更新日: 2022.08.21 セカンドライフ

老後の資金を貯めるには、貯蓄型保険とiDeCoどちらがいい?

老後の資金を貯めるには、貯蓄型保険とiDeCoどちらがいい?
今後のことや老後資金を考え、貯蓄型保険やiDeCoを始める方も多いです。貯蓄型保険は貯蓄と保障の両方の性質をもち、iDeCoは税制優遇を受けられるのが魅力です。
 
貯蓄型保険やiDeCoを検討するのに、「貯蓄型保険とiDeCoどっちがいいの?」「それぞれの特徴やメリット・デメリットは?」など疑問をもった方もいるではないでしょうか。
 
そこで本記事では、貯蓄型保険とiDeCoの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

貯蓄型保険とは

貯蓄型保険とは、満期保険金や解約返戻金がある保険のことです。満期を迎えた場合は満期保険金、保険期間の途中で解約したときには解約返戻金を受け取れます。保険料が掛け捨てではなく、保障と貯蓄に充てているのが特徴で、終身保険や個人年金保険、養老保険、学資保険などがあります。
 
また、貯蓄型保険を活用して、貸付を受けることもできます。貯蓄型保険は、貯蓄と保障の両方の性質をもつことから「万が一に備えながら貯蓄もしたい」という方に人気です。
 

貯蓄型保険のメリット・デメリット

自分に合う貯蓄型保険を探すうえで、メリット・デメリットを知ると判断がしやすくなります。ここでは、貯蓄型保険のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
 

貯蓄型保険のメリット

貯蓄型保険のメリットには、次のようなものがあります。


・支払った保険料が無駄になりにくい
・契約者貸付制度を利用できる商品もある

貯蓄型保険は、掛け捨てではなく貯蓄性があります。満期保険金や解約返戻金を受け取れるので保険料が無駄になりにくいのが魅力です。
 
また、貯蓄型保険を担保にしてお金を借りられる契約者貸付制度の利用も可能で、解約払戻金の所定の範囲内で貸付を受けられるので、急に大きな出費が必要になったときなど非常時に助かります。
 

貯蓄型保険のデメリット

貯蓄型保険のデメリットは、次のようなものがあります。


・掛け捨て型保険より保険料が割高
・商品数は少ない

一般的に貯蓄型保険は、同じ保険料であれば掛け捨て型保険のほうが保障部分は大きくなります。また、貯蓄型保険は選べる商品数が掛け捨て型保険に比べると少ないため、選択肢が狭まります。
 

iDeCoとは

一方、iDeCoは個人型確定拠出年金です。確定拠出年金法に基づいた私的年金の制度で、自分で掛金を拠出し、自分で選んだ商品で資金を運用します。
 
また、掛金、運用益、そして給付を受け取るときに、さまざまな税制上の優遇を受けられるのが特徴です。運用資産は、60歳以降に「年金」または「一時金」として受け取れます。
 
転職や退職、専業主婦(夫)になった場合でも、iDeCoの継続や持ち運びができます。「人生100年時代」といわれるなかで、老後資金づくりとして注目を集めている制度です。
 

iDeCoのメリット・デメリット

iDeCoは、大幅な節税となるメリットがある一方で、資産引き出しの年齢制限や手数料などのデメリットもあります。iDeCoのメリット・デメリットを知れば、貯蓄型保険と比較しやすくなるでしょう。それでは、以下でiDeCoのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
 

iDeCoのメリット

iDeCoのメリットは、次のとおりです。


・掛金が全額所得控除
・受取時に控除が適用
・運用益が非課税

iDeCoは月々5000円から設定できる掛金が、全額所得控除の対象となります。60歳以降に運用資産を受け取るときは、退職所得控除または公的年金等控除の対象となるので大幅な節税が可能です。
 
通常、預貯金の利息や投資信託の運用益など金融取引には20.315%の税金がかかりますが、iDeCoの運用益は非課税となります。税金が引かれないので、効率よく資産形成ができます。
 

iDeCoのデメリット

iDeCoには、次のようなデメリットがあります。


・自分で運用商品を選ばないといけない
・運用資産は原則として60歳まで引き出せない
・手数料がかかる

iDeCoは、自分で拠出した掛金を自分で選んだ商品で運用します。そのため、自分で責任をもって、運用商品を選ぶ必要があります。また、運用資産は60歳まで引き出せません。
 
さらに、加入時・移換時手数料や口座管理手数料、給付事務手数料などのコストもかかります。iDeCoは魅力的な制度ですが、このようなデメリットがあることも理解しておく必要があります。
 

それぞれの特徴を理解して自分に合ったほうを選ぶことが大切

貯蓄型保険は貯蓄と保障の両方の性質をもち、iDeCoは節税メリットを受けながら資産運用ができます。どちらも人気があり、貯蓄型保険とiDeCo両方を利用して、今後の生活に備えている方は多いです。
 
どちらか一方を選択する場合は、それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合ったほうを選びましょう。ここで紹介した内容を参考にして、早速、検討してみてください。
 

出典

国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト iDeCoってなに? iDeCo(イデコ)の特徴
国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト iDeCoってなに? iDeCo(イデコ)の仕組み
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集