定年後も手に新しい職を! 厚生労働省主導「キャリアチェンジ事業」とは

配信日: 2022.09.30

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定年後も手に新しい職を! 厚生労働省主導「キャリアチェンジ事業」とは
定年後、現在勤務している会社で再雇用をお考えの方も多いのではないでしょうか? または、コロナ禍で仕事が減ったり、休業を余儀なくされたりしている方もいらっしゃるでしょう。
 
この度、「厚生労働省主催のキャリアチェンジ事業」が始まりました。今後のキャリア開発のために挑戦してみてはいかがでしょうか。ここでは、厚生労働省主導の「キャリアチェンジ事業」について解説します。
羽田直樹

執筆者:羽田直樹(はだ なおき)

二級ファイナンシャルプランニング技能士

【経歴要約】
1983年兵庫県立宝塚西高校入学。野球部入部。高校3年生時生徒会長を務め、首席で卒業。
 
1986年同志社大学法学部法律学科入学。労働法専攻。大学時代は部員300名を擁するESSに在籍し、1回生時は英語弁論大会で関西3位に入る。3回生時はセクションリーダーを務める。英検準一級合格。ディベート・ディスカッションで英語本体と論理的思考を学ぶ。
 
卒業後、都市銀行入行。支店勤務を重ね、住宅ローン、カードローン業務に従事し、渉外担当に従事。証券外務員資格、FP2級資格を取得。
 
2008年には本店事務部門課長に就任。その後、新入社員研修講師を拝命、2012年には事務管理部門の責任者としてコンプライアンスオフィサー・内部管理責任者・衛生管理者2種資格を行使し金融機関の事務管理部門の中枢を務める。
 
特に、特殊業務である、相続トラブル 破産 不渡り 金融犯罪 口座不正利用 当局対応などに精通。警察、国税局、金融庁との交渉経験あり。
 
【保有資格】
英検準一級                 
証券外務員2種       
FP2級           
コンプライアンスオフィサー  
証券外務員1種       
内部管理責任者       
衛生管理者2種       
 
【スキルセット】
個人ファイナンシャルプラン
金融コンプライアンス全般(法令 規制関係 事故関係 個人情報保護)
 
【強みとエピソード】
ファイナンシャルプラン全般、金融商品の仕組み、口座不正利用や振込詐欺などの金融犯罪などのトピックをお伝えできればと思っております。
 
本店の管理職時代は日本を代表する大企業取引・全国一円からの苦情対応当局対応などユニークなエピソードを数多く抱えております。
 
また、ファイナンシャルプランナーと内部管理責任者の両資格を保有していることで『攻め』と『守り』の両側面からの見解を展開できるものと思っています。
 
●メガバンクの金融事務の実体験をもつファイナンシャルプランナー
●証券外務員一級の販売スキルと内部管理責任者としてのリスクマインドを持つフィナンシャルプランナー
●あらゆる相続案件の処理経験がある元メガバンカーのファイナンシャルプランナー
●当局対応などニッチな経験をもつファイナンシャルプランナー

キャリアチェンジ制度とは

コロナ禍で雇用情勢が厳しさを増す中、就業ができなくなった方や、新しい業種や職種へチャレンジしたいと考えている方に対して、カウンセリングや研修でキャリアチェンジを目指す制度です。募集期間は2022年6月6日から2023年2月17日までとなっています。対象になる方はお急ぎください。
 

応募できる対象者

主に、コロナ禍で就業に影響があった方を対象にしていますが、その他の就業体系の方も参加できるよう、幅広く門戸を開いています。対象者は以下のいずれかに該当する方です。
 

・新型コロナウイルス感染症の影響で離職した非正規雇用労働者
・新型コロナウイルス感染症の影響で実質失業状態の方
・自営業を廃業した方
・長期失業、無業などの方
・その他異業種、異職種への労働移動やステップアップを希望されている方

 

制度の特長

実際には、厚生労働省から委託を受けたアデコ株式会社が運営しています。同社が、応募者とWEBで面談し希望を確認しマッチングする企業を紹介してくれます。紹介後も、派遣勤務を経て直接雇用に至るまでサポートをしてくれるので安心です。
 

実際の制度の流れ

「キャリアチェンジ事業」に応募するためには、厚生労働省キャリアチェンジ事業のホームページにあるWEB面談の申し込みから始めます。
 
実際の制度利用の流れをまとめると図表1の通りです。
 
図表1

ステップ 応募者の動き 運営企業の動き 採用企業の動き
WEB面談 キャリアチェンジサイトで申し込み後、運営会社から面談をしカウンセリングを受ける WEB申し込みに基づき応募者と面談しカウンセリング
研修参加 カウンセリング内容に応じて、無料研修受講 必要に応じて以下の無料オンライン研修実施     
・キャリア形成支援研修
・OA研修
・就職実践研修
企業の紹介 研修やカウンセリングを受けて運営会社よりマッチング企業の紹介を受ける カウンセリングに基づきマッチング企業を斡旋(あっせん) 運営企業より応募者の紹介を受ける
面接 就業希望の企業と面接 応募者に面接対策などのサポート 応募者と面接
紹介予定派遣にて 
就業開始
就業希望の企業で就業開始(最大2ヶ月間) 紹介派遣予定として応募者を受け入れし間就業させる(最大2ヶ月)
直接雇用 派遣での就業後、
直接雇用の可能性
直接雇用後も
一定時間のサポート
応募者を正式採用の
可否判断

出典 厚生労働省 キャリアチェンジ事業 より筆者作成
 

採用企業の想い

キャリアチェンジ事業に応募した方を採用する企業にとって、どのようなメリットがあるのでしょうか。コロナ禍で、採用にコストを掛けけられない企業は、派遣期間中「受入奨励金」を受け取ることができます。
 
採用に関する手数料も、低く設定されており、低コストでの採用活動が可能です。採用企業が「自社にマッチした人材」を求めるのは当然です。事前のカウンセリングでミスマッチを防いでくれることも魅力です。
 

まとめ

今回は、2022年6月から始まっている厚生労働省主催の「キャリアチェンジ事業」について解説しました。官公庁が主催しているプロジェクトなので、安心して応募できます。また、企業と直接交渉などをすることもなく、仲介してマッチングをしてもらえるので自分の適正に合った企業を見つけやすくなります。この機会に、ぜひエントリーを検討してみてはいかがでしょうか?
 

出典

厚生労働省 キャリアチェンジ事業
 
執筆者:羽田直樹
二級ファイナンシャルプランニング技能士

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