更新日: 2023.06.11 セカンドライフ

第二の人生を豊かに!必要な「資金準備」と「ゆとりのある過ごし方」とは?

第二の人生を豊かに!必要な「資金準備」と「ゆとりのある過ごし方」とは?
2019年に発表された金融庁・金融審議会による「老後資金2000万円問題」は、大きな波紋を呼びました。自分の老後に、不安を抱く人も少なくないでしょう。ゆとりのある生活を送り、第二の人生を豊かに過ごすためには、どんな準備が必要なのでしょうか。
 
今回は、生きがいを持って、充実した老後を過ごすための準備方法について、資金面をメインに、健康や生きがいの面からも解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

老後に必要な資金を確保する方法

「人生100年時代」と、メディアなどで叫ばれることが多くなりました。日本人の平均寿命は延び続けており、定年退職後に訪れる第二の人生を、長く過ごす人が増えています。
 
総務省統計局が公表している「家計調査」(2023年4月分)では、二人以上の無職世帯の平均支出は約25万4000円でした。これはあくまで平均値であり、支出額は個人差が大きいことを考慮しても、おおよそ25~30万円前後の生活費が必要であることが分かります。
 

支出を減らす

資金を確保するために、最も効果的な方法は、家計の支出を見直して減らし、節約の意識を強く持つことです。家計簿をつけて、毎月の支出を把握することから始めましょう。家賃または住宅ローン、水道光熱費、通信費などの固定費と、食費や交際費などの変動費に分けて、無駄な出費がないかをチェックしていきます。
 
固定費であれば、住宅ローンの繰り上げ返済や借り換え、携帯電話のプラン変更、生命保険・損害保険の保証内容の見直しなど、改善の余地が見えてきます。これらの改善で、月々の支出を減らすことができます。
 
食費などの変動費は、節約の意識が強く反映される項目です。安く購入できる店を探す、クーポンやポイントを有効活用する、買い物の頻度を減らしてまとめ買いをする、買い物メモを作成して余計なものを買わないなど、ほんのささいな積み重ねが、大きな節約につながります。
 

収入を増やす

生活費の見直しや節約は実行済みだという人は、収入を増やすことを検討してください。新型コロナウイルス流行の影響もあって、在宅で収入を得ることが一般的になりました。データ入力とか、デザインやイラストの作成、経理業務など、パソコンやスマートフォンさえあればできる仕事をすることで、在宅しながらでも収入を得られます。
 
在宅ではなくとも、保育士や看護師など、もともと取得していた資格を活用して、仕事をすることもできます。医療や保育・福祉の業界は、慢性的な人手不足が続いていますから、眠っている資格を生かしてみることも、ひとつの方法です。
 

資産を殖やす

金融商品に投資をすることで資産形成をして、資産を殖やすという方法もあります。投資には、ある程度の知識が必要ですが、リスクが伴うことを念頭に置いていれば、チャレンジする価値はあります。
 
つみたてNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などは、少額からスタートできて、長期的にコツコツ貯めていく、比較的リスクの少ない商品です。運用益が非課税となって再投資できる点や、節税効果があって、税金対策としても活用できる点などを考慮すれば、有効な手段といえるでしょう。
 

健康を維持する

毎日を有意義に過ごすためにも、心身の健康は欠かせません。年齢を重ねると、老化によって健康を害するケースはよくあります。健康的に長生きするためにも、また、医療費や介護費などの出費を減らすためにも、自分に合った健康習慣を身につけましょう。
 
特に、食生活の見直しと、ウオーキング、水泳、ストレッチなどの有酸素運動を習慣にすると、健康を維持しやすくなります。
 

生きがいを見つける

毎日の暮らしを充実させるには、生きがいを持つことも重要です。
 
仕事中心の生活を数十年も続けてきた人にとって、退職して、急に時間の余裕ができると、空虚感に支配されて、体調を崩してしまうことも少なくありません。社会とのつながりがなくなってしまったと、ネガティブに考えるのではなく、これからは自分の好きなことに時間を使えると、ポジティブに考えましょう。
 
最も効果的なことは、趣味を持つことです。好きだけれど時間的な制約でできなかったことや、子どもの頃からやってみたかったことなど、自分にとって生きがいになりそうなことであれば、どんなことでも構いません。
 

豊かな老後のために必要な資金を準備しよう

人生100年時代ということで長生きしても、心身が健康でなければ、何もできません。豊かな老後を過ごすためにも、健康を維持しながら、生きがいを持ちつつ、資金的に苦労しないように、確実に準備を進めていきましょう。
 
紹介した方法は一例にすぎませんが、自分なりの工夫を凝らして、ゆとりを持った、実りの多い老後を満喫しましょう。
 

出典

総務省統計局  家計調査報告 ―月・四半期・年― 家計調査(二人以上の世帯)2023年(令和5年)4月分 月次結果(概要及び統計表)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集