更新日: 2023.08.04 介護

ニチイの老人ホームとは?選ばれる理由と入居までの流れを解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

ニチイの老人ホームとは?選ばれる理由と入居までの流れを解説
皆さんの中には、ニチイホームへのご自身やご家族の入居を考えている方がいると思います。また、ニチイホームに興味があってもニチイホームの特徴や申込方法が分からず、不安を抱えている方もいるでしょう。
 
この記事では、数多くの老人ホームの中でニチイホームが選ばれる理由・入居までの流れや注意点等を詳しく解説していきます。この記事を最後まで読み終えると、ニチイホームに関する知識が深まり、現在抱いている不安が解消されるはずです。そして、皆さんご自身やご家族にとって最適な老人ホームが見つかるでしょう
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ニチイの老人ホームとは?

ニチイホームとは、株式会社ニチイケアパレスが運営する老人ホームです。関東・関西を中心に70以上のホームを展開しています。ニチイホームは40年にわたって培った信頼性と、質の高いサービスを提供し続けてきた実績があります。また、ニチイホームは入居者の自立した生活支援を行動指針としており、入居者目線に立った充実のサービスを提供しています。
 
サービスの一例としては、入居者がいきいきと生活するためのサークル活動や美味しい食事、きめ細やかな医療ケアが挙げられます。
 
多くの入居者の支持を集めてきたニチイホームは、コロナウイルスの影響が残る2023年現在においても、新規オープン予定のホームが複数公開されています。高齢化が大きな社会問題となり、高齢者向け施設の需要が高まる昨今、ニチイホームの存在感は増しています。
 

ニチイホームが選ばれる理由

次に、ニチイホームが選ばれる理由を8つ紹介します。ニチイホームの特徴をしっかりと理解したうえで、入居を検討することが重要です。また、ニチイホームであっても各ホームによって提供しているサービス内容や設備が異なるため、入居を希望するホームのページを必ず確認しましょう。
 

(1)充実したアクティビティ

1つ目の特徴は、入居者が楽しめる様々なアクティビティを用意している点です。なぜなら、ニチイホームは入居者がいきいきと生活できる環境の実現を目指しているためです。たとえば、希望者で図書館や喫茶店に行ったり、地域のイベントに参加できたりしています。いずれのアクティビティにも、スタッフが同行するため入居者は安心して楽しめます。
 
また、趣味の合う入居者同士で行うサークル活動も活発に実施されています。既に、手芸や囲碁等のサークルが存在している他、入居者の希望に応じて新しいサークルも設立可能です。したがって、趣味を通じて新たな人間関係を構築できるでしょう。
 
そのうえ、納涼祭やクリスマスといった季節ごとのイベントも用意されており、入居者は年間を通して多様なアクティビティを楽しめます。なお、同じエリアの複数のホームによる合同レクレーションも定期的に開催されています。実際にコンサート鑑賞会やバス旅行が実施された実績があり、レクレーションによっては入居者の家族も参加可能です。
 
合同レクレーションの一例を紹介すると、2022年12月に埼玉県の鉄道博物館を貸切り、10拠点合同のレクレーションが実施されました。入居者の家族含め計166名が参加した本イベントは、コロナウイルス対策も実施され、好評のイベントになりました。最近ではコロナウイルス対策を充分に実施しながら、多種多様なレクレーションが実施されています。
 

(2)専門性の高いスタッフ

2つ目の特徴は、専門性の高いスタッフが各ホームに設置されている点です。なぜなら、ニチイホームは、専門性の高い優秀なスタッフの存在がサービスの質向上に直結すると考えているためです。たとえば、ニチイホーム介護スタッフは半数以上が介護福祉士の資格を保有しています。
 
したがって、国家資格である介護福祉士から上質なサービスを受けられます。また、認知症に対して専門的な知見を持つ認知症ケア心理士も配置しています。
 
そのうえ、ニチイホームには認知症サポーターも多く在籍しており、スタッフが認知症について正しい理解を深め、入居者に対して適切なサポートを実施する体制が整っています。認知症をお持ちの方も安心して入居できるでしょう。
 

(3)充実した医療体制

3つ目の特徴は、充実した医療体制が整備されている点です。なぜなら、入居者が安心して生活するために、医療体制の充実が必須だと考えているからです。たとえば、ニチイホームではスタッフが24時間体制で入居者を見守っています。
 
したがって、医療機関との協力のもと、入居者の急な体調変化にも対応できます。なお、看護師が24時間常駐しているホームでは、より手厚い医療サービスを受けられます。
 
また、協力医療機関の医師が診療のため定期的にホームに来訪します。そのうえ、協力歯科医療機関による訪問診療もあり、入居者は安心して生活できるでしょう。病院への通院が必要な際、スタッフの付き添いがある点も嬉しいポイントです。
 

(4)美味しい食事

4つ目の特徴は、ホームで調理される美味しい食事です。ホームでの調理は手間とコストがかかります。しかし、美味しい食事を楽しく食べてほしい、というニチイホームの想いからホームでの調理にこだわっています。
 
食事は通常メニューの他、入居者がその日の気分で選べるメニューも7種類用意されています。したがって、入居者はいつも新鮮な気持ちでホームの食事を楽しめるでしょう。
 
また、固い料理が食べられない入居者には、ソフト食と呼ばれるムース状の食事が提供されています。従来の介護職であるきざみ食やミキサー食は、食べる際にむせ込んでしまう可能性がありました。その一方、ムース状のソフト食はむせ込む心配がないうえ、見た目も一般食を再現されているため、入居者は目で楽しみつつ安心して食事を楽しめます。
 
なお、お正月やクリスマス等のイベント時には、特別なお楽しみメニューが提供されます。また、入居者とスタッフが協力して家庭菜園を運営しているホームでは、自分達が育てた野菜を食べられます。
 
以上のとおり、ニチイホームでは食生活を楽しむための様々な取組みが実施されており、入居者は食を通じていきいきとした生活を送れるでしょう。
 

(5)こだわりの住空間

5つ目の特徴は、入居者目線で準備されたこだわりの住空間です。段差のないフラットな空間はもちろん、ホーム内の要所に手すりが設けられているため、入居者は安心して生活できます。また、トイレや洗面台は車いすでも利用しやすいように設計されており、全ての入居者が快適に生活できる空間の実現を目指しています。
 
なお、愛着のある調度品や観葉植物を部屋に持ち込めます。したがって、入居者は自宅のような落ち着く空間を作れるでしょう。
 
また、夫婦で入居可能な部屋を準備しているホームもあり、夫婦で入居したいニーズにも対応できます。また、面談のため来訪されるご家族との時間を過ごすファミリールームもあり、人目を気にせずにプライベートの時間を楽しめるでしょう。つまり、ニチイホームは入居後も家族との時間を大切にできるホームと言えます。
 

(6)プロによる充実したリハビリテーション

6つ目の特徴は、充実したリハビリテーションです。入居者の生活の質の向上を目的として、理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションが実施されています。
 
入居者を健康状態ごとにグループ分けして実施する集団リハビリテーションの他、必要に応じて個別リハビリテーションも実施可能です。個別リハビリテーションは、入居者個人の健康状態に応じて内容や頻度が決定されるため、より高度なリハビリテーションを受けられるでしょう。
 
集団リハビリテーションは、以下の4つのグループに分かれて実施されます。入居者の方の健康状態に合わせた内容が用意されているため、優れた効果が期待できます。なお、各グループ共にスタッフが適宜情報交換を実施しており、より良いリハビリテーションの提供を目指しています。
 

立ち上がり能力維持・向上グループ

1つ目のグループは、日頃から車いすで生活していて、日常動作の介護が必要な入居者を対象としています。自分で立ち上がる能力維持・向上を目的として、平行棒を利用した立ち上がり練習や座った状態での体操等を実施します。
 

立位バランス能力維持グループ

2つ目のグループは、車いすで生活していながらも、椅子やベッドへ自ら乗り移り可能な入居者を対象としたグループです。乗り移りの際の安定維持を目的とした歩行訓練や、身体の重心をスムーズに移動するための訓練を実施します。
 

歩行能力維持・立位バランスの向上グループ

3つ目は、スタッフの見守りがあれば歩行可能な入居者を対象としたグループです。長きにわたり歩行能力を維持するための歩行訓練、筋力強化訓練を実施します。
 

立位バランス能力維持・向上グループ

4つ目は自立歩行可能な入居者を対象としたグループです。歩行のためのバランス能力維持を目的として、バランス能力訓練や筋力強化訓練を実施します。
 

(7)災害への備え

7つ目の特徴は、災害への備えが充実している点です。なぜなら、災害が発生した場合においても、入居者の生命と生活の保護に努めることを使命としているためです。具体的な取り組みとしては、定期的な防災訓練の実施や生活必要品の備蓄等が挙げられます。
 
またホームによっては、手押しくみ上げ井戸や太陽光発電機が設置されており、万が一に備えて生活に不可欠な電気や水を確保する仕組みが整備されています。なお、各市町村との協力体制も整備されており、もしもの時への備えは万全と言えるでしょう。
 
また、同じエリアのニチイホーム同士の協力体制も整っており、人員や物資の不足を補完できる体制が整っています。そのうえ、専用のアプリを活用したスタッフの連絡網も整備されており、お互いの安否を確認できるシステムが整っています。
 

(8)セラピー犬の導入

8つ目の特徴は、セラピー犬の導入を進めている点です。なぜなら、セラピー犬は入居者に笑顔と癒しをもたらし、毎日の活力を与えてくれる存在だからです。穏やかな性格で、アレルギーを起こしにくい、オーストラリアン・ラブラドゥードルをニチイホームではセラピー犬として採用しています。
 
セラピー犬を導入しているホームでは、動物取扱責任者に任命されたスタッフを中心として、セラピー犬の健康管理やしつけを行っています。入居者はホームの敷地内でセラピー犬と触れ合うだけではなく、散歩時にセラピー犬が同行する場合もあります。セラピー犬の存在は入居者の心身機能や生きる意欲の向上に貢献していると考えられており、ホームの愛される存在として親しまれています。
 

ニチイホームに入居するまでの流れ

ここでは、ニチイホームに入居するまでの流れを6つのステップに分けて紹介します。ニチイホームへの入居を希望される方は、以下の流れを参考に手続きを行いましょう。前提としてニチイホームの入居条件は、「原則として65歳以上であり、自立及び要支援・要介護認定を受けている方」です。特定の医療行為が必要な方は、入居可否を念のため確認する必要があります。
 

問い合わせ

1つ目のステップは、ニチイホームへの問い合わせです。ホームページか電話を使用して問い合わせしましょう。検討段階の方は資料請求のみも可能です。また、入居資格を満たすか不明な方は、問い合わせの際に確認しましょう。
 
なお、希望者はオンラインでスタッフ方入居相談を受けられます。実際に施設へ見学する前に詳細な説明を聞きたい方、施設の見学が困難な方はオンライン入居相談を活用し、積極的に情報を集めましょう。
 

見学・体験入居

2つ目のステップは、入居を希望するホームの見学・体験入居です。ニチイホームへ問い合わせ後は、入居希望の施設を見学し、スタッフから設備・サービス内容の紹介を受けます。また、希望者は有料の体験入居も可能です。
 
契約前の体験入居によって、ホームでのリアルな生活を体感できるでしょう。なお、入居後に感じるであろう多様なギャップも、体験入居によって最小限にできると考えられます。したがって、体験入居を積極的に活用し、ニチイホームで希望の生活が実現できるか考えましょう。
 

申込み

3つ目のステップは申込みです。見学・体験入居を通して入居の意思が固まった場合、いよいよ申込みを行います。もし、申込みの際に不明な点が発生した場合は、スタッフに必ず確認しましょう。
 

面談

4つ目のステップは、スタッフと入居予定者の面談です。スタッフが入居予定者の自宅や入院中の病院を訪問し、健康状態のヒアリングを実施します。入居後に必要なケアを受けるため、健康面に限らず懸念点はスタッフへ必ず伝えましょう。なお、より詳細な健康状態を施設のスタッフに伝えるため、必要に応じて主治医に同席をお願いしても良いでしょう。
 

契約

5つ目のステップは契約です。スタッフとの面談を経ても入居の意思が変わらない場合、契約に移行しましょう。契約時には、スタッフより個別のケアプランや重要事項等の説明があるため、納得できない箇所は契約前にスタッフに伝える姿勢が重要です。
 

入居

6つ目のステップは入居です。あらかじめ決定した入居日に入居します。なお、入居までに準備が必要な物をあらかじめリストアップし、入居日までに揃えておきましょう。生活用品や生活雑貨等は、ホームが用意しているものもあれば、準備が必要なものもあります。
 

ニチイホームの入居費用の支払い方法

ニチイホームの入居費用の支払いには、2つの方法があります。それぞれの支払方法のポイントを抑えたうえで、ご自身にとって最適な方法を選択する必要があります。いずれの支払い方式を選択した場合でも、具体的な金額はホームによって異なりますので、各ホームのページをしっかりと確認しましょう。
 

