孫が9人で老後の支出がヤバすぎる! なかなか減らない「孫費用」の対策法は?
配信日: 2023.08.13
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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合計9人の孫! 青天井になる幸せと「特別支出」
Aさんは、中国地方にある人口2万人程度の市に40年以上居住している。趣味は家庭菜園と山登りで、ずっと月の小遣い3万円でやりくりしてきており、30代のときに建てたマイホームのローンも退職金で支払い済みだ。ある意味、「昭和のサラリーマン人生」を全うできたといえるだろう。ただ、そんなAさんの悩みの種は子どもの進学、独立という家庭のライフステージが進展してもなかなか減らない「支出」のことだという。
「原因は単純で『孫の数』です。うちには3人兄弟がいるのですが、すでにそれぞれが家庭を作って、さらに子ども(Aさんにとっては孫)が3人ずついるんですよ。年齢は2~18歳くらいでしょうか。実のところ、人数が多すぎてあまり覚えていないんですが……(笑)。お年玉やランドセルはもちろん、帰省してくれたときの食材やオードブル、布団などのクリーニング代の諸費用がなかなかバカにならない金額なんです。しかもそれが数年も続きますから、完全に『想定外』でしたね」
家計を圧迫するなら節約も考えて
孫9人にかかる費用で悩んでいるAさん。具体的な収入や支出の状況は分からないが、最も年下の孫が2歳であることから考えると、まだまだこの先も支出は続くだろう。将来の自分たちの暮らしが立ち行かなくなるレベルで「孫費用」がかかっているのであれば、費用を抑えることも検討したい。
とはいえ、突然お年玉をゼロにしたり、帰省を断ったりするのは得策ではない。今まで長年お金をかけ続けてきた孫とそうでない孫の間で差が出ることで、孫やその親である息子たちとの関係が悪くなるかもしれないし、孫との交流という老後の楽しみを一つ失ってしまう可能性もある。
孫たちとの関係を維持しながら費用を抑える方法
これまでどおり、孫たちとの交流を続けながら節約するにはどうすればいいのか。例えば、以下のような対策が有効だ。
●孫費用の予算や上限を決めて守るようにする
・子(孫の親)に正直に家計の状況を話す
・子に「今度の○○では△△円まで支援するよ」などと宣言する
・帰省時の食事は孫たちといっしょに楽しく作れるものにする
・お金以外の面(孫たちの世話など)で支援する
など
孫にお金を使いすぎたことが原因でいつか困窮する事態になれば、大切にしてきた孫や子に迷惑をかけてしまう。子や孫たちは、帰省の際の豪華な食事ではなく、祖父母の幸せな老後や心身の健康を願っているかもしれない。財布のひもを緩めすぎて収支のバランスを崩さないよう気を付けよう。
まとめ
退職金や年金もあって「老後のお金は心配ない」と思っていても、想定外のところでお金がかかって家計を圧迫してしまうことがある。かわいい孫のためのお金はつい使いすぎになりやすいものだが、孫に将来迷惑をかけないためにも、予算を決める、子と話し合うなど、工夫してうまく支出をコントロールしたい。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー