戦力となれるような分野の仕事を選ぶことでやりがいを感じられるうえに、給与面でも優遇されることが期待できるといえます。
 
もう一点は、収入の目標を立てることです。定年退職後のセカンドライフでは、仕事ばかりではなく、自分の趣味や家族との時間を大事にしたいと考える人も多いのではないでしょうか。そこで収入の目標を作ることで、「それ以上は働かない」というラインを引くことも大切です。
 
公益財団法人生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、ゆとりある老後の生活費は月額36万1000円との結果が出ています。これを目安に、本業の収入や年金の収入とあわせて、およそ36万円の収入を目指すのはどうでしょうか。セカンドライフで毎月36万円の収入が確保できれば、旅行やレジャー、習い事などの老後の楽しみにも資金を充てられる余裕ができるといえます。
 

副業で経済的にも豊かなセカンドライフを

人生100年時代といわれている現代では、60代以上のシニア層も十分仕事を続けられる体力を持っています。経済的にも豊かなセカンドライフを送るためには、定年退職後も副業を続ける選択肢を持つこともおすすめです。
 
自分や家族との時間を大切にしながら、働く楽しみも味わえるシニアの副業は、きっと人生をより豊かなものにしてくれるでしょう。
 

出典

厚生労働省 第132回 労働政策審議会安全衛生分科会(令和2年8月19日)副業・兼業に係る実態把握の内容等について
公益財団法人生命保険文化センター 令和元年度「生活保障に関する調査」
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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