更新日: 2022.08.02 定年・退職

【年金見込額】定年退職前に準備しておけば良かった! 老後に後悔しないために

執筆者 : 八木友之

【年金見込額】定年退職前に準備しておけば良かった! 老後に後悔しないために
定年退職の日が近づくと、退職後のことが気になり出すと思います。
 
しかし、退職前は仕事もあり、仕事を辞める準備もしなければならないため、老後のことまで頭が回らないこともあるかもしれません。また、老後に対して準備すべきこと自体が思い浮かばないという方もいることでしょう。
 
本記事では、アンケートを参考に定年退職前にすべき準備について紹介します。
八木友之

執筆者:八木友之(やぎ ともゆき)

宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

老後に向け準備すれば良かったと思うことランキング

野村不動産アーバンネットが2015年に首都圏と関西圏の50代、60代の夫婦2060人を対象に実施した定年退職後の夫婦生活に関するアンケートで、「定年退職前に準備しておけば良かったと思うこと」の回答結果は、次の通りでした。

1位:年金見込み額の計算(44.7%)
2位:退職金の金額の計算(39.3%)
3位:新しい趣味を作る(31.1%)
4位:特になし(25.7%)
5位:自分の健康状態のチェック(25.2%)

※複数回答可ため100%を超えます
 
1位、2位はお金のことで、1位と2位を合計すると84.0%にも上ります。3位が生きがいを見つけるための項目で、4位は特になしが続くという結果です。
 


 

年金見込額と退職金額の計算

老後に向け準備しておけば良かったという回答者が多い年金見込額・退職金額の確認方法を紹介します。
 

年金見込額の確認方法

日本年金機構が運営するサイト「ねんきんネット」に登録し、将来の年金額を試算するという項目内で、年金見込額を計算することができます。
 
試算方法は2種類あり、60歳まで年金保険料を支払うと仮定した、おおまかな内容で年金を試算できる「かんたん試算」と、自身で年金を受け取る時期や未納分を今後納付する場合など個々に合わせた「詳細な条件で試算」をおこなうことができます。
 

退職金額確認方法

退職金額や支払い方法は、総務課などに確認するか、記載されていれば就業規則で確認します。
 
退職金は一時金として全額受け取ることができるのか、年金として分割で受け取ることができるのかを確認しておく必要があります。退職一時金や退職金共済は一時金のケースが多く、確定給付企業年金や企業型確定拠出年金は分割が基本です。
 

老後の趣味を見つける

老後の趣味を探す方法は、人それぞれですが一部の探し方を紹介します。

・市役所の広報などを参考にサークルなどを探す
・すでに定年退職をしている先輩などに聞く
・インターネットや街中の各種講座などを探してみる
・仕事などで中断していた趣味を復活させる

あまり趣味らしい趣味がなく、仕事が趣味になっている方もいるのではないでしょうか。定年を迎え急にやることがなくなった、という状況にならないように準備しておきましょう。
 

まとめ

お金に関することは定年退職前に準備しておけば良かったと、約8割の人が感じています。年金見込額や退職金見込額を把握し、足りない分は運用などで増やす、足りているなら日々の生活費を計算するなどして備えておきましょう。
 
また、老後は時間が多く取れる中、やることがなく日々を過ごすのはなかなか大変なことです。そのため、やりたいことなどをまとめておくことも必要です。
 
お金の心配もなく、やりたいこともたくさんあるという、充実した老後を迎えられるよう準備をしていきましょう。
 

出典

野村不動産アーバンネット株式会社 「定年退職後の夫婦の生活」意識調査(2015年)
日本年金機構 「ねんきんネット」による年金見込額試算
 
執筆者:八木友之
宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

ライターさん募集