セカンドライフに車って必要?
配信日: 2023.05.30
執筆者:宮野真弓(みやのまゆみ)
FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
子育てファミリーや妊活カップルのライフプランニングを中心に活動しています。
結婚や妊活、出産、住宅購入など人生のターニングポイントにおけるお悩みに対して、お金の専門家としての知識だけでなく、不妊治療、育児、転職、起業など、自身のさまざまな経験を活かし、アドバイスさせていただきます。
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車の維持費はいくら?
自動車は、ガソリン代や駐車場代など購入後にもお金がかかります。駐車場代やガソリン代は個人差や地域差が大きいため、あくまで目安の金額ですが、下記の例では年間の維持費は約38万円、1ヶ月あたりに換算すると3万2000円程度です。さらに、旅行などで高速道路や有料道路を利用する場合にはその費用も必要になります。
表:車の年間維持費の目安(排気量1500cc、車両重量1.5tの自家用乗用車の場合)
(取材をもとに筆者作成)
注:あくまで筆者の取材による参考金額を記載しています。
マイカーの代替手段
では仮に車を手放すとして、代わりになる移動手段にはどんなものがあるのかを見てみましょう。
(1)徒歩、自転車
最も手軽かつ経済的な移動手段です。健康づくりにも役立ち、一石二鳥です。
(2)公共交通機関
徒歩や自転車での移動が難しい距離の場合、最も基本的な移動手段です。事故のリスクが低く、費用もそれほどかからず移動できます。また、運転する必要がないため、移動中の時間を有効活用もできます。
(3)タクシー
急いで移動しなければならない場合や、通院など徒歩や自転車での移動が難しい場合に便利な移動手段です。
(4)レンタカー
旅行など、長距離や長時間車を利用したい場合には、レンタカーが向いています。
(5)カーシェアリング
短時間や短距離で車を利用したい場合に便利なサービスです。会員登録さえしておけば24時間いつでも利用することが可能です。
(6)番外編
移動手段ではありませんが、かさばる物や重い物を買う場合にはネットスーパーなどを利用することで解決できます。マイカーの場合には車への積み下ろしが必要ですが、ネットスーパーなどを利用すれば、積み下ろしは宅配業者に任せることができます。
まとめ
自動車は購入時の費用だけでなく、維持費の負担も大きいものです。また、年齢とともに事故のリスクなども高まります。近年ではマイカー所有以外の手段も充実してきているため、上手に活用すれば経済的な負担を大きく減らすことができるかもしれません。一方で、お住まいの地域や生活スタイルによっては、車のない生活が難しい場合もあります。
まずは定年退職後の生活を具体的にイメージし、どんな場面で車が必要なのか、それはマイカー以外の方法でも足りるのかを考えてみてください。
執筆者:宮野真弓
FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者