「定年後、働かないことが不安でセカンドライフを楽しめない」場合、就職活動を始めるべき?

配信日: 2022.12.28

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「定年後、働かないことが不安でセカンドライフを楽しめない」場合、就職活動を始めるべき?
「定年後はゆっくりセカンドライフを送るぞ」と思っていても、実際に定年を迎えると、働かないことが不安で日々を楽しめないという方もいらっしゃるようです。そのようになってしまった場合、すぐにでも就職活動を始めるべきなのでしょうか。
 
今回は、定年後に発生する働き方の悩みについて解説していきます。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

定年後働かないことが不安になる人は意外に多い


 
定年を迎え、働かない現状に不安を覚えている方の中には、「働かないことが不安な自分はおかしいのではないか」「自分は働くことしかできないつまらない人間なのではないか」と思ってしまう方もいらっしゃることでしょう。
 
ご安心ください。定年後働かないことに不安を覚えるのは、決しておかしいことではありません。
 
【図表1】

 
出典:マイナビニュース 50代の8割が「定年後働かないことに不安」 – 不安要素で多いものは?
 
マイナビニュースに掲載されたガネットの「定年後の働き方に関するアンケート調査」によれば、定年後働かないことについて「まったく不安に感じない」方はわずか4.4%となっています。実に95.6%とほとんどの方が、働かないことに大なり小なり不安を感じているようです。
 
また、40%近くの方が働かないことについて「とても不安に感じる」ことから、定年後働かないことが不安でセカンドライフを楽しめない、というのは特に珍しくもおかしくもない状態であることがうかがえます。
 

定年後働かないことが不安なら、すぐに就職活動を始めるべき?

定年後働かないことが不安で毎日を楽しく過ごせないというのであれば、就職活動を検討してもよいでしょう。
 
定年後に働いてはいけないというルールがあるわけでも、働くことはおかしいという風潮があるわけでもありません。働くかどうか迷って毎日不安に襲われるくらいなら、就職活動をして次の勤務先を見つけ、充実した日々を送った方が建設的です。
 
とはいえ、フルタイムでなくとも、週2日から3日、1日当たり5時間だけなどの時短勤務でその不安を解消できる場合もあります。時短勤務とはいえ、多少なりとも収入を得ることができますし、働くことで社会とつながり貢献しているという実感を得ることもできます。
 
また、働いて不安を解消できると、今度は趣味や家族との時間が欲しくなることもあるかもしれません。
 
このような点を考えると、いきなりフルタイムで働く前に、まずは時短勤務を選び、公私を充実させる方向で動いてもよいでしょう。
 

就職以外の選択肢も検討すべき

働かないことが不安になる理由は人によってさまざまです。金銭的なことが理由となる方もいらっしゃれば、社会とのつながりが希薄になることが不安な方、人間としての成長が停滞してしまうようで不安に感じる方など、人によって本当にさまざまでしょう。
 
不安になる理由と同様に、それを解消する手もいろいろなものがあります。例えば、お金ではなく社会とのつながりが理由であれば、ボランティア活動などによって不安を解消できる場合もあります。人間としての成長であれば、自己啓発で事足りる場合もあります。
 
定年後働かないことが不安であれば、まずは不安になる理由を考えてみることをおすすめします。
 

働くだけが人生ではない

定年後働かないことに多くの方が不安を感じるようです。しかしながら、人生は働くだけではありません。なぜ不安になるのか、その理由について考えてみてください。
 
働くこと以外で不安が解消できれば、定年後のセカンドライフをより充実させることができる可能性もあります。焦って就職活動を始めるのではなく、定年後であるからこそ、まずはいろいろな選択について検討してみましょう。
 

出典

マイナビニュース 50代の8割が「定年後働かないことに不安」 – 不安要素で多いものは?
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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