更新日: 2022.08.30 その他老後
人生100年時代に不安を感じる人が9割を突破! 理由トップは「お金>健康」という結果に!
なぜ、多くの方が老後のお金に不安を感じているのか、解決するにはどうしたらよいのかを考えます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
人生100年時代の不安トップはお金の問題
株式会社Wizleapが行った調査によると、「人生100年時代において何が不安か」との問いに対して、91.4%の方が「お金(収入・貯蓄・資産形成)」と回答し、お金の悩みが第1位となりました。2位は「健康・病気」(87.9%)、3位は「仕事・キャリア」(74.5%)と続き、これらも間接的にはお金と関連しているような事柄です。
お金がなければ医療費に困るため健康や病気が気になり、お金がなければ働き続けなければならないため仕事やキャリアが気になる、などということも想定できます。人生100年時代において、お金についての悩みはかなり大きなものといえそうです。
【図表1】
出典:株式会社Wizleap 資産形成についての意識調査(PR TIMES)
お金に関して、具体的にはどう悩んでいる?
「お金(収入・貯蓄・資産形成)について不安がある」と答えた方に対して、「最も不安なもの」について回答を求めたところ、1位は「老後の生活資金・年金」(43.4%)でした。2位は「収入が増えないこと」(15.8%)、3位は「毎月の家計について」(9.4%)となっています。
お金の悩みは資産運用で解決できる
人生100年時代において、お金の悩みを解決したいのであれば、資産形成についても考えておく必要があります。節約によって得られるお金には限りがありますし、貯蓄によって増やせるお金もそれほど多くはありません。なるべく長期間働くようにしたとしても、80歳や90歳まで働くというのは、健康状態にもよりますが、かなり大変なことでしょう。
そこで必要となるのが資産運用です。資産運用であれば、自身の労働に関わらず資産がお金を生み出してくれます。資産運用にはさまざまなものがありますが、まずはiDeCoやつみたてNISAといった、老後への資産運用に適した制度を通じて資産形成をしていくとよいでしょう。資産運用は、短期的に見れば資産が目減りすることもありますが、15年20年と長期的に見ると日本や世界の経済市場に合わせて成長していきます。
参考までに、下記のとおり2006年8月から2021年8月まで15年間、毎月3万円を全世界の株式に分散投資した場合のシミュレーションでは、元本540万円が約1380万円にまで成長しています。
【図表2】
出典:マネックス証券 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
iDeCoとは
iDeCoとは、拠出時、運用時、受取時の3段階で税制控除が受けられる個人年金です。高い節税効果による効率的な資産形成が可能になります。ただし、原則として60歳以降にしか受け取れないため、それまでは動かせないお金になるという大きなデメリットもあります。
つみたてNISAとは
つみたてNISAとは、金融庁が指定した優良な投資信託にて得た運用益について、20年間非課税となる制度です。iDeCoのように拠出した部分が非課税とはなりませんが、運用益が非課税である点は変わらないほか、いつでも必要な分だけ切り崩して現金化できるため、取り回しが良い点が魅力です。
人生100年時代の生き方はFPに相談を
人生100年時代、9割超と多くの方がお金に関して不安を感じています。しかし、お金に関する悩みは資産形成を通じて解消したり和らげたりしていくことが可能です。
もし、老後のお金に関する悩みを抱えられているのであれば、iDeCoやつみたてNISAなどによる資産形成をはかるとともに、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみるとよいでしょう。自身のライフプランに見合った提案を受けられ、老後の金に関する悩みを解決できる場合もあるはずです。
出典
株式会社Wizleap 資産形成についての意識調査(PR TIMES)
マネックス証券 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
執筆者:柘植輝
行政書士