更新日: 2023.07.27 その他老後
この1年で「孫に使ったお金」は14万円超? 一体どんなことに使っている?
今回は、女性誌を発行している「株式会社ハルメクホールディングス」が行った、55〜85歳の女性を対象にした「シニア女性と孫の関係に関する意識と実態調査」をもとに、シニア女性が孫に使った金額などについて解説します。
孫にお金を使いすぎるのも問題です。老後の生活を守るための節約方法についても紹介していきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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孫のいるシニアや孫の数は減少傾向
同調査結果によると、孫のいるシニア女性の割合は52.9%となっており、2018年調査の62.7%と比べて10ポイントほども低下しています。また、シニア女性1人あたりの孫の人数は平均で1.2人であり、これも2018年調査の1.5人から減少しています。
いずれの結果からも、やはり日本では少子化が深刻化しているといえるでしょう。
孫に使った金額は年間平均で14万円超
同調査では「1年間で、孫のために使った金額」を尋ねています。回答をまとめた結果、シニア女性が孫に使った年間の平均金額は14.3万円でした。
金額別にみると、もっとも多い回答は23.8%で「10〜20万円」となっています。次に多いのが22.2%で「5〜10万円」、次いで19.2%の「2〜5万円」です。「50万円以上」と回答した人の割合も6.3%おり、「30〜50万円」と回答した5.0%を上回っています。
シニア層の孫へのお金の使い方
シニア女性は孫に対して、「お年玉」や「誕生日プレゼント」「入学祝」「卒業祝」としてお金を使うことが多いようです。また、「おもちゃ」や「食事代」「交通費」などを孫に渡すシニア層も少なくありません。会うたびに「お小遣い」としてお金を渡すシニア女性がいることも、同調査結果からうかがえます。
中には、孫にお金を使うための理由を探すシニア女性がいる可能性もあるでしょう。
孫に使うお金を節約する方法
孫にお金を使いたいシニア女性は多いでしょう。しかし、お金は無限に湧いてくるわけではありません。同調査でも「孫との接触のたいへんな点」として、約2割の人が「お金がかかる」と回答しています。
孫にお金を使いすぎて、自分の生活に悪影響を及ぼしては意味がありません。ここでは、孫に使うお金を節約する方法を紹介します。
現物提供ではなくサポートを心がける
ランドセルやおもちゃ、節目のお祝いなどは、つい現物で渡してしまう人も多いでしょう。特に、孫に現物をねだられると、なかなか断れないという人は少なくありません。
しかし、現物での提供は多くのお金を消費しがちです。現金でのサポートを心がけることで、いくらかの節約となります。現物を購入するための足しとして現金を渡しましょう。
孫が遊びにきたときの食事は手作りで
孫が遊びにきたときは、豪華な食事を用意したくなるものです。寿司を頼んだり、焼肉店へと出向いたりする人も多いでしょう。
しかし、会うたびにそのような食事を用意していれば、お金は徐々に減っていきます。孫が遊びにきたときの食事を手作りにするだけでも、節約が可能です。
会うたびのお小遣いは控える
会うたびにお小遣いを渡しているシニア層も多いようです。渡したい気持ちになるのは当然ですが、特に目的もなくお小遣いを渡すのは控えた方がよいでしょう。それだけでも節約が可能です。
習慣になると、孫も会うたびにお金をもらえると思い込んでしまいます。年齢が上がるにつれ、金額を上げる必要も出てくるため、注意しなければいけません。
孫にお金を使いつつ自分の生活を守るために節約も不可欠
アンケート調査では、シニア層が孫に年間で平均14万円以上もお金を使っているという結果が出ています。お年玉や誕生日プレゼント、各祝い事などに、特に多くのお金を使っています。孫との関係性は重要であり、喜んでももらいたいため、つい、お金を使ってしまうシニア層は多いでしょう。
しかし、節約も重要です。現物提供ではなくサポートを心がけたり、孫への食事を手作りで用意したりすることで節約してみましょう。
出典
株式会社ハルメクホールディングス シニア女性と孫の関係に関する意識と実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー