【人生100年時代の生存戦略】私たちは定年後何をすべきか?

配信日: 2022.12.09

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【人生100年時代の生存戦略】私たちは定年後何をすべきか?
近年、“人生100年時代”という言葉をよく耳にします。「寿命が延びていて、定年後も働かなければいけないと漠然と理解してはいるものの、よく分からない」。 そのような感想を抱く人も多いのではないでしょうか?
 
本記事では、人生100年時代とは何なのか、私たちは定年後何をすべきか、また、定年までの時間をどのように過ごしていくべきかについて解説します。
柳沢俊宏

執筆者:柳沢俊宏(やなぎざわ としひろ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ワイゼットFPオフィス代表

人生100年時代とは?

人生100年時代とは、「健康寿命が世界一の長寿社会を迎えて」おり、「今後のさらなる健康寿命の延伸も期待される」日本が置かれている時代のことです。
 
では、そんな時代に対する「政府の認識」を確認した上で、「私たちに求められていること」を見ていきましょう。
 

政府の認識

政府は人生100年時代の重要課題として、「高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくること」を挙げ、さらに「長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、さらには社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要」と指摘しています。
 
これを受けて、例えば、厚生労働省では、高齢者雇用の促進、社会人の学び直し(リカレント教育)機会の拡充などの施策を行っています。
 

私たちに求められていること

政府が人生100年時代に向けて課題を設定し、各種施策を打ち出す中、私たちには何が求められているのでしょうか? それは私たち自身が人生100年時代を「わが事」として認識し、しっかり準備をしていくことです。
 
60代半ばで定年退職した場合、30年以上もの時間が残ります。「政府としては各種施策を行っていますので、あとは皆さんの頑張りが必要ですよ」という警鐘が鳴らされているのです。
 

定年後何をすべきか?

人生100年時代において、定年後はどのような生活になるのでしょうか? 定年までは会社員として仕事を頑張り、定年後は年金をもらって、趣味などをしながら悠々自適な生活を送るという定年後の生活スタイルはなくなるでしょう。
 
生計を維持していくため、年金以外の収入を確保していく必要がありますし、その他、社会とのつながりを維持していくことも必要になります。つまり、定年後も就労または就労以外の方法で社会に価値を提供していくことが必要になるでしょう。
 

定年までに何をすべきか?

定年後も年金以外の方法で収入を確保していかなければならない今、では定年までの間に私たちは何をやっていかなければならないのでしょうか?
 
実は、私たちは、会社員時代に意外と多くのノウハウを得ています。自身ではそのノウハウに価値があると気づいていないものの、その職業の外にいる人からすればとても貴重なノウハウだということもあります。大事なことは、そのノウハウを使ってマネタイズ(収益化)する方法を身に付けていくことです。せっかく貴重なノウハウを持っていても、それがお金にならないと生計維持につながりません。
 
では、マネタイズする方法とはどのようなものなのでしょうか? まず、自身のノウハウを使えば、いかに人の役に立てるのかを明確にすることです。
 
人の役に立つことができれば、自然とお金は付いてきます。例えば、家電量販店に勤めていた人であれば、お得な家電の買い方に関するノウハウがあるはずです。そのノウハウをブログや動画配信などで情報発信したり、家電購入に関するコンサル業を始めたりすることも可能でしょう。
 

さあ、あなたのノウハウを生かそう!

大切なことは行動です。あなたのノウハウを誰かの役に立てる方法を考えてみましょう。定年までの限りある時間。あなたのノウハウを生かし、この人生100年時代を乗り切っていきましょう。
 

出典

首相官邸 「人づくり革命 基本構想」(平成30年6月) 人生100年時代構想会議
 
執筆者:柳沢俊宏
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ワイゼットFPオフィス代表

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