更新日: 2023.08.14 その他老後

終の棲家は賃貸で大丈夫? 40代未婚女性が悩む「借りられないリスク」の対処法

終の棲家は賃貸で大丈夫? 40代未婚女性が悩む「借りられないリスク」の対処法
都内で生活を楽しむ40代のAさんは未婚で年収600万円、快適なシングルライフを満喫中です。
 
しかし、老後に向けて今住んでいる賃貸マンションを維持できるのか、あるいは分譲マンションを購入すべきなのかという疑問が頭をよぎるようになりました。
 
「高齢になると、今住んでいるレベルの賃貸は借りられなくなるかも」という「借りられないリスク」に直面しています。
 
終の棲家についての選択は容易ではありませんが、その選択をするためには情報と知識が必要です。課題解決への取り組みを、多くの人が直面する可能性のある問題としてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

「借りられないリスク」に直面する40代女性の住まいの選択

40代で未婚、年収600万円のAさんは現在、東京都内の賃貸マンションで1人暮らしをしています。交際相手の男性はいますが、現状、結婚は考えていません。
 
Aさんは、仕事が忙しく、快適なシングルライフを満喫しています。しかしここ数年、一つ頭を悩ませている問題があります。「私の終の棲家は、賃貸物件でよいのか?」という問題です。
 
彼女は自身の年金受給額を計算し、将来、今のレベルの賃貸マンションを維持することが難しくなる可能性に気付きました。「高齢になると、今住んでいるレベルの賃貸は借りられなくなるかもしれない」という不安が頭をよぎります。
 
賃貸の一室に暮らす彼女の生活は落ち着いていますが、仮にこの状況が将来への不安を生む要素になるとは、彼女自身も予想していませんでした。
 
「毎日、仕事とプライベートで忙しい。でも、老後の生活がどうなるのか不安。今のマンションに住み続けることができるのか、それとも分譲マンションに移るべきなのか、迷っています」
 
なぜなら、分譲マンションに移るとなると、頭金や住宅ローンの返済など、新たな経済的負担が増えるからです。さらに、それには自身の将来の年金額など、不確定な要素も絡んでくるため、決断を迫られるというプレッシャーを感じています。
 
Aさんのように、今の快適なライフスタイルを維持したいがために、「借りられないリスク」に直面している女性は多いのではないでしょうか。「どうしたら、この問題を解決できるのだろう?」Aさんの迷いと不安は、まだ解消されていません。
 
1人暮らしを続けるか、分譲マンションに移るか、その選択は容易ではありません。しかし、どの道を選んでも、その道を選ぶための情報と知識を得ることが最も重要であることは間違いありません。
 

高齢期の賃貸生活と持ち家選択のメリット・デメリット

「高齢になると今住んでいるレベルの賃貸は借りられなくなるかも」という不安を抱くAさんのために、まずはその問いに対する客観的な答えから始めたいと思います。経済的な面だけでなく、老後の生活スタイルや健康状態なども考慮に入れたうえでの選択となります。
 

高齢者の賃貸契約

確かに年金生活者のなかには、高齢になると賃貸契約が難しくなるケースがあります。主な理由は、収入が減少し保証人の確保が困難になるためです。さらに、退去時のリフォーム費用などを考えると、オーナー側が高齢者を避ける傾向にあります。
 
ただし、このような問題は一部の賃貸物件に限られ、すべての物件で高齢者が契約を拒否されるわけではありません。それでもやはり、「賃貸は借りられなくなるかもしれない」という不安を完全に取り除くことは難しいかもしれません。
 

賃貸のメリット・デメリット

賃貸のメリットとしては、自由度が高いこと、修繕費用が発生しないことが挙げられます。賃貸物件なら引っ越しや生活スタイルの変更も容易ですし、突然の大きな修繕費用の心配もありません。
 
その一方で、家賃は年金収入からの出費となりますし、入居条件が厳しくなる可能性もあります。なお、賃貸契約に不安を感じる場合は、賃貸保証会社を利用するなどの対策もあります。
 

持ち家のメリット・デメリット

一方、持ち家のメリットとしては、資産としての家を保有できること、自分の好きなように改装できること、住宅ローンが終われば固定費が大幅に減ることなどがあります。
 
ただし、新築やリフォーム時の大きな出費、維持管理費用、また一度購入したら容易に住まいを変えることが難しいというデメリットもあります。
 

まとめ

40代の未婚女性であるAさんが抱える「借りられないリスク」に対する、解答とアドバイスをご紹介しました。確かに高齢者が賃貸物件を借りる際には一部制約があるものの、すべてが拒否されるわけではありません。
 
賃貸と持ち家、それぞれにはメリットとデメリットが存在します。賃貸は生活の自由度が高く、修繕費用の心配も少ない一方、年金収入からの家賃支払いと入居条件が厳しくなる可能性があります。
 
Aさんのように老後の住まいについて考える場合、自分のライフスタイル、健康状態、経済状況などを総合的に考慮したうえで、最善の選択をすることをお勧めします。どちらを選ぶにせよ、自身のライフスタイルや価値観に合った住まい選びを心掛けるころが重要です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集