更新日: 2019.01.10 セカンドライフ
映画鑑賞は、老後のゆとりある時間の過ごし方のひとつ!おトクな割引制度をおさらいしてみましょう
結果として余生期間、すなわちセカンドライフがより長くなります。
そのため、そこに向けての準備やいざ迎えた時の心構えなどが、以前よりも多く世の中で語られているようにも思われます。
Text:上野慎一(うえのしんいち)
AFP認定者,宅地建物取引士
不動産コンサルティングマスター,再開発プランナー
横浜市出身。1981年早稲田大学政治経済学部卒業後、大手不動産会社に勤務。2015年早期退職。自身の経験をベースにしながら、資産運用・リタイアメント・セカンドライフなどのテーマに取り組んでいます。「人生は片道きっぷの旅のようなもの」をモットーに、折々に出掛けるお城巡りや居酒屋巡りの旅が楽しみです。
リタイアすると時間にゆとりができますが、問題はどう過ごすかでしょう
退職してリタイアすると時間にゆとりができます。
退職したり、年をとったりしてよかったと思うことを聞かれた際に、「時間にゆとりがある」という声が圧倒的に多いようです。そのほか、「ストレスが少なくなった」「趣味や好きなことを楽しめる」「心のゆとりができた」などもあるようですが、それらも時間的ゆとりがもたらしたものといえます。
時間にゆとりがあるのは結構なことですが、いきなり「毎日が日曜日」の状態に放り込まれると、日々の過ごし方に戸惑いあがくこともあるでしょう。
セカンドライフを本当に楽しく充実したものにするためには、「自発的にやりたいことが20個ほど必要」との意見を聞いたことがあります。
その中身のバランスも大切で、夫婦で一緒にできるもの、仲間たちと楽しむもの、一人でできるもの、身体を動かすもの、静かに楽しむもの、屋外型、屋内型などなど、要は〝引き出し〟をいかにたくさん用意できるかがポイントのようです。
映画鑑賞をシニア層がおトクに楽しめる制度とは・・・
映画鑑賞もこのような〝引き出し〟の有力なひとつに数えられるでしょう。
新作映画でも公開開始後に数カ月~1年以内程度にはDVD化やネット配信される時代ですが、やはり封切りを映画館でいち早く、そして迫力ある画面と音響で鑑賞できるのは格別です。
そんな映画鑑賞をシニア層がおトクに楽しめる割引制度として代表的なものは、次のとおりです。
1.夫婦50割引
<利用できる映画館>大手系ほか多くの映画館(※)
<利用できる年齢>夫婦どちらかが50歳以上(同時間に同一作品を鑑賞する場合に限る)
<割引内容>夫婦2人分で2200円に割引
2.ハッピー55(G.G)
<利用できる映画館>イオンシネマ
<利用できる年齢>55歳以上
<割引内容>1100円に割引(一部、対象外となる作品あり)
3.シニア割引
<利用できる映画館>大手系ほか多くの映画館(※)
<利用できる年齢>60歳以上
<割引内容>1100円に割引
(※)利用できることを事前に確認しておくと無難です。
映画割引は上記以外にも、特定の日にち・特定の曜日・特定の時間帯、レディースデー、あるいは各映画館グループのマイレージ・ポイント・クーポンなどのメンバーカード制度(入会金・年会費ほかの費用がかかる場合あり)、携帯電話やクレジットカードなどの会員特典、会員制割引優待サービス、前売り券、個別の映画館や映画作品で用意されているもの…などなど、非常に多くの制度が設定されています。
また、各映画館グループ会社の株主となって、株主優待券で映画を楽しむやり方もありますね。
まとめ
一般社団法人日本映画製作者連盟(映連)の公表(2018年1月)によると、2017年の映画入場人員数は1億7400万人あまりでした。
単純に割り算すると、映画館に足を運ぶ回数は国民一人当たり年間1.4回足らず。ピーク時(1958年)の同人員数11億2700万人あまりに比べると見る影もありませんが、時代や娯楽の中身、そして映画そのものの視聴形態も大きく変容したということでしょう。
数カ月前、筆者も一人で(「シニア割引」を利用して)映画館に足を運びました。
先ほどご紹介した3つの割引制度は、年齢要件さえ満たせば映画料金(現在の一般料金1800円)がいつでも回数無制限で40パーセント近くも割引される、大変おトクな制度です。
ゆとりある時間を有意義に埋めてくれる楽しみのひとつとしても有用でしょう。
Text:上野 慎一(うえのしんいち)
AFP認定者,宅地建物取引士,不動産コンサルティングマスター,再開発プランナー