更新日: 2024.04.12 セカンドライフ

定年後は毎週「ゴルフ」に行きたいです。「月8万円」の年金と貯金「2000万円」だけでは足りないでしょうか? 1年でいくら必要ですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

定年後は毎週「ゴルフ」に行きたいです。「月8万円」の年金と貯金「2000万円」だけでは足りないでしょうか? 1年でいくら必要ですか?
ゴルフは仕事で仕方なくはじめたものの、意外とリフレッシュできるとハマる人も多いのではないでしょうか。そして「定年になったら毎週のようにゴルフに行きたい」と思ったら、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
 
月8万円の年金と2000万の貯金で可能なのか、本記事で解説します。好きなことを楽しむ老後を送りたい人は参考にしてください。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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毎週ゴルフに行くために必要な費用

毎週ゴルフに行くためにかかる費用として、「ゴルフ場までの交通費」、「プレー費」、「食事代」などが挙げられます。それぞれの内訳は以下のとおりとなります。
 

ゴルフのプレー費・年会費

ゴルフ場に通う場合、年会費・会員費を支払ってメンバーになることが多いです。会員費はゴルフ場によって異なりますが、「50万円~300万円」程度が相場です。
 
関東ゴルフ会員権取引業協同組合が公表している令和6年4月4日現在の会員費は平均185万円 ( 295コース) です。
 
また、年会費も必要で、ゴルフ場を使用してもしなくても発生するものになります。年会費の相場は「3万円~6万円」です。メンバーになることでプレー費は通常料金の半額~3分の1程度に抑えられます。ハイシーズンでも1回5000円~1万円で済むでしょう。
 
夏や冬の閑散期であれば1回3000~5000円でプレーが可能です。1年は52週ありますので、毎週ゴルフにいく場合52回行くことになります。
 
そのうち26回をハイシーズン、26回を閑散期と仮定しましょう。合計すると、会員費50万円+年会費3万円+プレー費5000円×26回+3000円×26回=73万8000円となります。もっとも低く見積もると年間73万8000円あれば毎週ゴルフをプレーできます。
 

プレー代以外の費用

プレーにかかる費用のほかに、食事代や交通費などが必要です。それぞれ5000円ずつかかると仮定すると毎回約1万円が必要です。52回分で52万円となります。
 
さらに、クラブを買い替えたり、ボールのような備品を購入したりすればもっとかかることになるでしょう。
 

定年後の生活費は

「65歳で定年を迎えた夫婦」はどのくらいの生活費がかかるでしょうか。総務省が公表している「家計調査報告」によれば、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の1ヶ月の消費支出は約25万円です。内訳は次のとおりです。
 

固定費

まずは住居費のような固定費です。住居費は平均して約1万6000円となります。しかし、持ち家でローンを完済している場合と、賃貸物件に住んでいる場合で住居費は大きく異なります。
 
住居費1万6000円という金額はローンを完済した上で、修繕にかかる積立金額と考える方が良いかもしれません。賃貸で生活している場合は追加で5万円~7万円ほどかかることが予測されます。
 

変動費

次に食費や光熱費のような変動費です。住居費をのぞく約23万4000円が変動費にあたります。保険料や医療費、教育・教養娯楽にかかる費用も変動費に含まれます。
 
高齢になると、突然の病気やけがのリスクが高くなります。医療費などは多めにかかる可能性があります。
 

年金8万円と貯金2000万円では心もとない

定年後に毎週ゴルフに行きたいと思ったら、生活費にプラスして低めに見積もって約125万8000円かかります。ただし、年会費やプレー費はゴルフ場によって大きく変動があります。
 
またゴルフクラブを新調したり、ボールを頻繁に買い足したりする人はもう少しかかってしまいます。
 
年金8万円の場合、夫婦で16万円もらえたとしても消費支出25万円だけで赤字となります。2000万円の貯金を切り崩して毎週ゴルフに行けば早々になくなってしまう可能性が高く、副収入がなければ厳しいでしょう。
 
定年後も働きながらゴルフに行くか、行く回数を少なくする方がよいかもしれません。
 

出典

総務省 家計調査報告【家計収支編】2023年(令和5年)平均結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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