更新日: 2022.07.31 セカンドライフ
シニアが住み替えたい理由は?住み替えの予定がある人はどれくらい?
SBIエステートファイナンス株式会社は、60歳以上の持ち家所有者で「自宅を住み替えたいと考えている人」を対象に調査を実施しましたので(※)、結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
住み替えたい理由は「建物の老朽化」「間取りへの不満」
住み替えたい理由を聞いたところ、「建物の老朽化」「間取りへの不満(広すぎる、狭すぎる)」がいずれも38%で、最も多い結果となりました。60代では、子供が独立したり、両親と同居することになったりと、家族構成が変わって住み替えが必要になる場合がありますね。次いで「設備への不満(老朽化・使いにくさ)」(31%)、「立地・周辺環境への不満」(28%)が続きました。
住み替えに当たって不安に感じることを聞いたところ、「資金面」が38%と最も多く、「荷物の整理・処分」(35%)、「生活環境の変化」(30%)、「住み替え後の今の自宅の対処」(28%)を挙げる人も多く見られました。
住み替えで最も重要視することは、「買い物、交通、病院などの利便性」が41%とダントツで多い結果に。車が必要なく、買い物に便利で、近くに病院があるなど利便性の高い場所を希望しているようです。他には「維持・管理のしやすさ」(16%)、「立地・周辺環境の治安」(13%)、「物件の広さ」「家族との同居・近居」(9%)などが挙げられました。
住み替える予定がない人が半数近く
実際に住み替える予定を聞いたところ「実際に住み替える予定は立っていない」が45%で、住み替えの予定がない人が半数近くを占めました。住み替えの時期は、「5年以内」が24%で最も多く、次いで「3年以内」が15%で、半年~5年以内と答えた人の総数は44%となっています。
住み替える予定が立っていない理由は、「希望に合う住み替え先がないから」が47%で、次いで「住み替え費用が用意できないから」が36%となり、資金不足で住み替えができないという人も3割以上いることが分かりました。買い物や交通の利便性が高いエリアの物件は高額であることが多いため、予算面で折り合いがつかないのかもしれませんね。
住み替えの費用をどのように捻出する予定か聞いたところ、「自宅の売却」と答えた人が48%と約半数を占めました。他は「預貯金」が25%、「資産(株、投資信託等)の売却」が14%と、預貯金や株式などから捻出するという人が約4割でした。
預貯金や資産のある人は住み替えの予定が立っている
次に、住み替えの予定が立っている人と立っていない人の両者に、「住み替え費用の捻出方法」を聞きました。「住み替え予定がある人」は、「自宅の売却」が39%で、「預貯金」が33%、「資産の売却」が22%と、自分の資産から捻出する人が55%と半数以上となりました。
一方、「住み替え予定がない人」では「自宅の売却」が53%、「預貯金」(17%)、「資産の売却」(9%)合わせて26%となりました。このことから、ある程度預貯金や金融資産を持っている人の方が住み替えの予定が立っていることが分かります。
住み替えにあたっての不安についても、「住み替え予定がある人」では「住み替え後の今の自宅の対処」が19%と多く、「住み替え予定がない人」では「資金面」(26%)が多くなっており、資金面がネックとなっていることが分かります。
家族の人数と家の広さが合わない場合は、住み替えをせざるを得ないかもしれません。老朽化が気になる場合はリフォームという手もあります。いずれにせよ若い頃から老後のために資金をためておいた方がいいでしょうね。
出典
※SBIエステートファイナンス株式会社「住み替えたいのに目途が立たない?シニアが自宅売却と物件購入を同時に実現する難しさ」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部