更新日: 2024.01.23 セカンドライフ

もうすぐ子どもが巣立ち夫婦2人になります。60代夫婦の場合「1ヶ月の食費」はどのくらい変わりますか?

もうすぐ子どもが巣立ち夫婦2人になります。60代夫婦の場合「1ヶ月の食費」はどのくらい変わりますか?
子どもが巣立つと、家計に占める割合の大きい食費はどれくらい変わるのかと、気になる方もいらっしゃるかと思います。家族が1人減ると、食費も少なくなるでしょう。
 
そこで今回は、子どもも含めて3人で暮らしていた場合と、子どもが独立した後の夫婦2人では、1ヶ月の食費はどれくらい変わるのかを比較していきます。60代夫婦の1ヶ月における食費の割合についても確認していきますので、参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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子どもが巣立つと、食費は1ヶ月でおよそ1万3000円安くなる

総務省の2022年の「家計調査 家計収支編」によると、世帯人数別の1ヶ月の食費の平均は表1の通りです。
 
表1
 

世帯員2人 6万7573円
世帯員3人 8万554円
全世帯平均 6万3597円

 
※総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計調査 家計収支編 2022年 表番号4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯」を基に筆者作成
 
世帯員が1人減ると、1ヶ月でおよそ1万3000円、1年でおよそ15万6000円の食費を減らせる計算になります。
 
また世帯員2人では、消費支出25万5318円における食費が占める割合はおよそ26.5%、世帯員3人でも、消費支出30万4339円における食費が占める割合はおよそ26.5%となり、家計における食費の割合は大きいといえるでしょう。
 

60代夫婦の1ヶ月の食費が家計に占める割合

同じく総務省の2022年「家計調査 家計収支編」によると、高齢夫婦世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦1組のみの世帯)の1ヶ月の消費支出における主な内訳は、表2の通りとなりました。
 
表2
 

食費 6万8078円
住居費 1万5791円
光熱・水道費 2万2574円
家具・家事用品 1万397円
被服および履物費 5087円
保健医療費 1万5933円
交通・通信費 2万9748円
教育費 2円
教養娯楽費 2万1804円
その他消費支出 5万28円

 
※総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat)e-stat「家計調査 家計収支編 2022年 表番号9(高齢者のいる世帯)世帯主の就業状態別 総世帯」を基に筆者作成
 
高齢夫婦世帯の食費は、1ヶ月でおよそ6万8078円となり、1ヶ月の消費支出23万9441円における割合は、およそ28.4%となります。
  
子どもが独立しても、家計における食費の割合が下がらないのは、現役を引退して収入が減っても、老後における食の楽しみが大きくなることが要因かもしれません。
 

子どもが巣立つと食費は少なくなるが、家計における食費の占める割合はほとんど変わらない

子どもが家を出ると、1ヶ月でおよそ1万3000円の食費が浮きます。家計における食費の占める割合は大きいですが、夫婦2人になっても、無理に食費の節約をする必要はないでしょう。
 
バランスのとれた食事は、健康な生活に必要不可欠です。旬の食材を買うとか、直売所や道の駅などで新鮮な野菜を安く手に入れるなどの工夫をしながら、子どもの食費が浮いた分を、いつもより少しよい食材を買ったり、外食を楽しんだりしてもよいかもしれません。
 

出典

総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 家計調査 家計収支編 2022年
 表番号4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯
 表番号9(高齢者のいる世帯)世帯主の就業状態別 総世帯

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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