「年金だけではゆとりがない」と仕事を探し始めた68歳の母。母の年代でもできる仕事はありますか?
配信日: 2024.02.03 更新日: 2024.04.03
そこで、本記事では「65歳以降で働いている人の割合」と「65歳以降でも就ける仕事内容とおおよその収入」について解説していきます。年金暮らしに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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65歳以降で働いている人の割合は?
まずは、65歳以降の方がどれくらい働いているのかについて見ていきましょう。内閣府が発表した高齢化の状況調査によると、結果は表1の通りです。
表1
年齢 | 男性の就業割合 | 女性の就業割合 |
---|---|---|
65~69歳 | 61.0% | 41.3% |
70~74歳 | 41.8% | 26.1% |
75歳以上 | 16.7% | 7.3% |
※内閣府「令和5年版高齢社会白書 図1-2-1-13」より筆者作成
表1を見ると、男性の65~69歳は61%の方が就業している一方で、女性は約41%と少ない傾向にあります。さらに70歳を超えると、男性・女性ともに就業率が下がり、75歳以上になると1割ほどの人のみが就業している形となっています。年齢が上がっていくにつれて、就業割合がどんどん減っていくことが分かるでしょう。
65歳以降で就ける仕事にはどういうものがあるの?
年金暮らしを予定していたけれど、生活費の補てんとして65歳以降も働きたいと考える人もいるでしょう。実際に65歳以降でも就ける仕事にはどのようなものがあるのかを、シニア向け求人サイトからいくつか確認してみましょう。
マンション管理員
マンション管理員とは、訪問客の一次対応や、マンション内設備の点検、管理会社からのお知らせの掲示、マンション内の掃除といった、マンションの住人と管理会社の架け橋となる仕事です。住人に快適な空間を提供していけるように、サポートする役割も担っています。
マンション管理員は比較的体力の負荷がかかりにくいため、高齢者に人気の職種となっています。
清掃
オフィスビルやマンションなどの清掃をする仕事で、難しいスキルが必要ないため、未経験でも働きやすい職種です。また比較的高齢者が多い職種のため、働く仲間が欲しいという方には適しているといえるでしょう。
警備員
警備員の求人は高齢者を歓迎するものが多く、未経験でも採用されやすくなっています。特に施設の警備員は、施設の巡回や防犯カメラでの安全確認といったことがメインになるため、それほど体力を使うことがありません。
接客する機会もありますが、基本的には黙々と働く仕事です。肉体的な負担があまりかからずに、自分のペースで黙々と働きたい人にはおすすめです。
65歳以降の年収はどれくらい?
最後に、65歳以降の平均年収はどれくらいになるのかを、表2で見ていきましょう。
表2
年齢 | 平均給与(男性) | 平均給与(女性) | 男女平均給与 |
---|---|---|---|
65~69歳 | 428万円 | 227万円 | 342万円 |
70歳以降 | 367万円 | 211万円 | 298万円 |
※国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査 (第14図)年齢階層別の平均給与」から筆者作成
表2を見て分かる通り、年齢を重ねるごとに給与が減っていることが分かります。男性の場合では61万円、女性の場合では16万円の差があります。年齢が上がるごとに、給与が減っていくことには注意が必要です。
60代後半から働くことは可能!
60代後半からでも働くことはできますし、その仕事にも「マンションの管理員」「清掃」「警備員」といった、さまざまな業種があります。お住まいの近くのハローワークに行ったり、インターネットで探したりすることで、自分の働きたいと思う仕事を見つけてみましょう。
出典
内閣府 令和5年版高齢社会白書 第1章 高齢化の状況 第2節 高齢期の暮らしの動向 1 就業・所得(6) 就業状況 イ 男性は60代後半でも全体の半数以上が働いている 図1-2-1-13
国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- Ⅱ 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与 〔年齢階層別の平均給与〕(第14図)年齢階層別の平均給与(21ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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