更新日: 2023.08.04 介護

ベネッセの老人ホームってどうなの?費用の相場からサービスまで徹底解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

ベネッセの老人ホームってどうなの?費用の相場からサービスまで徹底解説
老人ホームといっても、地域によってさまざまな事業者があり、それぞれの特徴をもってサービスを展開しています。そのなかで、介護業界で売上規模上位3社に入る(株)ベネッセスタイルケアの介護サービスについて、聞かれたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
(株)ベネッセスタイルケアは、(株)ベネッセホールディングスのグループ会社であり、介護事業と保育事業を展開している会社です。
 
さまざまな領域で介護事業を展開するベネッセスタイルケアですが、全国330カ所以上で入居型介護サービス、高齢者住宅事業も手がけています。老人ホームをお探しの方には、このベネッセの有料老人ホームを選択肢として考えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
この記事では、ベネッセの老人ホームについて、介護サービスや施設の特徴、費用まで徹底解説します。老人ホームを探される際の参考にしてください。
※原稿内に記載の金額は2023年8月時点のものとなります。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ベネッセの介護事業

はじめに有料老人ホームについてお伝えする前提として、ベネッセの介護事業について解説します。
 

介護事業の沿革

1995年に介護サービスを開始し、1997年、岡山県、東京都での高齢者向けホーム「くらら」のオープンを皮切りに、2000年に介護事業の運営会社(株)ベネッセケアを設立。
 
2003年にそれまでの介護事業会社3社を統合し、現在の株式会社ベネッセスタイルケアで営業をスタートさせています。2022年4月時点で、日本全国に高齢者向けホーム343カ所、在宅介護事業拠点37ヶ所を展開しています。
 

介護事業の領域

株式会社ベネッセスタイルケアは、「自分や自分の家族がしてもらいサービスを提供する」という理念のもと、介護事業と保育事業を展開する会社です。
 
介護事業といってもその分野は数多く、以下のようなさまざまな領域で事業を展開しています。
 

・入居型介護サービス・高齢者住宅事業
・在宅介護事業
・介護資格講座
・介護相談サービス事業
・配食サービス事業
・介護・医療職の派遣/紹介事業
・介護離職ゼロ支援サービス事業
・介護の求人サービス
・介護情報の総合サイト
・介護の総合情報冊子

 
こういった多岐にわたる介護サービスの提供を通じて、長年に渡って培われたノウハウが、老人ホームの運営にも生かされている点は、この会社の強みと言えます。
 

ベネッセの介護サービス

ベネッセの介護サービスでは、「お客様本位」のサービスを、スタッフが自ら考えてサービス提供できることを目指し、5つのコンセプトを軸にサービスを提供しています。
 

・まるでじぶんで動いているかのように感じられる介護技術
・生き方とこだわりを大切にした生活プラン
・役割、可能性、関係性を大切にした自立・自発支援
・心のありかをチームでみつける認知症ケア
・その方らしいさいごへの寄りそい

 
そして、こういったサービス実現のために、全スタッフを対象に、介護サービス、マナー、傾聴、認知症の方のための基礎研修など、年間約500回の研修を実施しています。
 
特に、介護のプロフェッショナルを育成するために、国家資格である介護福祉士の資格取得支援だけでなく、ベネッセスタイルケア独自の社内資格制度を設けるなど、専門性の高い人財育成に取り組んでいます。
 

ベネッセの老人ホームの特徴

さまざまな領域で介護サービスを提供する株式会社ベネッセスタイルケア。では、運営する老人ホームはどういった特徴をもっているのでしょうか。ここからはベネッセの老人ホームの立地から施設の種類、特徴などについて解説します。
 

ベネッセの老人ホームの立地

ベネッセの老人ホームは、主に都市部を中心に13都道府県で展開されています。
 
図表1は、都道府県別、種類別の施設数を表にしたものです。(2023年4月時点)
 
