60歳で「資産1億円」でも働き続ける夫…「1億なんてすぐなくなる」と言っていますが、年金もあるし“老後資金には十分”ですよね? 60代の「平均貯蓄額」とあわせ確認

配信日: 2026.02.15
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60歳で「資産1億円」でも働き続ける夫…「1億なんてすぐなくなる」と言っていますが、年金もあるし“老後資金には十分”ですよね? 60代の「平均貯蓄額」とあわせ確認
60歳で資産が1億円もあるのに、夫が働き続けると言えば、妻は「なぜ?」「老後は足りないのかも……」と不安になるかもしれません。一般に、1億円あれば多くの家庭では老後を十分に暮らせる可能性が高い一方、支出とリスク次第ではすぐ減る現実もあります。
 
本記事では、60歳の平均貯蓄・年金の目安、1億円で85歳までの試算(平均支出/倍支出)、そして老後も働くメリットまで整理します。
よし・こう

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP

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60歳の平均貯蓄・年金の目安について

60歳で資産1億円が同世代の中でどの位置にいるのかを知っておくと、老後の計画が立てやすくなります。
 

平均貯蓄額を金融資産で評価

J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査2025年」によると、二人以上世帯の金融資産保有額は、60歳代で平均2683万円、中央値1400万円となっています。
 
60代で金融資産を3000万円以上保有している割合は、二人以上世帯で27.2%ありますが、1億円は「3000万円以上」の枠を大きく超えます。60歳で1億円の金融資産は、かなり上位の水準です。
 

60代の年金額

令和8年度の年金額の目安は、国民年金(満額)が月額で7万608円、厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準額)が23万7279円です。
 
ただし、年金額は人によって大きく変わります。この金額は「目安」だと理解しておくことが大切です。
 

1億円で85歳までの試算をすると(平均支出/倍支出)

ここでは、60歳で1億円の資産を持ち、85歳まで生きると仮定して計算します。
 
収入は年金のみで夫婦2人分の月額30万円(年間360万円)。支出は、J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025年」にある二人以上世帯の60代のひと月当たり最低生活額の概算(39万円)を参考に、月額40万円(年間480万円)とします。
 

平均支出の場合

前提条件は資産1億円、年金収入は夫婦2人分で月額30万円(年間360万円)、月間支出は月額40万円(年間480万円)です。生活期間は60歳~85歳の25年間とします。
 
年間不足額は、360万円−480万円=120万円です。これが25年続くと、120万円×25年=3000万円の不足になります。 結果として、1億円−3000万円=7000万円が残る計算です。この試算だけを見ると、85歳時点でも7000万円が残ります。
 

倍支出の場合

次に、生活をかなりゆったりさせて支出が倍になった場合を考えます。月間支出は月額80万円(年間960万円)にします。
 
年間不足額は、360万円−960万円=600万円となります。25年分の不足は、600万円×25年=1億5000万円です。 結果は、1億円−1億5000万円=−5000万円で、資産が途中で尽きる見込みになります。
 
つまり、お金を多く使う暮らしを続けると1億円でも足りなくなる可能性があります。
 

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老後も働くメリットとは

将来は何が起きるか読めないので、1億円の資産があっても「少し働く」という選択には意味があります。
 

経済的メリット

まずは追加収入の確保です。年金だけに頼らず、毎月数万円でも入ってくれば生活に余白ができます。また資産の延命も見逃せません。いざという時に使えるお金が残りやすいからです。
 

健康・社会的メリット

働くことはお金だけの話ではありません。働くと毎日だらだらしにくく、生活リズムも整いやすいです。
 
社会との接点が続く点も大きいでしょう。職場の会話や役割があると、孤立しにくくなります。人と話す機会があるだけで、気分が落ち込みにくい人も多いです。
 

まとめ

60代の金融資産は平均で二人以上世帯2683万円が目安です。60歳で1億円あればかなり上位に位置します。
 
年金月額30万円・支出月額40万円なら、85歳で7000万円が残る計算になります。反対に支出が月額80万円だと、資産が5000万円足りなくなります。老後も働けば収入が増え、取り崩しの先延ばしにつながります。また生活リズムや社会とのつながりも保ちやすいです。
 

出典

J-FLEC(金融経済教育推進機構) 家計の金融行動に関する世論調査2025年
厚生労働省 令和8年度の年金額改定について
 
執筆者 : よし・こう
1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP

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