更新日: 2022.10.01 その他老後
老後の不安要因トップは5年連続でお金! 老後資金の適切な貯め方とは
そこで、今回は長生きのリスクに備えるために老後資金を適切に貯める方法について解説します。メリットとデメリットの両面から解説しますので、自分にとって効果があると感じた方法からぜひ試してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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老後資金に対する不安を軽減するには早めの対策を
メットライフ生命保険株式会社(東京都千代田区)が、2022年6月に全国20~70代の男女約1万4900人を対象に実施した「老後を変える全国47都道府県大調査2022」によると、老後の不安要因トップは5年連続で「お金」であることが分かりました。冒頭に紹介したように、長寿高齢化が進んでいることから老後資金が足りるのかどうかについて、特に不安を覚える人が多いようです。
少しでも不安を軽減するために、早い段階で老後資金対策として貯蓄を始めましょう。貯蓄をするために、まずは貯蓄に回すお金を捻出する必要があります。
老後資金対策のためまずは家計の見直しに着手しよう
日常生活と並行して老後資金を貯めていくとなると、他の支出を見直して貯蓄額(積立額)を捻出する必要があります。円安や物価上昇の影響もあり、簡単に貯蓄をスタートできる人ばかりではないでしょう。
そこで、まずは家計の見直しをしましょう。無駄な出費がないか、今一度確認して老後資金対策として毎月いくら捻出できそうか試算してみましょう。具体的には、水道光熱費や生命保険料などの固定費の見直しがおすすめです。固定費を見直すことで、その後継続的に節約できます。
例えば生命保険の見直しをすることで、毎月の保険料が2000円削減できるとします。年間にすると2万4000円、10年で24万円にものぼります。今一度、家計全体の見直しをはかり、少しでも老後資金のために貯蓄できるようにしましょう。
老後資金の適切な貯め方3選
老後資金対策に早めに着手することで、将来の不安を軽減できることが分かりました。ここからは、老後のために適切にお金を貯めていく3つの方法について紹介します。
●iDeCoやつみたてNISAなど金融商品の活用
●自動積立預金でコツコツ貯金
●社内預金や財形貯蓄の活用
3つの貯め方・メリット
iDeCoとつみたてNISAは、金融商品を用いた老後資金対策です。iDeCoは運用期間中の掛金が全額所得控除になるため、税金が安くなるというメリットもあります。デメリットは、原則として途中引き出しができないことです。つみたてNISAはいつでも引き出し可能で、掛金も毎月1000円程度から積み立てできるため、無理のない範囲でスタートできます。
自動積立預金は、銀行の給与振込口座とひもづけることで積立預金へ自動振替される仕組みです。そのため自分で資金を動かす必要がなく、自動的に積立預金が可能です。デメリットは、金利が低いためほぼ増えないという点です。
社内預金や財形貯蓄は、勤務先に制度が設けられている会社員など給与所得者の方は、ぜひ活用しましょう。銀行の普通預金や定期預金等より金利がよい場合がほとんどです。制度概要については、勤務先の就業規定等を確認しましょう。
まとめ
老後資金対策として確実に貯めていくために、まずは家計の見直しをしましょう。そこで捻出できそうな金額を、毎月積み立てていくのがおすすめです。
積み立ての方法としては、iDeCoやつみたてNISAなど金融商品の活用があります。このほか、銀行の自動積立預金の活用や、社内預金、財形貯蓄があります。自身のライフスタイルにあった無理のない方法から試してみましょう。
出典
厚生労働省 平成22年簡易生命表の概況 主な年齢の平均余命
メットライフ生命保険株式会社 老後を変える全国47都道府県大調査2022
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部