高齢の母が介護施設に入居し、毎月20万円ほどかかっています。これでも「安い方」と言われますが、介護施設の相場ってどれくらいなのでしょうか?

配信日: 2026.05.26
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高齢の母が介護施設に入居し、毎月20万円ほどかかっています。これでも「安い方」と言われますが、介護施設の相場ってどれくらいなのでしょうか?
高齢の親が介護施設に入居すると、毎月の費用に驚く方は少なくありません。特に「月20万円かかっている」と聞くと、高いと感じる人も多いでしょう。しかし実際には、「それでも比較的安い方」と言われるケースもあります。
 
介護施設の費用は、施設の種類や地域、必要な介護の度合いによって大きく異なります。また、入居時にまとまった費用が必要になる施設もあり、事前に相場を知っておくことが大切です。
 
この記事では、介護施設にかかる一般的な費用相場や、費用が高くなる理由、負担を抑える方法についてわかりやすく解説します。
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介護施設の費用相場は施設の種類によって大きく変わる

介護施設と一口に言っても、実際にはいくつもの種類があります。そして、どの施設を選ぶかによって、毎月の費用は大きく変わります。
 
例えば、比較的費用を抑えやすいのが「特別養護老人ホーム(特養)」です。公的施設のため利用料が安めに設定されており、月額の目安は8万〜15万円程度とされています。ただし、人気が高く、入居待ちが長いケースも少なくありません。
 
一方で、民間の「介護付き有料老人ホーム」は設備やサービスが充実している施設が多く、月20万〜35万円程度かかることがあります。施設によっては、さらに高額になる場合もあります。
 
また、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」は、比較的自由な生活を送りやすい施設ですが、介護サービスを追加利用すると費用が増える傾向があります。月額は15万〜30万円ほどが一般的です。
 
つまり、毎月20万円という金額は、民間施設では決して珍しい水準ではありません。むしろ、都市部や手厚いサービスの施設では、平均的な範囲に入ることもあります。
 

なぜ介護施設は高額になりやすいのか?

介護施設の費用が高くなる理由の一つは、24時間体制で介護や見守りが行われているためです。
 
高齢者の生活では、食事や入浴、排せつの介助だけでなく、夜間の見守りや緊急対応が必要になることがあります。そのため、多くのスタッフを配置する必要があり、人件費が大きな割合を占めます。
 
さらに、施設によっては医療サポートやリハビリ、レクリエーションなども提供されています。
 
厚生労働省は、介護施設に対して医師や看護職員、介護職員、理学療法士等の配置基準を定めており、機能訓練や日常生活支援などを含むサービス提供体制を求めています。こうしたサービスが充実している施設ほど、人員配置や運営コストが増え、利用料にも反映されやすくなります。
 
また、都市部では土地代や建物維持費が高いため、地方より利用料金が高くなるケースもあります。東京都内では、月30万円を超える施設もみられます。
 
加えて、見落としやすいのが「入居一時金」です。これは入居時に支払う費用で、数十万円程度の施設もあれば、数百万円以上かかる施設もあります。
 
ただし、最近では入居一時金が不要な施設も増えています。その代わり、毎月の利用料がやや高めに設定されていることもあるため、総額で比較することが重要です。
 

介護施設の費用負担を抑える方法はある?

介護施設の費用は長期間にわたることも多いため、できるだけ負担を抑えたいと考える家庭も多いでしょう。実際、制度を活用することで費用負担を軽減できる場合があります。
 
代表的なのが「高額介護サービス費制度」です。これは、介護サービスの自己負担額が一定額を超えた場合、超過分が払い戻される制度です。所得に応じて上限額が決まっているため、事前に確認しておくと安心です。
 
また、特養など一部の施設では、「補足給付」と呼ばれる食費・居住費の軽減制度があります。預貯金や所得などの条件を満たせば、負担を抑えられる可能性があります。
 
さらに、介護施設選びでは「今の費用」だけでなく、「将来も払い続けられるか」を考えることが大切です。
 
例えば、最初は問題なく支払えても、長期入居になると家計を圧迫する場合があります。途中で施設を転居することは、本人にも家族にも大きな負担になるため、無理のない予算で選ぶことが重要です。
 
見学時には、月額費用だけでなく、追加料金の有無も確認しておきましょう。おむつ代や医療費、レクリエーション費などが別途必要になる施設もあります。
 

介護施設は「費用」だけでなく生活環境も大切

介護施設を選ぶ際、費用は非常に重要なポイントです。しかし、安さだけで決めると、入居後に後悔することもあります。
 
例えば、スタッフ配置や支援体制は、日々の過ごしやすさに関わる重要なポイントです。施設によってケアの方針や対応体制には違いがあるため、実際の様子を確認しておくと安心です。
 
また、面会のしやすさや施設の雰囲気、食事内容などは、入居後の暮らしやすさに大きく関わります。特に高齢者にとって、住み慣れた環境を離れることは大きな変化となるため、本人が安心して過ごせるかどうかも重要なポイントです。
 
毎月20万円という費用は決して安くはありません。しかし、24時間の見守りや介護を受けながら安全に生活できることを考えると、一概に高すぎるとは言い切れない面もあります。
 
介護施設にはそれぞれ特徴があり、費用にも大きな差があります。まずは複数の施設を比較し、費用だけでなくサービス内容や生活環境も含めて検討してみましょう。家族全員が納得できる選択をすることが、安心した介護生活につながります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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