老後生活前で車が必要に! 50代以降の車の乗り換えで注意点を解説
配信日: 2023.02.05
そこで本記事では、老後も車が必要となる場合で、車の乗り換え(買い替え)に関するポイントについて解説します。特に50代以降で車の乗り換えが必要になる場合は、老後資金とのバランスも考える必要があります。
これから車の乗り換えを検討している人や、先々の買い替えの参考にしたい人はぜひ参照ください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
高齢になってからの車の乗り換えは費用面がポイント
車を購入し所有しておくだけで、継続的な出費が発生します。まず購入時の車両本体価格が必要となり、その後はガソリン代や自動車税など維持費がかかります。まず、車の乗り換えではどのような費用が必要になるか確認してみましょう。
●車両本体価格(現金またはローン)
●自動車保険(毎月または毎年)
●ガソリン代(適宜)
●自動車税(年に一度)
●車検費用(新車購入後初回は3年目。以降は2年ごと)
●オイル交換など定期メンテナンス費用
まず車両本体価格ですが、新車と中古車で大きな差があります。乗り換え後も長く車が必要であれば、新車を購入したほうが維持費の面で負担軽減につながる場合もあります。
最新の車は燃費が良く、ガソリン代が抑えられるためです。また、新車であればメンテナンス費用も抑えられるため、維持費負担の軽減を考えると新車が良いでしょう。新車購入では、税制面の優遇もあります。エコカー減税や環境性能割など、該当することでメリットがあります。
一方、一定期間しか車を必要としない場合やたまにしか乗らない場合、近い将来免許返納を考えている場合には、必要な期間に応じた中古車の購入もおすすめです。
高齢者の自動車保険は割高となる傾向に
高齢ドライバーの自動車保険加入では、年々保険料が上がっていきます。自動車保険では、運転者のリスクに応じた保険料設定がされているからです。もちろん、保険会社によって見積額に差はありますが、自動車保険全体として年を増すごとに保険料は割高になります。
高齢でマイカーを保有する場合に保険料を抑えるポイントは、日頃から安全運転を心がけ、免許証の色をゴールドで維持することが挙げられます。自動車保険の保険料は、運転者範囲(本人限定や夫婦限定など)、運転者の年齢(26歳以上など)、免許証の色がポイントになります。このうち、自身の努力で維持できるのは免許証の色です。
特に高齢になると、これまでしなかったような運転上のミスが増えることもあります。日頃から安全運転を心がけておくことで自動車保険の保険料を抑えることにもつながり、周りへの安心にもつながります。
老後生活費とのバランスも考え無理のない資金計画を
老後生活で車の乗り換えが必要になった場合、車の購入資金をどこから捻出するかがポイントです。できればローンは組まず、現金資金で購入できる範囲で検討するのが望ましいでしょう。しかし新車を購入する場合には、数百万円も一気に現金資金が減ることから、老後資金対策上少々不安です。
万が一自動車ローンを組む場合でも、頭金を充当するなどして極力ローン返済期間を短くするか、借入額を少なくしましょう。年金収入だけで生活をするようになった際に、ローン返済が残っていると生活費への影響が懸念されます。
長期的なライフプランを基に、現金一括で購入するならいくらまで可能か、ローンを組むなら毎月いくら返済できるのか、返済期間はいつまでか、など資金計画をしっかり立てましょう。
まとめ
お住まいの地域によっては、マイカーが貴重な移動手段となる場合もあります。やむを得ず車の乗り換えが必要となる場合でも、長期的な資金計画を基に購入を検討すると安心です。ガソリン代や車検代などは、年齢による差はありません。
一方、自動車保険は年齢が増すごとに保険料が上がるため、少しでも保険料が上がる要素を減らしましょう。安全運転を心がけ、ゴールド免許を維持するだけでも保険料軽減の効果があります。
出典
国土交通省 数字で見る自動車2022
国土交通省 自動車関係税制について(エコカー減税、グリーン化特例 等)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部