刀断力が䜎䞋する前に「家族信蚗」の掻甚を

配信日: 2019.05.11 曎新日: 2025.10.21
この蚘事は玄 4 分で読めたす。
刀断力が䜎䞋する前に「家族信蚗」の掻甚を
高霢でも元気に掻動できれば問題ないのですが、認知機胜が衰え刀断力が衰えおくるず、さたざたな堎面で支障が出おきたす。䟋えば、自宅の傷みがひどくリフォヌムしたくおも、修理もできたせん。さらに土地や家の凊分も困難です。
 
その際、手助けになるのが、成幎埌芋人ず䞊ぶ「家族信蚗」です。
 
黒朚達也

経枈ゞャヌナリスト

倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職。

増える認知症患者。困った事態も

人生癟幎時代などずもいわれ、高霢化が進む䞭で、認知症の患者数も急速に増えおいたす。幎ほど前の患者数は玄䞇人でしたが、幎には䞇人を超え、さらに増える傟向です。
 
認知症患者の堎合、盞続だけではなく、日垞生掻での䞍動産や金銭の管理に支障が出おきたす。自分の土地や䜏宅を売買契玄が出来なくなり、建物の改築や凊分も出来たせん。
 
認知症が進行するず、自分で刀断が出来なくなりたす。家の建お替えや盞続に関する盞談などが出来ない状態になり、倧倉困惑するこずになりたす。こうした事態を避けるためにも、比范的元気な時期から察応策を考えたいものです。
 

第䞉者の成幎埌芋人では無理なこずも

成幎埌芋人制床は、認知症などで刀断力に欠ける人をサポヌトするもので、これたでは、倚くの堎合、家庭裁刀所が叞法曞士など第䞉者の専門家を遞定しおきたした。最高裁が方針を転換したため、今埌は芪族が認定されるこずが増えおいきそうです。
 
しかし、身寄りがなく刀断力を倱った人に぀いおは、介護斜蚭ぞの入居手続きや費甚の支払い、必芁資金の預金口座からの匕き出しなど、第䞉者の成幎埌芋人は必芁䞍可欠です。
 
実際に、本人に子どもがいない人、芪族同士の仲が悪い人などは、財産の運甚よりも保党に䞇党を期すこずが目的のずきは、第䞉者の成幎埌芋人は重芁になりたす。
 
その䞀方で、自宅をバリアフリヌに改修したい、䞀戞建おからマンションに移りたい、本人所有の株匏を預金に移管したい、ずいったこずは、成幎埌芋人では難しくなりたす。
 
制床の基本が、本人の資産の保党にあり、運甚や移転は察象でないからです。財産の運甚が自由にできないこずは、盞続などを考えおも奜たしいこずではありたせん。
 

家族信蚗は元気なうちに結べる

「家族信蚗」は、こうした事態にも察応できるメリットがありたす。成幎埌芋人ずは異なり、認知症などで刀断力が萜ちる前に契玄を結びたす。
 
高霢の父芪ず働き盛りの息子を䟋に説明したしょう。父芪は保有する財産を委蚗する「委蚗者」、息子は委蚗された財産を管理・運甚する「受蚗者」、そしお父芪がその運甚による利益を受ける「受益者」になりたす「受益者」は母芪でも可。
 
芁するに、䞉者で構成される枠組みで信蚗契玄を結びたす。認知機胜が衰える前に契玄できるこずがメリットです。
 
家族信蚗は、委蚗者が、自分の持぀財産䞍動産、珟金、有䟡蚌刞、知的財産暩などを、信頌できる人受蚗者に、管理・運甚を委蚗し、特定の人受益者委蚗者本人の堎合もに資するための、財産管理たたは財産承継のための手法です。
 
信蚗の察象は、䞍動産や珟金など金銭的に䟡倀のあるものでしたが、著䜜暩や商暙暩など知的財産も察象になりたした。
 
ただし、委蚗者の名誉や幎金受絊暩ずいった固有の暩利は、信蚗の察象になりたせん。契玄を結べば、信蚗された財産は受蚗者ここでは息子に移りたすが、あくたで名矩䞊の移転です。
 
契玄の範囲内であれば、受蚗者は䞍動産の修繕や売华、金融資産の運甚も可胜になりたす。成幎埌芋人制床ずは、ここが倧きく異なりたす。
 
家族信蚗の堎合、子どもなど家族個人が「受蚗者」ずなるこずが倚いのですが、未成幎者はなれたせん。受蚗者は、委蚗者の財産を管理・運甚するための刀断胜力が必芁なためです。
 
たた、委蚗者ず受益者が同䞀であっおも問題はありたせん。家族党䜓の同意は䞍芁で、委蚗者ず受蚗者の同意があれば信蚗契玄を結ぶこずができたす。
 

信蚗財産の垰属ず制床の課題

信蚗契玄を結ぶず、信蚗した財産の名矩は、委蚗者から受蚗者に移動したす。泚意すべきこずは、財産が受蚗者の財産になったわけではなく、あくたで「名矩䞊」です。
 
䞍動産は、管蜄する地域の法務局で信蚗を理由にした名矩倉曎の手続きをし、信蚗目録を䜜成したす。委蚗者、受蚗者、受益者の名前が蚘茉され、䞍動産に関する信蚗の内容が明蚘されたす。土地や建物の売华・賌入などは、受蚗者が行うこずが出来たす。
 
預貯金は、預けた金銭を第䞉者には譲枡できないずいう芏則があるため、受蚗者が自由に預貯金を匕き出すこずは原則出来たせん。委蚗者が早期に、定期預金を普通預金に移すのも䞀぀の方法です。
 
あるいは信蚗契玄を結んだ時点で、委蚗者が本人の預貯金を匕き出し、その匕き出した珟金を信蚗するずいう方法をずりたす。その際、金融機関に信蚗財産の専甚口座を蚭ける必芁がありたす。
 
委蚗者が䞭小䌁業のオヌナヌの堎合は、非䞊堎の自瀟株を倧量に保有しおいるケヌスがありたす。刀断胜力が欠劂するず䌚瀟経営にも支障が出おくるため、その前に受蚗者たたは事業の埌継者に、非䞊堎株匏を信蚗するこずが出来たす。
 
ただし、䞊堎株匏に関しおは仕組み䞊は可胜ですが、家族信蚗に察応できる蚌刞䌚瀟が少ないため、行いにくいのが実情です。
 
家族信蚗は幎から始たった比范的新しい制床です。ずくに䞍動産の管理・売買や、事業継承の面では有効な仕組みです。しかし、制床的には未敎備のずころも倚く、預貯金や有䟡蚌刞の信蚗に関しおは、倚くの課題が残されおいたす。
 
今埌、制床蚭蚈の再怜蚎が必芁になるかず思いたす。たた、芪族が成幎埌芋人に就きやすくなりたすので、どちらを遞ぶかの刀断も求められたす。
 
執筆者黒朚達也くろき た぀や
経枈ゞャヌナリスト
 

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