図表1

介護付き
有料老人ホーム
住宅型
有料老人ホーム
サービス付き
高齢者向け住宅
北海道 1 3 0 4
宮城県 3 2 0 5
埼玉県 22 1 1 24
千葉県 8 6 0 14
東京都 141 18 3 162
神奈川県 39 25 0 64
愛知県 10 11 1 22
京都府 0 4 0 4
大阪府 14 5 0 19
兵庫県 17 7 0 24
奈良県 0 2 0 2
岡山県 2 1 0 3
福岡県 0 3 0 3
257 88 5

ベネッセスタイルケア 施設検索結果を基に作成
 
全国展開するベネッセの老人ホームですが、施設数の約75%が関東圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)、約15%が関西圏(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県)に立地しています。その中でも東京都に全施設の半分以上が集中しています。
 
また、北海道や福岡県地方都市の施設についても、札幌市や福岡市といった都市部を中心に展開されています。ベネッセの老人ホームの多くは、都市部の住宅地の立地が多く、入居者の家族が訪問しやすい、また入居者が移動しやすい施設が多いといえます。
 

老人ホームの種類

ベネッセスタイルケアの老人ホームは、主に3種類の施設を運営しています。
 

・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅

 
それぞれの違いを簡単に解説します。
 
介護付き有料老人ホームは、掃除や洗濯といった生活支援サービス以外に、介護サービスや医療管理を受けることができる施設です。施設内で介護サービスを受けることができ、外部の介護サービスを利用する必要がありません。
 
住宅型有料老人ホームは、自立した方から要支援、要介護と幅広く高齢者を受け入れている施設です。施設内でのサービスは、食事の提供や掃除、見守りなど生活支援が中心で介護サービスは受けることができません。介護サービスを受ける場合は、外部の介護サービスと契約する必要があります。
 
サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)は、バリアフリー対応の賃貸住宅です。一般型と介護型があり、一般型の場合、安否確認や生活相談などのサービスが中心となり、介護型は、看護介護サービスを受けることができます。
 
有料老人ホームが厚生労働省の管轄であるのに対し、サ高住は国土交通省と厚生労働省の管轄になります。前述の図表1を種類別でみても、70%以上が介護型有料老人ホームとなっており、サービス付き高齢者向け住宅の割合は少ないといえます。
 

7つのシリーズ

ベネッセの老人ホームでは、価格帯やサービスに応じて7つのシリーズを展開しています。図表2は、シリーズ別の施設数を一覧にしたものです。
 
図表2

シリーズ 施設数
有料老人ホーム
6シリーズ
アリア 28
グラニー&グランダ 161
ボンセジュール 52
くらら 37
まどか 57
ここち 15
サービス付き高齢者向け住宅 リレ 2

ベネッセスタイルケア 詳細検索を基に作成
 
それぞれのシリーズの特徴を簡単にまとめました。
 

アリア

「アリア」は、有料老人ホーム6シリーズ中、最上位価格帯のシリーズです。2003年東京都杉並区で始まったアリアシリーズは、当時まだ珍しかった24時間看護体制をいち早く採用した施設でした。
 
また、立地についても、住宅街としての価値だけでなく、その場所の歴史的、文化的価値、周辺の商業施設や公園などの利便性にこだわった立地になっています。
 
【所在地】東京都・愛知県・京都府・兵庫県
 

グラニー&グランダ

「グラニー&グランダ」は、1986年に「少人数の高齢者の住まい」「お一人ずつに合わせたお手伝い」というコンセプトから神奈川県の鎌倉で始まったシリーズです。ベネッセの有料老人ホームではもっとも施設数が多いシリーズで、価格帯としてはアリアに次ぐ2番目の高価格帯となっています。
 
【所在地】北海道・宮城県・埼玉県・東京都・神奈川県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・福岡県
 

