更新日: 2023.08.30 定年・退職
定年後は「駐車場管理」の仕事に就きたいのですが、月収15万円以上は見込めますか?
業務内容は主にどういったものなのか、どれくらいの収入が見込めるのか、駐車場管理という仕事について確認していきます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
駐車場管理の主な業務内容は?
駐車場管理の業務内容は多岐にわたりますが、基本的には駐車場を利用する車の出入りや配置などの管理がメインとなっています。
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」を基に細かい業務内容を見ていくと、駐車位置の指示や誘導のほか、設備の保守点検、場内の清掃などが含まれています。また、利用料金の徴収や売上金の管理、伝票整理などの事務手続きを行うこともあるようです。
図表1
出典:職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag 「駐車場管理」
具体的な業務内容は施設によっても異なるため、上記の図表1にある各タスクの実施率を参考にしつつ、実際に駐車場管理の仕事を探す場合は求人票などで確認しておくといいでしょう。
駐車場管理の平均年収は? 月15万円以上の収入を見込める?
同じくjob tagによると、駐車場管理の年齢別の平均年収は60歳から64歳で約284万円(月収約23万6000円)、65歳から69歳で約244万円(月収約20万3000円)、70歳以上では約231万円(月収約19万2000円)となっています。
図表2
出典:職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag 「駐車場管理」
雇用形態や働く日数・時間などにもよりますが、平均的な年収を基にした場合、月収15万円程度であれば定年退職後も稼ぐことができると考えられます。
就業者の平均年齢が55.4歳となっており、中高年の男性の中途採用が多いことから、定年を迎えた60歳以降でも一般的な就職・転職と比べて年齢で不利になるようなケースは少ないでしょう。
また、就業に当たって特殊な資格や実務経験を求められることも基本的にはありませんが、業務の内容上、自動車運転免許が必要なことが多いので、免許を持っていない場合は就業が難しいかもしれません。
定年後に駐車場管理の仕事に就く上での注意点は?
定年退職後に駐車場管理の仕事で働く場合、就業先となる施設の勤務形態や環境などを事前に確認しておくことが大切です。就業先によっては体力的・精神的に消耗し、思うように就労が継続できないケースもあります。
駐車場管理の仕事は施設の営業時間により、早朝や深夜といった時間帯での勤務となることもあるほか、平日だけでなく土日や祝日の勤務も多いでしょう。また、屋外にある駐車場の場合、季節や天候によって体への負担が大きくなることがあります。
いずれにせよ、駐車場管理の仕事の労力は就業先によっても大きく異なることが想定されます。例えば、月収15万円以上を稼ぎたいからと給与面のみから就業先を決めてしまうと、長く働き続けることが難しい可能性もあるので注意してください。
駐車場管理の仕事なら定年後も毎月15万円以上を稼げる可能性は高い
厚生労働省の職業情報提供サイトを参考にする限り、駐車場管理の仕事では定年退職後でも月収15万円以上の安定した収入を得ることができそうです。
ただし、業務内容は就業先で違いがあるほか、環境によって働く上での負担が大きく変わります。老後も長く働くことを希望する場合、給与だけでなく労働条件全体についてしっかりと確認しておくべきでしょう。
出典
職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag 駐車場管理
執筆者:柘植輝
行政書士