更新日: 2023.08.22 セカンドライフ

老後の生活費はいくらかかる? 年金生活で節約できることは何がある?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

老後の生活費はいくらかかる? 年金生活で節約できることは何がある?
老後の生活においては、限られた収入の中で上手にやりくりしていくことが大切です。そのためには、まず老後の生活費がいくらかかるのかを把握しておかなければなりません。その上で、足りないようであれば、何らかの節約に取り組む必要があるでしょう。
 
そこで今回は、老後にかかる生活費の平均額と、年金生活で取り組める節約方法を紹介します。
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老後の生活費の平均は夫婦世帯で月約27万円、単身世帯で月約16万円

総務省統計局が2022年に行った家計調査報告によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の月あたり支出額の平均は27万7757円、65歳以上の単身無職世帯の月あたり支出額の平均は14万3139円です。しかし、どちらの場合も住居費が1万円程度となっていることから、持ち家の世帯も含めての金額であることがわかります。
 
賃貸で暮らしている場合、それよりも多く見積もる必要があるでしょう。また、同調査では消費支出額のうちのおよそ3割が食費、およそ1割が光熱・水道費や交通費、娯楽費となっています。節約をするのであれば、このあたりがポイントとなりそうです。
 

年金生活におすすめの節約術とは?

老後の資金が不安な場合の解決法としては、老後も働き続けることや、あらかじめ不足分の貯金をしておくことなどが挙げられます。それらに加えて、節約で少しでも支出額を抑えることができれば安心です。
 
まずは家賃を節約することについて考えてみましょう。賃貸の人は少しでも家賃を下げる工夫をすることで、調査報告の支出額に近づけることができるでしょう。
 
賃貸で暮らしている人でも、公営住宅に住んでいる人であれば、定年退職等で収入が大きく減った際に、家賃の減免申請が可能か、元来、公営住宅は基本的に低所得世帯向けとされており、収入の審査があります。また、老後に公営住宅に引っ越す場合、住めるかどうかは各自治体ごとに審査があるので注意が必要です。入居資格や所得基準はそれぞれ異なるので、事前に確認しておきましょう。
 
また、車を所有している人は、手放すことや維持費のかからない車に乗り換えるのもひとつの方法です。車は保有しているだけで、自動車税やガソリン代、駐車場代、自動車保険料、車検代といった費用がかかります。
 
あまり利用しないのであれば、いっそ手放してしまい、カーシェアリングを活用するとかなりの節約になるでしょう。車を手放したくはないという人は、より維持費がかからないコンパクトカーや、軽自動車に乗り換えるのもひとつの方法です。
 
光熱費の節約方法としては、家電などが故障した際に、省エネ性能の高いものに買い替えることがおすすめです。また、エネルギー効率を考えて、ふだんから冷蔵庫に食料を詰め込みすぎないこと、照明器具を白熱電球からLED電球に変えること、エアコンを使用する際は扇風機などで空気を循環させたりフィルターをこまめに掃除したりすることでも、電気代を節約できます。
 

賢く暮らして安心の老後生活を!

老後は夫婦世帯だと月に約25万円、単身世帯だと月13万円ほどの生活費がかかります。年金だけで暮らしていこうと思うと、どうしてもぜいたくはできなくなる、という人が多いでしょう。しかし、今回、紹介した節約術を活用することで毎月の支出を抑えることができます。老後を安心して暮らしていけるかどうかは、賢く節約をできるかどうかが重要なポイントとなるでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告 家計収支編
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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