ボンセジュール

「ボンセジュール」は、2001年に神奈川県で始まったシリーズで、価格帯としては、「アリア」、「グラニー&グランダ」に次ぐ3番目の高価格帯となっています。
 
【所在地】北海道・埼玉県・東京都・千葉県・神奈川県・愛知県・大阪府・兵庫県
 

くらら

「くらら」は介護保険制度の開始(2000年)より以前の1997年に岡山県岡山市、東京都八王子市で始まった2つのグループホームが起源のシリーズです。
 
各ホームには複数のリビング※があり、そのリビングを中心に1グループ10人程度の少人数の生活単位をつくる「ユニットケア」を採用しています。
※くらら門田屋敷、くらら南大沢を除く
 
【所在地】東京都・神奈川県・愛知県・大阪府・兵庫県・岡山県
 

まどか

「まどか」は、こじんまりとした家庭的な「くらら」シリーズの生活スタイルを持ちながら、より多くの人とふれあう生活ができないかという思いから、「くらら」の姉妹シリーズとして始まったものです。
 
身体の状態や相性に応じた1グループ20名前後でグループケアを実施する施設です。
 
【所在地】宮城県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・愛知県・大阪府・兵庫県・岡山県
 

ここち

「ここち」は、2011年埼玉県の東岩槻で始まったシリーズです。
 
それまでベネッセの老人ホームは、都市部中心に開設されてきたなかで、郊外での生活を希望される方の場所を検討し、価格帯としても比較的リーズナブルに始まったシリーズです。
 
入居者の方もホーム、地域の一員として役割を持つ「共創」というコンセプトのもの、例えば「ここち西船橋」では、ホームのダイニングを毎日数時間地域の方々に無料開放し、老人クラブやサークル活動などに利用できるようになっています。
 
【所在地】埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・大阪府・岡山県
 

リレ

リレは自律志向の高齢者の方の生活の場として、2014年にスタートしたシリーズです。
 
自律志向の方の希望に応えることができるよう、住戸にキッチン、浴室、洗濯機置場など一般住宅仕様を備え、自由に自分のペースで生活ができる環境を提供しています。
 
その一方、バリアフリーに加え、24時間有人体制のなか、リビング、トイレ、浴室には緊急通報ボタン、一定時間動作確認できない場合に自動的に通報が届くライフリズムセンサーなどの機能で生活を支えています。
 
【所在地】東京都・愛知県
 
図表3は、7つのシリーズそれぞれの特徴をまとめたものです。
 
図表3

種類 職員体制 看護職員 居室設備 マシントレーニング 食事
アリア 介護付き
住宅型
2:1以上
一部2.5:1
24時間
配置
床暖房
トイレ
洗面
東京都の全施設で実施 ホーム厨房で調理
グラニー&グランダ 介護付き
住宅型
2.5:1以上
一部:3:1
日中配置
(一部24時間)
トイレ
洗面
一部のホームで実施 ホーム厨房で調理
ボンセジュール 介護付き
住宅型
2.5:1以上
一部:3:1
日中配置
(一部24時間)
トイレ
洗面
一部のホームで実施 ホーム厨房で調理
くらら 介護付き 2:1以上 日中配置
(一部24時間)
トイレ
洗面
一部のホームで実施 ホーム厨房で調理
まどか 介護付き 3:1以上 日中配置
(一部24時間)
トイレ
洗面
一部のホームで実施 ホーム厨房で調理
ここち 介護付き
住宅型
3:1以上 日中配置
(一部24時間)
トイレ
洗面
セントラルキッチン方式※
リレ サービス付き高齢者向け住宅 トイレ
洗面

ベネッセスタイルケア 選べる7シリーズを基に者作成
※セントラルキッチン方式:院外で調理を行い、複数の施設に食事を大量、安定的に提供するシステム
 

医療的ケア

ベネッセの老人ホームでは、医療的ケアが必要な方に、看護職員が主治医と連携をとりながら、栄養管理から呼吸管理、排泄管理、その他、リハビリや看取り対応まで医療的ケアを提供しています。
 
また、心疾患や認知症、癌(末期癌)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの疾患を持つ方の医療的ケアも提供しています。施設によって、受け入れ可能な症状や疾患は異なりますので事前に確認が必要です。
 

