更新日: 2024.05.31 セカンドライフ
現在30代ですが「老後の生活」が不安です…年金額が「月10万円」だとしたら、貯金はいくら必要ですか?
そこで、この記事では、現在30代の方の年金額が月10万円だと仮定した場合、今から毎月どれくらい貯蓄しておけばいいのかを計算していきます。また、貯蓄できない場合の対策も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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老後に必要な資金はどれくらい?
総務省統計局が発表する「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の無職世帯の平均的な支出額は以下の通りです。
・65歳以上の夫婦のみの世帯:28万2497円/月
・65歳以上の単身世帯:15万7673円/月
65歳で退職して90歳まで生きると仮定し、年金額が月10万円だった場合(夫婦は2人で20万円)の不足金額は表1の通りです。
表1
毎月の不足金額 | 不足金額の総額 (65歳~90歳までの25年間) |
|
---|---|---|
65歳以上の夫婦のみの世帯 | 8万2497円 | 2474万9100円 |
65歳以上の単身世帯 | 5万7673円 | 1730万1900円 |
※総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
年金額が一人10万円、65歳で退職して90歳まで生きる場合の不足金額は、夫婦世帯で2474万9100円、単身世帯で1730万1900円です。
ただし、上記の計算はあくまで平均であり、実際にはライフスタイルなどにより支出は大きく異なるため、自分の場合は、どのくらいかかりそうかを推定して計算してみることをおすすめします。
毎月いくら貯金しておくと安心?
上記の不足金額を補う場合、これから毎月いくら貯金が必要になるのかを計算してみましょう。30歳から65歳(35年)まで働くと仮定し、不足金額から必要な貯蓄額を計算した結果は表2の通りです。
表2
不足金額 | 毎月の必要貯蓄額 | |
---|---|---|
65歳以上の夫婦のみの世帯 | 2474万9100円 | 約5万8900円 |
65歳以上の単身世帯 | 1730万1900円 | 約4万1200円 |
※表1の不足金額の総額を基に筆者作成
もし、老後の不足資金を月10万円の年金と貯蓄で過ごす計画であれば、夫婦世帯であれば毎月約6万円、単身世帯であれば毎月約5万円貯蓄していくと足りる計算になります。
とはいえ、急な病気やけがで思わぬ出費が発生することも考えられるため、早めに準備しておくことが大切です。
もし貯蓄が難しい場合は?
必要な貯蓄額を計算したものの、今の収入では難しいと感じる場合は、以下のような対策も検討するといいかもしれません。
・支出を減らす
・少額でもいいので積立NISA・iDeCoなどを活用する
・老後も働く
老後の自分の状態は、今からでは予測がつかないため、まずは支出を減らす・少額でもいいので積立NISA・iDeCoなどから始めてみることが現実的と考えられます。
年金額が月10万円、65歳で退職して90歳まで生きる場合は毎月5~6万円ほど貯金すると安心
現在30歳で年金額が月10万円、65歳で退職して90歳まで生きる場合、必要な貯金額は以下の通りです。
・65歳以上の夫婦のみの世帯:約5万8900円/月
・65歳以上の単身世帯:約4万1200円/月
ただし、上記の計算はあくまで平均であり、実際にはライフスタイルなどにより、支出は大きく異なります。そのため、自分の場合はどのくらいかかりそうかを予想し、計算してみてください。
出典
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要(18ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー