退職金で「100万円以上」する“ななつ星”を予約した両親。老後資金は「2000万円」貯めているそうですが、大丈夫なのでしょうか?

配信日: 2026.04.17
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退職金で「100万円以上」する“ななつ星”を予約した両親。老後資金は「2000万円」貯めているそうですが、大丈夫なのでしょうか?
老後に必要な資金は2000万円といわれることがあります。今回のケースに登場するご両親もそれを意識しているのか、2000万円準備しています。
 
また、退職金で豪華な列車旅行を計画しているようです。クルーズトレイン「ななつ星」での旅行費用は100万円以上とのことですが、子どもは出費の多さを心配しています。
 
本記事では、高齢の夫婦の一般的な支出についてまとめ、貯蓄2000万円と年金収入、そして退職金を踏まえた上で、100万円の旅行をする余裕があるかどうかをシミュレーションしていきます。
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高齢の夫婦2人の平均的な支出

総務省統計局の「家計調査年報(2024年)」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における消費支出は次の通りです。
 

・非消費支出:3万356円
・消費支出:25万6521円
合計28万6877円

 
また年金を含む収入の平均は以下の通りです。
 

・収入:25万2818円

 
収入から支出を差し引くと、毎月3万4059円の赤字となります。
 
仮に今回のケースにおいて、同じような収支バランスの家計である場合、毎月マイナスが発生することになります。
 
マイナス分を貯金から取り崩すとなると、約587ヶ月分(約49年)を補填できます。仮に両親がどちらも60代だとすると、単純計算では100歳前後まで持つ計算です。
 
ただし医療費の増加や家の修繕、車の買い替えなど、多額の出費を伴うイベントが発生する可能性もあります。その場合、貯蓄は想定より早く減少するおそれがあります。
 

退職金の平均はどれくらい?

退職金制度の有無や額については企業によって異なりますが、例として東京都の中小企業の状況を見てみましょう。
 
東京都産業労働局「令和6年 中小企業の賃金・退職金事情 調査結果の概要」によると、定年退職した場合、モデル退職金は次の通りです。
 

・高校卒業:974万1000円
・高専・短大卒業:992万円
・大学卒業:1149万5000円

 
おおむね1000万円前後が想定されます。
 

「ななつ星」の料金は1人あたり100万円前後

クルーズトレイン「ななつ星」は、10年以上の運航実績を持つ豪華列車です。「新たな人生にめぐり逢う、旅。」をコンセプトに、九州でのクルーズ旅を企画しています。
 
ななつ星は、ロイヤルワインレッドの上品な外観を持つ7両編成で、なかにはゲストルームやラウンジカー、サロンカーなどがあります。
 
ななつ星の料金は、ツアー内容によって異なり、高いものでは100万円以上です。九州旅客鉄道株式会社「クルーズトレイン ななつ星in九州」の案内を基に、3つのツアーコースごとに、2名で1室を利用した際の1人あたりの料金を以下にまとめました。
 

3泊4日「雲仙コース」
スイート:135万円
DXスイートB:170万円
DXスイートA:185万円
 
3泊4日「湯布院コース」
スイート:135万円
DXスイートB:170万円
DXスイートA:185万円
 
1泊2日「わいたコース」
スイート:70万円
DXスイートB:85万円
DXスイートA:95万円

 
3泊4日コースはいずれも、最も安価なプランでも130万円台です。2人だと270万円以上かかります。1泊2日では100万円を切りますが、それでも2人の料金となると150万円前後かかります。
 
今回のケースでは、退職金を利用してななつ星の旅を楽しむようです。退職金がどれほどもらえるかによりますが、仮に東京都の中小企業におけるモデルケースと同様であるならば、ななつ星の旅行代金を支払う余裕もあるでしょう。
 

貯蓄2000万円と年金があれば老後資金には比較的余裕があるといえる|突発的な支出に留意が必要

貯蓄が2000万円あり、かつ厚生年金を受給できる場合、老後資金にある程度の余裕が生まれると考えられます。
 
もちろん年金収入に対して大きな支出があり、毎月多額のマイナスが発生する場合は、その限りではありません。その他に医療費や各種修繕費など多額の出費が出てしまう可能性もあります。
 
また、退職金が1000万円ほど出るのであれば、ななつ星での旅行代金も十分支払えるでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2024年(令和6年)結果の概要(18ページ)
東京都産業労働局 令和6年「中小企業の賃金・退職金事情」調査結果の概要(3ページ)
九州旅客鉄道株式会社 クルーズトレイン「ななつ星in九州」 第29期 秋~冬コース(2~4ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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