災害時の被害情報提供

高齢者施設では、地震などの災害時の対応も気になるところです。
 
この点、ベネッセスタイルケアでは、災害時の被害情報について5つの方法を提供しています。
 

(1)各施設への連絡
(2)本社代表への連絡(震度6以上の場合は、夜間、土日含めて24時間対応)
(3)震災時お客様相談窓口(コールセンター)の開設(震度6以上の首都直下型地震発生時)
(4)NTTの災害伝言ダイヤル
(5)ホームページでの施設の被害状況のお知らせ

 

老人ホームにかかる費用

ここからは、老人ホームの費用について解説します。
 
老人ホームの費用として、入居時に必要な入居一時金(ベネッセでは「入居金」)と月額費用に分けられます。
 

入居一時金

入居一時金とは、想定する居住期間の家賃を入居時に一括で支払う前払い金です。想定する居住期間は、その施設で平均的に居住する期間から設定されるもので、介護付きか否か、施設によって異なります。
 

入居一時金の償却

入居一時金は想定居住期間をかけて償却され(均等償却)、居住期間満了前に退居する場合は、入居期間に応じて返還されるものです。また、入居一時金には入居した段階で支払いが確定する金額があります。(初期償却)
 
入居一時金の初期償却の割合は、施設によって異なりますが10~30%になっていることが多いです。つまり、入居一時金は、入居段階で初期償却された残りが、居住期間をかけて償却されるという仕組みになっています。
 

サービス付き高齢者向け住宅

一方、サービス付き高齢者向け住宅の場合、入居一時金は賃貸借契約の敷金あるいは保証金といった形になります。この場合、償却されることはなく、退去時には入居期間中の必要軽費や債務などが差し引かれて戻ってくるという形になります。
 

月額費用

老人ホームにかかる主な月額費用として、下記などがあります。
 

・居住費(家賃)
・食費
・管理費
・介護サービス費(自己負担分)
・上乗せ介護費
・その他(雑費等)

 
管理費は、施設の運営に必要な費用で、サービス提供にかかる人件費や事務費、共用部分の水道光熱費など維持管理費が該当します。
 
介護サービス費は、介護保険サービスを受ける際にかかる費用です。掃除や洗濯などの生活支援、食事・排せつ・入浴介助などの身体介護は、介護保険が適用されますので、利用者の自己負担分は所得に応じて1~3割となります。
 
上乗せ介護サービス費は、介護保険法で定められた人員配置基準を超えて人員配置をしている施設で必要となる費用で、施設によって異なります。
 
その他の費用として、日用品や嗜好品にかかる費用のほか、オムツ代や薬代、医療費などが必要となります。
 

ベネッセの老人ホームにかかる費用

では、ベネッセの老人ホームではどれくらいの費用がかかるのでしょうか。7つのシリーズの入居金、月額費用の価格帯をまとめました。
 

ベネッセの入居金

図表4は、シリーズ別に入居金の価格帯を一覧にしたものです。
 
契約形態として「入居金型プラン」と「月額支払い型プラン」があり、「月額支払い型プラン」では入居金を月額費用として支払っていくかたちとなり入居金が必要ありません。シリーズのうち「くらら」と「まどか」は月額支払い型プランのみとなっており入居金はありません。
 
図表4

シリーズ 入居金
アリア 1400~2億2208万円
グラニー&グランダ 260~8450万円
ボンセジュール 120~3663万円
くらら
まどか
ここち 100~1720万円
リレ(敷金) 30~65万4000円

ベネッセスタイルケア 施設検索を基に作成
※表中の価格帯は、各シリーズごとの施設で、入居金の最低金額と最高金額を掲載
※入居金は、入居時の満年齢(75歳未満か否かなど)によって異なる場合があります
 
ベネッセの老人ホームでは、多くの施設が入居金の想定居住期間(償却期間)を5年(60ヶ月)、初期償却の割合を30%としているようです。つまり、入居金の30%が入居時に償却され、残りの70%を5年かけて償却していくかたちとなります。
 
