実家に毎月「5万円」を仕送りしていますが、父の収入だけでは生活費がギリギリとのこと…両親は50代ですが、このままで老後生活は大丈夫でしょうか?

配信日: 2025.03.11

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実家に毎月「5万円」を仕送りしていますが、父の収入だけでは生活費がギリギリとのこと…両親は50代ですが、このままで老後生活は大丈夫でしょうか?
実家の両親に「生活の足しになれば」と、毎月仕送りをしている人もいるでしょう。しかし50代の両親に毎月5万円の仕送りをしていても、父の収入だけでは生活費がギリギリだというケースも考えられます。このままでは老後生活が不安です。
 
そこで今回は、毎月5万円の仕送りでも生活費がギリギリだという父の年収はどれくらいなのか調べてみました。50代の両親が老後生活に備えて今からできることも紹介しますので、参考にしてください。
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毎月5万円の仕送りでも生活費がギリギリ……。父の年収はどれくらい?

毎月5万円の仕送りでも生活費がギリギリだという父の年収を知りたい場合、夫婦二人暮らしの平均生活費を参考にできるでしょう。総務省統計局の「家計調査/家計収支編(2023年)」によると、夫婦のみの世帯の平均消費支出は30万8825円です。
 
父の収入と仕送りの5万円を合わせて生活がギリギリだと考えると、父の収入は毎月約26万円、年収にして312万円ほどであると予想できます。
 

生活費がギリギリで貯金ができないと老後の年金生活は大丈夫?

両親の生活をサポートするために仕送りをしていても、生活費がギリギリで貯金ができないと、老後生活は不安になるでしょう。老後は年金を受け取れても、定年後は収入が減ることが一般的です。
 
将来受け取れる年金額については、日本年金機構によると厚生年金(夫婦二人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金)で月額23万483円であるとのことです。
 
一方、支出については、総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2023年」によると、65歳以上の夫婦のみの世帯の平均消費支出額は月額28万2497円になります。
 
仕送りがなければ毎月約5万円の不足が生じることになります。年間の不足分を合計すると約60万円で、老後20年で1200万円、30年で1800万円足りません。
 
なお上記の年金額はボーナスを含む月額換算で43万9000円を稼ぎ、40年間就業した場合を想定しているため、父の月収が25万8825円ほどであれば、将来受け取れる年金額はこれよりも低くなることが予想されます。
 

50代の両親が老後生活に備えて今からできること

50代の両親がこのままギリギリの生活を続けていると、老後生活では20年~30年のうちに1000万円以上の金額が不足すると予想されます。長い老後生活に備えて、今から以下のポイントをおさえて対策を考えておくことが大切です。

●収入を増やす
●支出を減らす

父親だけの収入では生活費がギリギリの場合、副収入を得ることを検討できます。例えば父親の体力に余裕があれば、定時後や休日に副業ができるかもしれません。子育てが終わって時間に余裕があれば、母親もパートを探して収入を得られるでしょう。家族で力を合わせて収入を増やすことで、老後の資金を貯めることができます。
 
支出を見直して、家計収支をプラスに変えることも大切です。例えば保険の見直しや車の売却などによって、無駄をなくすことを検討できるでしょう。安易な借金をしないこと、借金があれば早く返済することも重要です。運動や規則正しい生活を心がけて健康を維持するなら、今だけでなく将来も医療費をおさえられるかもしれません。
 

このままでは老後生活が苦しくなる可能性も|対策を考える必要あり

上記の平均支出額から算出すると、毎月5万円の仕送りがあっても生活がギリギリな父親の収入は、月に約26万円、年収にして312万円ほどを稼いでいると予想できます。これは、平均的な年収よりも290万円ほど低い可能性があります。老後は年金を受け取れても、収入減少が一般的であることを踏まえて、老後生活に備えておく必要があるでしょう。
 
今のペースで生活をしていると、両親の老後生活では20年〜30年のうちに1000万円以上の金額が不足すると予想されます。長い老後生活に備えて、副業やパートで副収入を得るなどして収入を増やすこと、また無駄をなくしたり健康維持に努めたりして、支出を減らすことが重要なポイントです。
 

出典

総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat)家計調査/家計収支編(2023年) 二人以上の世帯 詳細結果表 表番号3-6
総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要(19ページ)
日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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