入居金プラン

1つ目の支払い方法は入居金プランです。入居時に入居金を支払う代わりに、月額料金を抑えられる点がメリットです。中には月額料金が20万円以下のホームもありますので、各ホームのページをチェックしましょう。
 

月払いプラン

2つ目の支払方法は、入居金不要で入居できる月払いプランです。つまり、高額の入居金を用意でき無い方も入居可能です。なお、全てのホームにおいて月払いプランを選択可能できます。その一方、入居金を支払う入居金プランと比較して、月額料金が高額な点は認識しておきましょう。
 

入居前に知っておきたい注意点

ここでは、ニチイホームに入居する前に知っておきたい注意点を7つ紹介します。入居予定者が特に気になるであろう点を抜粋して紹介しますので、以下の点をしっかり抑えた後に契約しましょう。
 

月額料金以外に医療費が必要

ニチイホームに入居後、月額料金以外に医療費が必要になります。訪問診療費用や薬代のみではなく、何らかの事情により通院が必要となった場合の費用も別途請求されます。
 

入居金が返金されるケース有

各ホームが定める想定居住期間よりも前に退去する場合に限り、規定に基づき返金されます。なお、想定居住期間を超えて入居する場合、追加の入居金は不要です。契約前に入居予定のホームの想定居住期間を確認しておきましょう。
 

病院へ送迎は費用が必要になるケース有

通院の目的によって、病院への送迎費用が必要なケースがあります。協力医療機関の指示に基づく病院への送迎には、追加必要が不要です。その一方、協力医療機関の指示以外の通院における送迎には、追加費用が必要です。
 

別のニチイホームへ転居可能

別のニチイホームへ転居せざるを得ない理由がある場合は、転居可能です。転居する場合は、あらためて転居先のホームと入居契約を締結する必要があります。ホームの転居に伴って、サービス内容や費用は変更になる可能性がありますので、注意が必要です。
 

要介護認定がなくても入居可

要介護認定が無い方も入居可能です。ニチイホームでは、自立~要介護認定5の方まで受け入れています。また、要介護認定がおりている入居者の方は、介護保険の給付を受けられます。
 

認知症の方も入居可

認知症の方も入居可能です。認知症の方にとって最適なサービスを受けられます。また、ニチイホームには認知症ケア心理士や認知症サポーターのスタッフも数多く在籍しているため、安心して生活できるでしょう。
 

短期入居可

空き居室が確保できる場合において、介護保険の利用によって、最短3日~最長30日の短期入居が可能です。外出によって家族が介護できない場合等、ニチイホームへの短期入居を検討しましょう。
 
なお、通常の入居者条件と異なり、短期入居の場合は要介護1~要介護5の方に該当する方のみが入居可能です。また、現在利用中のケアマネージャーが、利用希望日の10日前までに各ホームへ直接申し込む必要があります。通常入居のように入居予定者自身や家族が自ら申し込みはできませんので、注意しましょう。
 
短期入居に制限回数はないため、ホームに空き居室がある場合に限り、利用者が必要なタイミングで利用できます。なお、サークル活動をはじめとするアクティビティへの参加も可能であるため、短期入居であっても充実した生活が送れるでしょう。
 

まとめ

この記事では、ニチイホームが選ばれる理由や入居までの流れ、入居までに知っておきたい注意点等を紹介しました。最後に要点をおさらいしましょう。
 
ニチイホームは40年の実績があり、信頼性の高い老人ホームです。原則65歳以上あれば自立~要介護5の方まで入居可能であり、各入居者の健康状態に合わせたリハビリテーションを提供可能です。また、料金の支払方法は、月額料金を抑える入居金プランと入居金が不要な月払いプランが用意されています。
 
そのうえ、充実したアクティビティやレクレーション、豊富な種類の食事等、入居者がいきいきと暮らせる仕組みが整っています。ちなみに、3日~30日の短期入居も可能のため、必要に応じて検討してみましょう。
 
最後までこの記事を読み終えた皆さんは、ニチイホームに関する最低限の知識が身についているはずです。自信をもってニチイホームに問合せしてみましょう。そして、ニチイホームで充実した生活を送ってみませんか?
 

出典

ニチイの介護付きホーム ニチイホーム
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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