一方、ベネッセのサービス付き高齢者向け住宅では、敷金として家賃の3~6ヶ月分としています。
 

ベネッセの月額費用

次に、月額費用のうち賃料に相当する部分は、入居金ありの場合(入居金型プラン)と入居金なし(月額支払い型プラン)では異なります。図表5は、入居金ありとなしの場合それぞれの月額費用の価格帯をまとめたものです。
 
図表5

月額利用料(税込)※
入居金あり 入居金なし
アリア 27万2780~105万884円 61万1480~490万2384円
グラニー&グランダ 17万9310~84万4436円 31万4210~220万1330円
ボンセジュール 15万1770~58万6070円 21万5731~104万9070円
くらら 19万9500~47万8210円
まどか 25万1110~42万8210円
ここち 15万1317~48万7120円 21万3917~61万5230円
リレ 16万7250~35万7300円

ベネッセスタイルケア 施設検索を基に作成
 
※月額利用料に含まれる食材費および介護保険自己負担分(2022年12月時点の要介護1、1割負担)は、1ヶ月を30日として算出
 
有料老人ホーム最上位価格帯の「アリア」からサービス付き高齢者向け住宅の「リレ」まで、入居金、月額費用とも、価格帯にかなりの違いがあります。また、同じシリーズ内でも、施設の立地や部屋タイプ、広さなどで価格帯に幅があります。
 

ベネッセの老人ホームを検討したい

ここまでベネッセの有料老人ホームについて解説しました。最後に、入居条件と本格的に検討するとなった場合のショートステイの活用について、説明したいと思います。
 

入居条件

ベネッセの老人ホームの入居条件として、原則として契約締結時に満65歳以上の方が対象となります。
 
夫婦で入居したい場合は、空室状況によって定員2名の居室、隣同士の居室が利用できる場合もあります。また、施設によって条件の違いはありますが、自立した方から要介護5、認知症、寝たきりの方まで入居することができますし、要介護認定を受けていない方でも入居することができます。
 

有料ショートステイ

また、ベネッセの老人ホームでは、2泊3日から有料のショートステイを利用することができます。
 

・施設での暮らしを体験するため
・退院後の生活に不安がある方
・ご家族の方の介護の疲労緩和のため

上記といった目的で利用することが考えられます。
 
介護保険上の手続きは不要で、要支援、要介護認定を持っていない方でも、2泊3日から29泊30日まで利用することができます。ショートステイは介護保険適用外のサービスとなり、利用料金は施設や要介護度によっても異なります。
 
また、ショートステイまでは必要ないが、施設の雰囲気や部屋の広さ、設備、食事、スタッフの対応など確認したいといった場合、現地見学もしくはオンライン見学をすることができます。
 

まとめ

ここまでベネッセの介護サービス、老人ホームの特徴や費用について解説してきました。
 
入居金や月額費用は、立地やサービスのグレード、人員配置による違いもあり、施設ごとに異なりますが、7つのシリーズを軸とした価格帯の違いはご理解頂けたのではないでしょうか。
 
ベネッセは長年の介護事業で培ったノウハウを、老人ホームの運営やスタッフの教育に活用することができるという強みがあります。入居条件については、施設による違いはあるものの自立した方から要介護度の高い方、疾病を抱える方まで幅広く受け入れ可能となっています。
 
また、ベネッセだけでなく他の老人ホームと比較したい場合、厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、介護事業所の検索ができるとともに、各事業所の特色や運営状況を確認することができます。参考にして頂ければと思います。
 

出典

ベネッセスタイルケア 沿革
ベネッセスタイルケア 事業領域
ベネッセスタイルケア 事業理念
ベネッセスタイルケア ホーム詳細検索
ベネッセスタイルケア 選べる7シリーズ
業界動向 介護業界の動向や現状、課題などを研究
ベネッセスタイルケア TOPページ
国土交通省 サービス付き高齢者向け住宅
厚生労働省 介護サービス情報公表システム事業所検索
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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