更新日: 2023.07.15 セカンドライフ
「シルバー人材センター」にはどんな仕事があるの? 報酬はいくらぐらい?
そこで今回は、「シルバー人材センター」での仕事内容や報酬について、説明します。また、「シルバー人材センター」を利用する方法も紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
どんな仕事があるの? 仕事内容や働き方を紹介
シルバー人材センターで紹介される職種には、「技術分野」「技能分野」「事務分野」「管理分野」「折衝外交分野」「一般作業分野」「サービス分野」があります。
・各分野の具体的な仕事内容
技術分野の具体的な仕事内容は、「家庭教師、学習教室の講師、パソコンの指導」などです。技能分野には、「庭木などの剪定、障子・ふすま・網戸の張替え、大工仕事、衣類のリフォーム」などがあります。
事務分野では「一般事務、経理事務、調査・集計事務、筆耕・宛名書き、パソコン入力」、管理分野では「建物や施設の管理、駐車・駐輪場の管理」などが、おもな仕事内容です。
また、折衝外交分野には「販売委員・店番、配達・集配、電気やガスなどの検診」などがあります。一般作業分野は、「除草・草刈り、屋内外の清掃、包装・梱包、農作業、エアコン・換気扇の清掃、チラシ・ビラ配り」、サービス分野には、「家事サービス、福祉サービス、育児サービス」などがあります。
ただし、各市区町村によって提供できる仕事は異なるため、仕事の内容は、最寄りの「シルバー人材センター」に問い合わせてください。
・シルバー人材センターを利用した働き方とは
シルバー人材センターで紹介される仕事は、基本的には、請負と委任です。しかし、発注者の社員との混在作業になったり、指揮命令を受けたりする場合は、労働者派遣事業となる場合もあり、ローテーションの形をとることもあります。これは、働き手が公平な就業機会を得られるようにすることが理由です。
また、仕事によっては働くための講習を行っている場合があります。たとえば、介護の仕事をするための介護講習などが挙げられます。仕事の幅を広げることができるので、必要に応じて申し込むとよいでしょう。
なお、「シルバー人材センター」では、地域や募集のタイミングにより、必ずしも希望の仕事に就けるとは限りません。さらに、就業日数も保証されていない場合も多いので、窓口で確認しましょう。
報酬はどのくらい?紹介される仕事の対価は?
シルバー人材センターで紹介される仕事の報酬の目安は、ひと月に8~10日働いた場合に3~5万円とされています。しかし、業務によって変わるため、事前に契約形態や就業条件を確認しておきましょう。
また、「シルバー人材センター」を利用しても、年金は受け取ることができます。ただし、収入は雑所得として確定申告が必要な場合があるので注意が必要です。
どうすれば働けるの?会員になるための条件や方法を解説
「シルバー人材センター」で仕事を紹介してもらうには、「会員になること」と「会費を納入すること」が必要です。入会説明を受けて申込書を提出し、承認を受ければ会員になれます。
会員に必要な条件は、原則として60歳以上であり、健康かつ働く意欲があることと、「シルバー人材センター」の理念や趣旨に賛同できることです。ここでいう理念とは「自主・自立・共働・共助」のことであり、趣旨とは「高齢者の健康で生きがいのある生活の実現と、地域社会の福祉の向上と活性化に貢献すること」を指しています。
必要な会費は、自治体により異なりますが、おおむね、年会費が1000円、傷害保険一部負担金が2000円の合計3000円程度です。会員証の交付時に、その年度の会費を納めることになります。
また、会員は「会員就業規則」を守ることが必要です。これは、会員同士が共働・共助しながら、安全・適正に就業できることを目的としています。
シニア世代ならではのスキルや経験を活かして生きがいのある生活を実現しよう
「シルバー人材センター」は、シニア世代が働くための重要な役割を担っています。紹介される仕事内容は多岐にわたり、地域社会に関わる多くのニーズの中で、シニア世代ならではのスキルや経験活かすことができます。報酬は、職種や業務内容により異なりますが、平均的な就業日数や報酬範囲を知ることで、自分のライフスタイルに合った仕事を見つけやすくなります。
シニア世代として地域社会に貢献し、生きがいのある生活を実現していきましょう。
出典
公益社団法人「全国シルバー人材センター事業協会」 シルバー人材センターで行っている主な仕事
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー