更新日: 2023.10.04 セカンドライフ

50代はキャリア再構築期!? 「定年後」も踏まえた新しい働き方とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

50代はキャリア再構築期!? 「定年後」も踏まえた新しい働き方とは?
終身雇用が崩壊しつつある昨今、55歳で役職を外れる「役職定年」や、 好条件で退職できる「早期退職」を導入する企業も増えています。
 
しかし、人生100年時代ともいわれ、家族や自分の老後のためにまだまだ働きたい50代の方も多いはず。 そこで、50代のキャリア再構築の選択肢と、そのために利用できる支援制度をご紹介します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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50代からのキャリア再構築の選択肢

50代からのセカンドキャリアの選択肢には、主に下記の3つが挙げられます。
 

●理想の職場に転職する
●今の職場で働きながら副業をする
●思い切って独立する

 
これら3つの成功ポイントを見ていきましょう。
 

理想の職場に転職する

総務省統計局の労働力調査によると、2012年〜2021年の10年で45〜64歳の転職者は78万人から94万人に増えています。 しかし、50代での転職はハードルが高いのも事実です。
 
50代の転職者に求められるものは、即戦力となる専門性の高いスキルや経験、今まで培ってきた幅広い人脈などです。 自分の今までのキャリアを見直し、自分に合った業種や職種を選びましょう。もしくは、 未経験でも転職しやすい業界を選ぶことも転職成功の可能性を高めます。その際は、希望年収やポジションにこだわらない柔軟性も必要です。
 

今の職場で働きながら副業をする

働き方改革により、副業を容認する企業も増えています。今の職場で 定年まで好条件で働き続けられるなら、無理して転職せず、副業を始める選択肢もあるでしょう。
 
始めやすい副業は、今までの自分のキャリアを生かした分野(プログラミング、マーケティング、コンサルティングなど)、もしくは 自分の趣味を生かした分野(デザイン、インストラクター、モノづくりなど)も楽しみながら始められます。
 

思い切って独立する

副業の仕事が軌道に乗れば、独立するという選択肢もあります。独立には、 個人事業主(フリーランス)として活動する方法、会社を起業する方法があります。 退職後も自分のペースで年齢に縛られずに働き続けられるので、充実したセカンドライフを送りたい方におすすめです。
 

セカンドキャリアのための支援制度

近年、キャリア再構築のための支援制度も充実してきています。ここでは、50代社員のための企業内支援制度の一例と、無料(一部有料)で使える公的支援についてご紹介します。
 

企業内支援制度

例えば、ソニーグループは、2021年に社員のセカンドキャリアを後押しする「シニアインターンシップ」を導入しました。 中小企業や自治体とソニー社員をマッチングすることで、数日から2ヶ月程度、経営コンサルや地域創生に取り組む研修です。
 
また、リスキリング(学び直し)支援として、希望者に資格取得などの費用を最大10万円補助。 シニア世代のキャリア自立を支えることで、企業にとっても社内を活性化させる利点があります。
 

無料(一部有料)で使える公的支援制度

厚生労働省委託事業のキャリア形成・学び直し支援センターでは、 在職者を対象にキャリアコンサルティングを無料で実施しています。 これまでのキャリアを振り返って、今後のキャリアについて考えたい時などに利用できる制度です。
 
スキルアップを目指す方には厚生労働省のハロートレーニングがあります。求職者を対象にした、必要な職業スキルや知識などを習得できる公的制度です。 分野は事務系、IT、サービス、介護、デザインなど多岐にわたり、受講料は基本的に無料(在職者は有料)です。
 

キャリア再構築で自分の本当にやりたいことを!

キャリア再構築の際は、一時的に収入が減る可能性はありますが、それでも自分が本当にやりたい仕事なら、やりがいを持って長く働き続けるためにも学び直しは必須です。 大切なのは、自分や家族が幸せになるための「新しい働き方を見つけること」ではないでしょうか。
 
50代からキャリアを再構築して、定年後も見据えた充実した働き方を見つけましょう。
 

出典

総務省統計局 労働力調査(詳細集計)2022年(令和4年)平均

ソニーグループ株式会社 人生100年時代におけるベテラン社員の新たな挑戦

厚生労働省委託事業 キャリア形成・学び直し支援センター

厚生労働省 ハロートレーニング

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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