更新日: 2024.01.18 定年・退職
60歳以上の独身で「3000万円」以上の貯金がある人はどれだけいる?短期間でお金をためる方法とは?
そこで今回は、60歳以上の単身世帯で3000万円以上の貯金がある人の割合をご紹介します。さらに短期間で効率良く貯金する方法も解説します。老後のお金に対して不安を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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60歳以上の単身世帯で3000万円以上の貯蓄がある人の割合
今回は、60代と70代の単身世帯における貯蓄額を確認しながら、3000万円の貯蓄がある方の割合を見てみましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」のデータを基に、表1に60代と70代の貯蓄額をまとめました。
表1
貯蓄額(金融資産保有額) | 3000万円以上の 貯蓄額を保有している割合 |
||
---|---|---|---|
平均値 | 中央値 | ||
60代 | 1388万円 | 300万円 | 16.9% |
70代 | 1433万円 | 485万円 | 16.1% |
※金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
表1から、3000万円以上貯蓄がある人の割合は、60代と70代でさほど変わらないことが分かりました。
60代と70代ともに、貯蓄額(金融資産保有額)の割合で最も多かったのが「3000万円以上」でした(金融資産非保有世帯を除く)。ほかの年代と比べてみると、20~50代で貯蓄額の割合が最も多かったのは「100万円以下」であり、「3000万円以上」の割合は10%以下との結果が出ています。
理由としては、定年退職時の退職金や、保険の満期によって大きなお金が手に入ることなどが挙げられます。
できるだけ短期間で効果を出すための貯金方法とは?
効率良くお金を貯めるには、計画的に貯金する必要があります。以下のポイントを意識しましょう。
●毎月の支出を把握するなどして無駄な出費を減らす
●貯金の目標を立てる
●先取り貯蓄を利用する
●貯蓄用の口座を用意する
●資産運用も視野に入れる
まずは家計を見直し、毎月の支出を把握します。削れる支出があれば減らしましょう。通信費や保険などの固定費は、契約内容を見直すことで今よりも安くおさえられるかもしれません。
そして、いつまでにいくらお金を貯めるのかを明確にして、具体的な目標を立てるのがおすすめです。目標を立てたら毎月の貯蓄額を決めて、専用の口座で管理するようにしましょう。お金を使ってしまう心配がある方は、先取り貯蓄を活用するのも有効です。
しかし貯蓄だけでは、貯められる金額に限りがあります。つみたてNISAや投資信託などで、資産運用するのも選択肢の一つです。
老後資金の準備は計画的に進めよう
老後の生活を安心して過ごすには、ある程度まとまった資金が必要です。上記にあるように、60歳以上の世帯で3000万円以上の貯蓄(金融資産を含む)がある方の割合は約16%以上にものぼります。
定年退職時に退職金として大きいお金が手に入るとはいっても、早いうちから老後に向けて貯金をするに越したことはありません。まずは家計を見直し、具体的な貯蓄目標を立ててみましょう。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー