働いている高齢者はどれくらいいる? 高齢者の再就職先の探し方とは

配信日: 2022.10.27

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働いている高齢者はどれくらいいる? 高齢者の再就職先の探し方とは
「人生100年時代」といわれるようになって、いわゆる「老後」の人生が昔に比べて長くなりました。ずっと働いてきた方には定年を機に、「自分の経験を生かして違う職場で働いてみたい」と再就職を希望される方もおられるのではないでしょうか。
 
この記事では、高齢者の再就職先の探し方と、求職中に活用できる高年齢求職者給付金についても解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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高齢者の就業者は増加している

総務省統計局によると、2021年の高齢就業者数は、2004年以降、18年連続で前年に比べ増加し、909万人と過去最多となっています。
 


出典:総務省統計局 「2.高齢者の就業」
 
また、2021年の65歳以上高齢者の就業率は25.1%となり、高齢者の4人に1人は働いているということになります。今後も高齢化社会が進むにつれて、高齢者就業率は高まるものと思われます。
 

出典:総務省統計局 「2.高齢者の就業」
 
上記資料のとおり、定年後も多くの人が働いていますが、定年間際になって今後も働きたいと急に思っても、なかなかうまくいかない可能性もあります。定年後も働き続けたい人は今からしっかり準備をしておくことが大切です。
 

高齢者の再就職先の探し方

定年後の再就職先を探す方法として、以下の4つがあります。
 

ハローワーク

ハローワークは、国が運営する職業紹介所です。無料で就職相談や内定獲得に向けたセミナー等のサポートが受けられ、どなたでも利用可能です。
 
公的サポートの窓口となっているハローワークには、最初に行っておきましょう。ハローワークでは高齢者求職給付金の受給手続きも行うことになるため、受給資格を確認して求職活動とあわせて手続きができます。
 

シルバー人材センター

シルバー人材センターは、原則として市区町村単位で設置されており、高齢者の方向けに仕事を紹介しています。紹介してもらえるのは「臨時的かつ短期的又はその他の軽易な業務」ができる仕事です。
 
シルバー人材センター紹介される仕事は、センターが発注者から受注した業務を請け負う方法により行われ、報酬はセンターから支払われます。
 

シニア向け求人サイト

シニアに特化した求人サイトを利用するのもおすすめです。一般の求人サイトはすべての年齢を対象としているため、シニアでも応募できる求人を探すのは大変かもしれません。
 
このようなサイトでは、60代、70代など年齢や職種などで絞り込みが可能なため、サイトを確認してみてください。
 

自治体等のサポート

自治体によっては、シニアの再就職支援施策が行われているケースがあります。
 
ハローワークやシルバー人材センターなどの国の機関だけなく、自治体でもシニアの再就職支援の取り組みは行われているケースがあるので、自治体の窓口への問い合わせやホームページなどで調べてみるといいでしょう。
 

求職中に活用できる高年齢求職者給付金とは

高年齢求職者給付金とは、65歳以上の雇用保険の被保険者が離職して「失業状態」となった場合にもらえる給付金です。高年齢求職者給付金の支給を受けるためには、


1.離職の日以前1年間に、雇用保険の被保険者期間が通算して6ヶ月以上あること
2.失業の状態にあること

の2つの要件を満たす必要があります。これらの条件を満たしたうえで、ハローワークで受給申請してから給付金が支給されます。
 
高年齢求職者給付金の受給金額は雇用保険の被保険者期間によって異なります。


・被保険者期間が1年未満の場合は基本手当日額の30日分
・被保険者期間が1年以上では基本手当日額の50日分

の金額が一括で支払われます。
 

まとめ

再就職を成功させる方法として、上記でご紹介した求人サービス等の他に、知人からの紹介で仕事を見つける方法もあります。日頃から交流の機会を作って人脈を広げておくといいでしょう。
 
また、再就職しやすくなるよう、資格をとるのもおすすめです。資格の勉強を通して知り合った人から仕事の情報を得られる可能性もあります。
 
他にも、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構のサイトでは、セカンドキャリアに関する各種情報提供がされていますので、ぜひご活用ください。
 

出典

総務省統計局 「2.高齢者の就業」
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「高齢者の方へ」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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